マニア告白手記 穿たれたアヌス 第五回 ―スナイパー1980年8月号より― 投稿=宇田島博子(20歳) 絵=石神よしはる お姉さまは、私のアヌスをじっと見つめ、コネコネといじくるのです! |
スナイパーアーカイブ、数回にわたって当時の読者告白手記をご紹介します。
●甘美な余韻
部屋の内部はSMふうに工夫されていて、鉄のベッド、十字架のお仕置き台、壁につけられた拘束具、鞭、縄、おとなのオモチャなどがあるのです。部屋のまん中に透明の巨大なカップ型の浴槽もあり、ボタンひとつでぐるぐると回転する円型ベッドがあります。
この「ファッションホテル」には、ホモ、レズなどのカップルが多いそうで、客の半分は外国人でした。それだけに私たちは思い切ってプレイができたのでした。部屋のあちこちに嵌めてある大鏡はいやがうえにも、私たちの興奮を誘いました。
「ここならどんなこともできてよ……」
お姉さまはいい、私にはじめて、おとなのオモチャを使いました。
「怖いわ……」
私が震えると、
「怖いのなら震えぬようににしてあげる」
乱暴に縄でぐるぐる巻きに縛るのです。
「やめてください……」
「スケベなくせに!…」
私の両肢をこじあけるようにして、そのいやらしい道具をインサートします。先端が亀頭型になっていて、スイッチを押すと、ジジジ……と音をたてて先端が不気味にうごきまわるのです。
「痛っ……」
私は顔をしかめてうめきます。
「うっ……」
お姉さまは力いっぱい挿入します。
「あっ……」
「どう……感じて?」
お姉さまは髪を振り乱し、呼吸を荒げ、体じゅう汗びっしょりで責めるのです。
「許して……」
私は喉のおくから、声にならぬ声をあげます。体をうごかすと縄目が軋んで、とても痛いのです。しかしその痛みのおくに、うっすらと頭の中から溶解していくような、鮮烈な官能の歓びが湧いてくるのです。
私はあられもなく両肢をひろげ、怨みがましくお姉さまの目を見つめながら、次第に意識を失っていくのです。
ときにお姉さまはそのへんてこな電動こけしを、バンドにつけて私を責め抜くことがありました。
「あっ……」
私はお姉さまの、下腹部を見てうろたえます。黒ぐろとグロテスクな隆起……それはまさしく“男性”じゃありませんか。
「博子! お股をあけるの!」
私は目をつむり、いつしか開いています。
そんなときのお姉さまは、ほんとの“男性”のように荒あらしく、はげしいのです。私は押しひしがれ、息を荒げ、力いっぱいお姉さまの腰に手をまわしているのです。
「お姉さま……」
「もうはなさない……博子……」
はげしいあえぎはそれから、体がふらふらになるまでつづきます。私は男性との性体験かありませんから、よくわかりませんが、それは男性が果てると同時に終了するものと思います。
しかし私たちの愛技はエンドレスといっていいのです。お姉さまのバンドにつけた電動こけしは、電池が切れるまでうごきつづけます。
さいご私はもう、体じゅうの体液が一滴もなくなるまで体をうごかし、そしてどおっと崩れるように倒れてしまいます。
私もお姉さまもそのあと、死んだようにうごきません。ぴったりと唇を合わし、舌を絡ませ、体を密着させたまま静止してしまうのです。いつかあまり二人がうごかないでいるので“心中”したのではないかと、ホテルの人が見にきたこともありました。
女同志の柔らかい肌の密着……すべすべとしたその肌は、かさねているだけで互いの細胞が同化し、血が交流していく感じです。オルガスムス……というのが、こんなにすばらしいなどと私はいままで、ツユ知りませんでした。甘美な余韻となって、それは私の体を蕩けさせていくのでした。
私はいよいよ、異常なプレイに触れないといけなくなりました。できたらこの告白はここまでにしたいのです。ここまでの行為でしたら、おそらくそう異常といえないと思います。
(続く)
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08.10.29更新 |
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