The ABLIFE February 2014
あぶらいふ読者投稿小説作品
共和国の思想改造所に送り込まれたA国人の「私」は、そこで思想教育を受けながら屈辱の体験を重ね、かつてない自分自身へと生まれ変わっていく――。あるマニア男性読者が想像する、硬質で冷たいサディズムの絶望と黒光りするエロス。
看護婦は私に後ろを向かせると、
その尻にひたと取り付きました。
私は椅子にすがりながら、
肛門に油を塗り込まれます。
その尻にひたと取り付きました。
私は椅子にすがりながら、
肛門に油を塗り込まれます。
【4】ボク看護婦と私の革命的忠誠心
思想学習は退屈です。言葉がわからないので、母国語の本を読ませられます。A国語練習用なのでお堅い本ばかりです。哲学とか政治思想の難しい本ばかりで読んでもチンプンカンプンです。それでも2週間に一度、国家保安部の試験があります。わからないなりに中身を暗記しておかなければなりません。
それから、毎日、日々の反省の日記をつけます。ぼろぼろの手帳とちびた鉛筆を与えられますので、それで日記を書きます。日記の模範文には、「食事がまずいと思うのは、ブルジョア的価値観の残滓なので、率先してあらためなくてはならない」とか、「元帥様の恩恵は海より深い、と実感する」とか書いてあります。後で、思想指導員が内容を改めますので、いい加減なことは書けません。私は母国A国の過去の蛮行とその謝罪について書きました。
「共和国の人間をかつてA国は戦時慰安婦に使用したのだから、共和国のためにA国人が慰安婦になってもやむをえない」とか言うようなことです。
亜紀事件のあった数日後のことだと思います。ボク看護婦は私の尻の隆起をなでながら、指をその裂け目にすべりこませます。上から下へ裂け目の底を指でなぞるのです。私は壁を見つめながら立っています。肉の深奥を探っては、看護婦は話しかけてきます。
「思想指導会議に、あなたの思想学習態度評価書が提出されたよ」
「はい」
「よく勉強したわね。最高評価だったよ」
「あ、ありがとうございます」
私は正直に喜びました。評価書の評価次第で、ここから出られるか決まるのです。
「A国帝国主義の過ちを理解しているわね」
「はい。理解しています。A国人民は......」
指で肛門の皺をいやらしく撫でられて、思わず腰をひねくりました。
「共和国人民へ、熱情をもって、過去の謝罪を......」
私は勃起するのを感じました。看護婦の眼前で、私の羞恥はするすると皮が剥けていきます。
「しなくては、ならない、のです」
「学習度、良好ね」
勃起した陰茎にもう一方の厚い掌がねっとりと絡みました。ゆっくり揉み上げられると、私は身悶えします。
「君は共和国に忠誠を誓う?」
ねちねちと、いつまでもしつこく肛門の粘膜を揉み立てられます。いやらしい快感を、送り込まれます。私は震えながら、こっくりうなずきます。
「私たちは、みな元帥様の御恩情に答えなくては、ならないのだわ」
看護婦の腕の刺激に耐えるために、私は教育された呪文を反芻しました。
「はい。過去の過ちを、償うために、身も心も、犠牲に、する、覚悟、です」
覚悟、です。覚悟、です。覚悟、です。何度も唱えました。
「君、私を好き?」
そうは言っても、十歳近く年上の醜女なのです。後ろの指が、一点に集中してきます。悪戯するように、ぐるぐる責めてきます。私は背筋を反り返らせました。そして目をつむって、しわがれ声で言いました。
「......射精、しそう、です」
「好きなの?」
私はつむった目から涙を流して、こっくりうなづきました。
「ふん、射精を、許可してあげる」
熱く身を震わせて、ああ、と吐息をつきながら 白い液体を吐き出します。
事後の始末をされながら、「今日から君は、優良思想囚よ」と宣言されました。昇級したのです。昇級すると、監視も緩みますし、自由行動の時間が増えるので、うれしいことでした。
「あ、ありがとう、ございます」
声が高ぶりました。看護婦は私の腰に戻したパンテイの縦紐を何度も直しながら、意味ありげに私の赤らんだ顔をじっと見つめていました。
「今夜、あたしは当直なのさ」
過去の過ちを償う覚悟をして、当直室に来なさい、と前の膨らみを一撫でして、看護婦は私に言い渡しました。
ボク看護婦は痩せた三十女です。国家保安部の精液採取を初めて受けたのは、入所直後です。私から、強制的に液を採取しました。私の両手を手錠で後ろに拘束して、看護婦は前面から採りました。その時、私は女に採取される屈辱と驚愕とで頭が混乱しました。
何度か強制採取を繰り返されるうちに、諦めがついてきて、自分から採取姿勢をとれるようになります。直立不動の姿勢だと液が飛び散りやすいので、ベンチの上で胸膝位をとらせられます。俯せで、胸と膝をついた姿勢です。看護婦は股の間に後ろから手を入れて、液を搾り出します。
そのうちに、医務室の扉の前に立っただけで半分勃起するようになります。弄ばれる屈辱を予想すると、醜いその顔に嫌悪感を感じる一方で、採取に対してある感情が湧き出します。諦めがついて、甘えを感じるのです。
とぼとぼと歩きます。当直室の前は暗い廊下です。扉を叩いた私を、ボク看護婦は招き入れました。
「申告します。慰安婦の皆様の方々に」
かすれ声で言いました。
「与えた過去の過ちを償うために、参りました」
私は高ぶっている自分を感じました。裸電球が揺れています。看護婦に見つめられながら、黙って私はパンティを脱ぎました。
昂りの徴をあらわにした私の下腹部を、看護婦はじっと見つめながら、
「革命的忠誠心ね」
壁に将軍様の写真がかかっています。それに向けて、私の羞恥の源は揺れています。
「ふふふ、みんな、あたしを変わってるって言うの」
ボク看護婦はスカートを脱ぎました。見ると、股間にディルドオを付けた革フンドシをはいています。堂々と陽根を反り返らせた男の姿です。
「女のように、かわいがって、やるよ」
看護婦は私に後ろを向かせると、その尻にひたと取り付きました。私は椅子にすがりながら、肛門に油を塗り込まれます。その性急さに怯えて、「やさしく、してください」と言うのですが、
「過去の過ちを、償いな」
鉾先のねらいを定め、看護婦は私を犯しました。ぐっと熱鉄に侵入されると、体内の奥までずーんと充足を感じました。
「......痛い」
問答無用というふうに看護婦は腰を進めて、前を手で探って、私のデチ棒をつかみます。そして、しごきます。
「ああ、ああ」
「ぐふふ」
ぐっと握りしめられるたびに、筋肉が痙攣します。尻の肉がわななきます。一時勢いを失っていた私は、再び勢いを取り戻していました。
私は、泣き声を上げました。
「待って、待って」
すると、抽送が止まって、前がきりきりと一層締め上げられました。ああ、と口から泡を吹きながら、私は身震いしました。
「どうしたい? 肛門が、感じすぎるのかい?」
その言葉に、身が硬直します。肛門が感じるのは、嘘ではありませんでした 私はしばらく考えてから、うなずき、どっと涙を流しました。
(続く)
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