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羞恥の教室 第2部
第五章 交錯する少女たちの運命 【4】


著者=
小林電人
 | 

第1部の登場人物とあらすじはこちら>>

第5章 交錯する少女たちの運命

IV 景子 4


「か、浣腸ですって!? そんなことがおしおきになるわけありません!」

景子は思わず叫んだ。景子にとって浣腸とは医療行為でしかない。この男たちは、自分になにをさせようというのか、その真意がわからなかった。

「ふふふ、この学園では浣腸は古くから重要なおしおきとなっているんですよ。浣腸されて、教師やクラスメートの前で排泄させられる。年頃の女生徒にとっては死にも勝る恥ずかしい行為ですよ。だからこそ、おしおきの意味もあるのです。この女生徒もここでそんな生き恥をさらせば、もう二度と教師に口答えをするなどという重罪を繰り返すことはなくなるでしょう。これは躾です。言うなれば、教師としての愛の鞭なんですよ」
「その通りですよ、夏川先生」

矯正室の奥の扉から、今田が現れて学園長の言葉に賛同する。確か今田は1年S組の担任のはずだ。この学園の教師らしくがっしりとした体格の中年男だ。

「社会生活には秩序が必要です。特に我が学園から巣立つエリートにとっては、秩序は大切なものなのです。生徒は教師に絶対的に従うという鉄則を体に覚え込ませてあげようというのですよ。我々も、生徒が憎くてこんなことをするわけではないんですからね」

今田は、これから起こることへの期待に満ちた好色な視線を制服姿で大の字に磔になっているしのぶへと向けた。

「なぁ、高橋。これからお前は、先生たちの前で恥ずかしいものをひり出すんだよ。お前の大好きな夏川先生も見てくれるというから、たっぷり出すんだぞ。もっとも、あんまり臭いのは困るけどな。ひっひっひ」

わざと羞恥心を煽らせるような今田の言い方が、これがまともな教育哲学に基づいたものではないことを明らかに物語っていた。

「今田先生、私たちの前でって、まさか......」
「浣腸したら当然、出したくなるでしょう。おしおきですからトイレなんかに行かせませんよ。我々の前で排泄させるんですよ!」
「そ、そんな!」

人前で排泄する姿を晒す。景子には考えもしなかったことだ。一瞬、自分がこの男たちの前で自分が排泄させられる姿を想像し、震え上がった。

「いやです、先生、許して下さい。浣腸はいやです、浣腸だけは許して下さいっ!」

しのぶが泣き叫んで許しを乞う。実際、しのぶが今田に口答えしたというのも、言いがかりに過ぎなかった。身に覚えのないカンニングの嫌疑をかけられ、つい「そんなバカな」と言ってしまっただけに過ぎない。それも、しのぶが「特別奨学枠」の生徒だからだ。

「学園長、そんなことが許されるわけがありません! 高橋さんを許してあげて下さい。せめて他のおしおきに......」

学園長は薄ら笑いを全く崩さずに、しかし凛とした威厳のある声で言い放った。

「この学園では私がルールです。私がやるといったら、必ず遂行されなければなりません。1年S組高橋しのぶのおしおきは、浣腸の刑。そして夏川先生、あなたのの手で浣腸するのですよ」

今田が付け加える。

「もし夏川先生が学園長の指示に従わない場合は、先生も同じおしおきを受けることになりますよ。高橋と一緒にね。私としては、そっちの方が目の保養になりますから、嬉しいですけどね。ふふふふ」

景子は悪夢の中にいるような気分になった。目の前の景色がぐにゃりと歪みはじめた。



「ああ、いや、許して......」

市川と今田によって、しのぶは浣腸台に拘束されてしまった。それはレザー張りの木馬のような形の台で、しのぶはそれを抱きかかえるような形でうつ伏せにさせられ、両手両脚を枷によってつなぎ止められている。両脚は大きく左右に開かされ、腰の部分が持ち上げられているために、尻を高く突き出す、恥ずかしいポーズになってしまう。

今田が制服のスカートをまくり上げると、白い綿のショーツに包まれた可愛らしいヒップが丸出しになった。

「あ、ああ......」

今田がショーツの上からしのぶの尻をぺちぺちと叩いた。

「学園長、この高橋はお尻の穴が一番感じるというとんでもない変態なんですよ。いつもお尻におしおきをすると、感じまくってしまってね。おしおきをしてるんだか、ごほうびをあげてるんだか、わからなくなりますよ」
「そ、そんなこと言わないで下さい」
「そうですか、そうですか。それでも高橋さんは、浣腸のおしおきは初めてなのですね。もう、これで感じてしまったら困りますね。浣腸されたくて、わざと教師に反抗するようになるかもしれませんからね。ふふふ」

市川が奥の戸棚から、様々な道具を持ち出して、浣腸台の傍らのテーブルの上に並べていく。学園ではおなじみの媚薬潤滑クリーム、怪しげな液体の詰まった瓶、ステンレスのボウル、そして200ミリリットル用のガラス製浣腸器。

しのぶは、それを一瞬チラリと見て、恐怖のあまり目をつぶった。ブルブルと体が震える。これからそのおぞましい器具によって自分の体に加えられるおしおきを思うと、絶望的な気持ちになる。

そして、着々と準備が進んでいくのを、なすすべもなく見ている景子。どうにかしのぶを助けることが出来ないかと考えるのだが、気が動転して何も思いつかない。

「さぁ、邪魔なものは取ってしまおうな」

今田が鋏でしのぶのショーツの両脇を切断する。ショーツは、たちまち一枚の布きれになってしまった。

「ああ、いや......」
「私はもう飽きるほど見ておりますが、学園長や市川さん、そして夏川先生は初めてですか。では、ご覧下さい。1年S組高橋しのぶのおまんことケツの穴です」

今田はそう言うと、布きれと化したショーツを取り去った。

「いやぁっ、見ないでぇっ」

少女の叫びが矯正室の中に響き渡った。うつ伏せで、足を左右に開き、腰を高く掲げている姿勢なのだ。奥までじっくり見てといわんばかりのポーズである。

覆うものの無くなった少女の股間では二つの花がぱっくりと見事に開花していた。可憐という言葉が相応しい小さな肉の裂け目、そしてその上にひっそりと咲く菊花。今田が言うように既にクラスメートには何度も見られてはいるものの、その恥ずかしさは薄れることなどない。学園長や市川、そして憧れの景子には初めて見られたのだ。羞恥心で体の奥が、かっと熱くなる。

その景子は、少女のあられもない姿から思わず視線を外していた。同性として、いや、まともな神経を持った人間として、とても直視できるものではない。

「ほぉ、これはなかなか可愛らしい性器と肛門ですね。我が学園の女生徒に相応しい慎ましさがあります。色も淡いピンク色で、大変結構ではないですか」

学園長が開ききったしのぶの股間に顔を近づけて感想を述べた。すると、今田がしのぶの肉裂へと指を伸ばし、そっと開いた。

「あっ、だめっ」

二本の指で広げられた秘唇の間から、鮮やかな桃色の肉襞が覗く。そして、そこは湿り気を帯びてキラキラと輝いていた。

「ご覧下さい、学園長。この生徒は、こんなことをされて興奮しているんですよ。まだ何もされていないのに、こんなに濡れている。これから自分が受けるおしおきを想像して、興奮してるんです。我が学園に相応しい慎ましさなど、とんでもないですよ。高橋はいやらしいマゾの変態です」
「ち、ちがうんです。興奮なんかしてませんっ!」

慌ててしのぶは否定するが、濡れそぼった肉裂の状態は隠せない。なぜ、これから恐ろしいおしおきを受けようというのに、その部分が濡れてしまっているのか、しのぶには自分でもわからなかった。自分の体の中にマゾヒストとしての素養が成長していることなど、考えたくもなかった。実際には、事前にこっそりと飲まされていた媚薬の効果が手伝っていることなど気づくよしもない。

そして、目をそらしていた景子にも、今田の言葉は衝撃的だった。

なぜ、高橋さんは興奮しているの? それは本当なの?

思わずチラリとしのぶのその部分に目をやってしまう。そこには無惨にも中年男の指で広げられた少女の性器が開花し、確かにひと目でわかるほどに、湿り気を帯びていたのだ。

「ふふふ、まぁ、しょうがないですね。たとえマゾの変態であっても、人に迷惑をかけない限りは差別してはいけません。個人の自由です。しかし、学園の規律を守らないということは許されません。締めるべきところは、きちんと締めるのが本学園の理念です」

そう言いながら、濡れ光る少女の淫花を覗き込む学園長。そして今田は、学園長によく見えるようにしのぶの肉裂を指で開き、内部の肉裂までを露にしている。

「ああ、いや......。見ないで下さい、学園長」
「ふふふ、奥までよく見えますよ、高橋さん。とても綺麗な淡いピンク色をしてますね。おやおや、どんどん濡れて来てますよ。そんなに私たちの、ここを見られるのが嬉しいんですか? でも残念ですが、おしおきはこちらではなく、こっちに行なうのですが」

学園長は、開ききった肉裂の上で、恥ずかしそうにヒクヒク蠢いている窄まりの中心に、そっと指を触れさせた。

「はぁうっ!」

しのぶは体を仰け反らせて反応した。

「ほお、今田先生から聞いていましたが、高橋さんは本当にお尻の穴で感じるみたいですね。これは楽しみだ。ふふふ」
「いや、いやなんです。お尻は勘弁して下さい。お願い......」

しのぶは、肛門が最も感じる性感帯なのだと自覚している。だからこそ、肛門へのおしおきを一番恐れていた。自分が肛門で感じてしまう変態なのだと思い知らされてしまうからだ。それは16歳の少女に取っては絶対に認めたくない事実なのだ。

しかし、そんなしのぶの哀願が通用する相手ではない。市川が差し出した容器から媚薬潤滑クリームを人差し指の指先ででたっぷりとすくいとると、しのぶの菊花へと近づけていく。今田がしのぶの尻肉を左右に開き、肛門は皺が引き延ばされるほどに剥き出しになっていた。

「んっ! んんっ!」

学園長の指がしのぶの窄まりに触れる。小刻みなバイブレーションを伴いながら、学園長の指はゆっくりとクリームを塗り込んで行く。皺をなぞるように、そして窄まりの中へねじ込むように。それは熟練したテクニックだった。ただでさえ敏感なしのぶの肛門は、たちまち官能をかきたてられる。くすぐったいような、むず痒いような快感がジワジワと広がっていく。声を出さないようにと、しのぶは必死で耐えるが、それも無理だった。息が荒くなり、汗が噴き出す。そして、窄まりの下の肉裂は真っ赤に充血し、愛液がとめどなくあふれ出す。

「あっ、あん、あぅ、だめ、ああ......」

甘く悩ましい声がしのぶの口からこぼれる。

その様を、信じられない思いで景子は見ていた。自分よりずっと年下の、まだ幼さの残る清純な少女が排泄器官を嬲られて、明らかに快感を感じているのだ。

「高橋さん......」

景子が思わずつぶやいた声に、しのぶが気づく。泣きじゃくりながら叫ぶ。

「いやいや、夏川先生、見ないで。こんな姿先生には見られたくないの!」

すると今田が、涙でぐちゃぐちゃになったしのぶの顔を覗き込んで、ニヤニヤ笑う。

「残念だが、夏川先生は見ないどころか、これからお前に浣腸するんだよ。大好きな先生に浣腸してもらえて、嬉しいだろう?」
「い、いやぁ、そんなのいやぁ!」

しのぶが泣き叫ぶ。

呆然と立ちすくむ景子に、市川が浣腸器を手渡そうとする。なみなみと液体が充填されたガラス製の浣腸器である。

「さぁ、これから夏川先生の手で、高橋に浣腸してやって下さい」

ずっしりとした浣腸器の重さを手に感じながら、景子は自分がとんでもない状況におかれていることを、改めて感じた。

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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。ひたすら羞恥責め、アナル責めを好み、70年代永井豪エッチ漫画の世界を愛する。これまでの監督作品として「1年S組 高橋真弓のおしおき」「同2」「穴牝奴〜町内会人妻肛虐倶楽部 」がある。以前、永井漫画をモチーフにした小説をネットに発表したことはあるが、オリジナルは本作が初めて。
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07.10.08更新 | 小説  >  羞恥の教室