「あぶらいふ」読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibition!
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
この蜘蛛の巣状の衣装(衣装と呼べるものなのかどうか疑問だが)が、床にくしゅくしゅっと丸められた状態で置かれているところを想像する。それを手にとって、どこに脚を、あるいは腕を通すのかと考える女がいる。ちょっと見ただけでは分からないに違いない。指先で抓んで、目の前でブラブラさせてみる。絡んでいるところは解いて、身に着けた時の形を想像しながらためつすがめつ眺めてみる。
そうするうちに、彼女の中で少しずつイメージが固まってくる。ここが股間に当たる部分で、ここが肩紐、こちらが前で、こっちが後ろだという具合に。子供の頃にテストに出た「展開図を描きなさい」というのと逆の思考で立体を思い浮かべ、彼女は実際に手や脚を通していく。
その過程を、何度も頭の中で反復するのが、とても楽しい。妙に楽しいので、やめることができない。この衣装の名前は何というのか。先に衣装だけを描いて、後からそれを着た状態の人物を描いていくと、人があってその後に性癖が生まれるのではなく、性癖の中から人間が立ち上がってくるということもあるのかもしれないと思えてくる。
作=魚清
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嗚呼、赤満講猟奇譚 絵と文=大園喜八郎
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