A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
本稿は『S&Mスナイパー』2002年6月号に掲載されたインタビュー記事「平成の緊縛画」をWEB用に編集し直したものです。雪村春樹傑作選としてのDVD『平成緊縛画報』の発売を記念して企画された記事で、雪村氏の活動全般について改めて話を伺う内容になっています。14年も前の記事ではありますが、雪村氏を思い返すにあたっての一つのきっかけになると思い、ここに再掲載を致します。
A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
貞操帯の代わりに......愛妻・美和子へ「浮気封じの股縄」を締めさせて日々出かけていく夫。だが、その股縄は美和子の欲望を鎮めるどころか、ますます淫らに火照らせるばかり。そんなある日、夫の仕向けた間男が風呂釜の修理と称して家へ上がり込み――。悩ましい焦らしの妙が光る雪村氏一流のSMドラマ。
A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
戦後の混乱期、縄師、編集者、絵師、作家としてSM風俗史の中で強い光芒を放った美濃村晃。その嗜虐と美意識の世界を貴重な証言やインタビューを通じて多角的に追った濃密な実録映像!
A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
雪村春樹氏の死を悼み、親交の深かった方に思い出を語って頂きます。2人目は雪村流の一番弟子「春童(はるわらべ)」こと、弊社・大洋図書会長の小出英二です。仕事上の発注者と受注者の関係でありながら、師匠と弟子であり、また家族ぐるみの付き合いをする友人同士でもあった2人。1980年代の終わりから始まった長きに亘る交流について――。
A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
卒業を間近に控えた女校生・由依は教師への密かな想いを告げ、次第に愛し合うようになってゆく。だが教師は由依の一途な想いを逆手に取り、SM調教師の許での淫らな奴隷教育を迫るのだった――。堕ちてゆく心の綾を克明かつ艶めかしく描いた、川奈由依のSM初挑戦作品。
A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
雪村春樹氏の死を悼み、親交の深かった方に思い出を語って頂きます。1人目は2007年から雪村氏に弟子入りを果たし、雪村流の最初の指導員となった長田スティーブ氏です。故・長田英吉氏よりSMショーの流儀を先に学んでいたスティーブ氏が振り返る雪村流の縄、そして雪村春樹とは――。
A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
美少女アイドル・三浦あいかがシネマジック作品に初出演。「お義父さんは、先生に私が弄ばれるのを想像して、だんだんお仕置きをエスカレートさせていくの。そしてそれを楽しんでいるんです――」自宅のベッドで、暗い教室の片隅で、大人たちの陰湿な責めに悶える美少女の魔的な魅力!
A tribute to Yukimura haruki
追悼 雪村春樹
AV界に女子校生ブームの波が押し寄せた90年代中頃、「制服&緊縛」というフェティッシュなジャンルを牽引する名作『女校生緊縛授業』シリーズが登場。伸びやかなナイスバディが眩しい鈴木沙羅を主演に据えた本作は、登場人物たちの関係性が秀逸。心揺れるヒロインの媚と羞恥がエロティックに濃縮された、雪村作品らしい繊細な1本です。雪村春樹さんは、縛師として長年にわたり活躍されながら斯界を牽引し、人を慰撫する縛りの技術を多くの方に伝えてこられた、文字通りの師でした。WEBスナイパーでは「あぶらいふ」欄の「雪村春樹FLASH緊縛グラビア『現代成熟交合』」へご自身が監督された映像作品の写真を寄せて下さり、取材にも度々応じて頂きました。雑誌「S&Mスナイパー」へは1982年から関わって頂き、何代もの編集者がお世話になりました。
遺されたブログやtwitterからは、亡くなる直前まで縄のことを考え、活動されていたことが窺えます。磨いてこられた縛りの技と心を様々な形で伝えようと邁進されていた姿が思い出され、まだ多くのことを教えて下さろうとしていたのにと、残念でなりません。
個人的には、フリーランスとして2004年にマニア交流の場としての「あぶらいふ」を企画した際、こちらから特にお願いをしてアドバイスを頂いた方でした。お忙しい中にもかかわらず親身になってご経験とご意見を聞かせて下さり、頼もしく背中を押して下さったこと、その恩をしっかりと返せないままになってしまったことが強く悔やまれます。
「縄奉仕」という、責めるのではなく縄で相手に奉仕するとの意味を持つ雪村さん独自の縛りの流儀を表わす言葉がある通り、悠揚迫らざる人柄で、ゆるりと遊ばせてくれるようなやり取りを通じて人に何かを与えて下さる方でした。事務所へ伺うたびに教えて頂いた様々なことは、今も変わらず私を力づけて下さり、編集の礎となっています。
雪村さん、大変お世話になり、ありがとうございました。謹んでご冥福をお祈り致します。
尚、WEBスナイパーでは近く追悼企画が予定されています。読者の皆様には今後の記事も併せて確認して頂ければと思います。
WEBスナイパー編集部 井上文