
あぶらいふ読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibition!
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
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黒光りする拷問器具。その妖しい魅力に心を震わせたことが一度もない人などいるのだろうか。おそらく、いない。
血やその他の体液にまみれ、脂を吸い、冷たい輝きを鈍く放つ様々な拷問器具。幾つもの死をまとったその佇まいに我々が見るのは、物語だろうか、それとも物語を乗り越える現実だろうか。
拷問器具にはそのどちらもが備わっている。故に拷問器具は人を惹きつけてやまないのだ。
この絵の中で乙女の肉裂に喰い込む鋼鉄が圧し割っているのは、我々を我々たらしめている二つのもの、すなわち物語と現実であり、快楽と苦痛であり、善と悪であり、生と死だ。
根源的に引き裂かれた欲望を持つ我々は、常にこの乙女のように言葉もなくイキ悶えている。
作=魚清
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魚清 北陸在住のアマチュア画家。学生時代に読んだSM雑誌『裏窓』で椋陽児の絵に触れ、緊縛画の魅力を知る。その後数十年を経て自らも鉛筆による緊縛画を書き始め、5年ほど前に『S&Mスナイパー』内にあった「あぶらいふ」に作品を投稿、連載を始めた。責めの情景の中に少女が秘めた憂いや葛藤をエロティックに描きだす。