読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibitionl
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
女装をして外出したとき彼はいつも、自分が「ノーマル」な人々に「捕獲」されて、「晒し者にされて蔑まれ」、様々な凌辱を受ける己の姿を想像しては、股間のモノをエレクトさせる。妄想の中、彼は口々に「変態男」と罵られ、身に着けた女物の下着を剥ぎ取られ、拘束されて、犯される。隠しておきたい部分を無惨に剥き暴かれ、結合部分すら見世物に供されて、好奇の視線を向けてくる人々のポルノに堕す。
そんなファンタジーを思い描きながら街角に立ち、その場で密かに射精へと至るのが、彼の趣味である。彼は、一見して少女としか思われない華奢な体つきだから、すっかり女装を済ませれば、たとえ化粧をしなくとも彼が男性であることを見抜けるものはまずいない。
その時、彼は世界が自分ひとりだけを残してネガとポジが反転したような錯覚に捉われ、地面から足裏を通って脳天に突き上げてくるが如き強烈なエクスタシーを覚えるという。
そんな友人の願望を絵にした。
幾つもの好奇の視線に射抜かれる彼は、高みの見物をする人々を逆に見詰め返す。見詰め返された者はあわてふためき、安全な場所から道徳を口にする愚を冒して対面を保ったつもりになっているが、どちらのほうが美しいかは言うまでもない。
だから――快感を貪り続けている彼はとても貪欲で残酷で、ゆえに恐れられ「捕獲」されて、「晒し者にされて蔑まれ」、様々な凌辱を受けることになる。彼の術中から逃れ出ることのできる者はそういないだろう。
作=魚清
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