読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibitionl
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
家人の寝静まった夜、私が屋根裏部屋で秘画を描く際の妄想の一つに、モデル女性を使って淫靡な緊縛画を描くというものがある。もちろん、絵を描くことは口実の一つにすぎず、愉しみの半分は被写体を現実に縛るということにある。
ここには二重の興奮がある。絵を口実にしているのは私ばかりではなく、モデル女性もまた別の欲望を秘めて、それをモデルという口実の中に押し隠しているからだ。互いの嘘を分かっていながら、それを暴くことなくひと時を過ごす時、私たちの間には一つの共犯関係が出来上がる。背徳の愉しみの根幹には、この「共犯関係」という言葉が一つの鍵としてあるように私は思う。
決して赤裸々に暴ききってしまうのではなく、行為の中でやむを得ず滲み出し、バレてしまう嘘。その過程における心の揺れや変化の中にこそ、ゾクゾクするような興奮がある。もちろん、これは私個人の嗜好でしかないことなので、同じことをするのにもまったく別の視点を持つ方もおられよう。私がここで書く言葉は全て「私の勃起について」言えることにすぎず、また、絵を描く上で重点を置いていることの告白にすぎない。
しがって、実際にモデルを使って描いた数少ない経験の中で生まれたこの一枚は、私にとっては大変に贅沢な体験の結晶であり、今でも激しい勃起へと私をいざなってくれる、簡単に言えば強烈にスケベエな作品だ。大事なのは、私が描く責め絵のすべての価値は、それ以上でも以下でもないという一事にあるということである。
作=魚清
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