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「お絵描き文化」の特異な発達を遂げた国、日本。「人は何のために絵を描くのか」、「人はなぜ描くことが好きに/嫌いになるのか」、「絵を描くとはどういうことなのか」――。さまざまな形で「絵を描く人々」と関わってきた著者が改めて見つめ直す、私たちと「お絵描き」の原点。
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絵を描く人々 第11回 絵を描くおばあさん

数年前のことだが、近くの喫茶店に一人でやって来るおばあさんがいた。歳の頃は80代半ばくらいだろうか。小柄で髪は真白。私の住んでいる地方の小さな街は老人が多いが、一人で喫茶店に来る女性は珍しい。
それとなく観察していると、彼女はコーヒーを注文した後、ラックから写真週刊誌を持って来た。次に、手提げ袋からお絵描き帖と色鉛筆のケースを取り出して、テーブルに並べる。
週刊誌をめくってしばらくあちこちのページを眺めていたが、あるところに目を留め、そこに載っていた女性タレントの顔を、色鉛筆でお絵描き帖に描き出した。
写真を覗き込んで色鉛筆を動かし、また真剣に見比べ、時々色鉛筆を交換し、とても熱心だ。コーヒーが運ばれてくるとミルクと砂糖を入れてちょっと口をつけ、またお絵描きに集中している。

店のマスターの話だと、その人は週に2、3回来て、小一時間ほど週刊誌の写真を見ながら絵を描いていくという。帰りがけにチラッと覗いたら、ちゃんとそれなりにタレントの顔に似せていて、一生懸命色を塗っていた。
デイサービスで、写真を見て絵を描くレクリエーションがあって、家でもやることを薦められたのではないだろうか。それで、写真週刊誌のたくさん置いてある喫茶店に通って描いているうちに、ちょっと楽しくなったのだ。
他の席でおばさんやおばあさんたちが、孫の話や通院の話で盛り上がっているのをよそに、その人は片隅で一心にお絵描きに没頭していた。なんだか、将来長生きした場合の自分の姿を見るようだった。

ところで、私はブログを書き出して12年くらいになる。ブログという形式がある限り細々とでも書き続けたいが、最近思うのはいつまで続けられるのか、続けて大丈夫なのかということだ。
年老いてボケが入ってきて、文章の「てにをは」がおかしくなったり、内容が明らかに支離滅裂になったり、同じ文章を何度も何度も繰り返したり、突然人を攻撃し始めたり、これは炎上するかもしれないのでやめとこうと思っていたことをダダ漏れで書き出したり、というような症状がもし出てきたら? そうならないとは限らない。
記事のコメント欄やブックマークコメントで指摘されても、何を言われているかわからない。身近にやめさせてくれる人もいない。私のエントリーページにつけられるタグは [老害] から [認知症] に変わり、そのうち事務局に通報されてブログ凍結となる。厭ですよね、そんな終わり方。

それに比べると、絵はいいと思う。まとまった文章が書けなくなっても、絵は「描きたい」という気持ちさえあれば、気楽に続けられそうだ。もしボケたせいでちょっと変な絵になっても、ダダ漏れ感溢れる絵になっても、アウトサイダーアートということで大目に見てもらえるかもしれない。
もの書きと画家を比べると、画家のほうが現役時代が長いのではないかと思う。老いて集中力が続かなくなれば、数分で描けるスケッチやクロッキーをすればいい。書くほうはなかなかそうはいかないだろう。

絵は、長く続けられる趣味として人気だ。巷の絵画教室は中高年で賑わっているし、市民ギャラリーでグループ展を開催しているのも中高年が多い。版画や絵手紙もこの世代に人気がある。
手先を動かし続けることのメリットは、脳を刺激して認知症の予防に役立つだけでなく、「自分の作品」を作り上げる喜びや達成感によって精神状態を良好に保つ、ということが上げられる。
......などと、最近よく耳にする「健康な老後」指南のような口調になっているが、三年前、ホームヘルパーの資格を取る際に介護の勉強をかじったので、この分野にはちょっと興味があるのだ。

きっかけは、父がボケ始めたことだった。
洋ランや骨董、海外旅行、読書に美術館巡りなどかつては多趣味だった父は、80代に入ってめっきり衰え、好きな本もほとんど読まなくなり、次いで物忘れや勘違いが加速度的に増え、母との会話もどこかチンプンカンプンになり、気づけばボーッとテレビを観ているようになった。
私は親とは同居していないので母からの報告を聞き、これは今のうちにどうにかしないとまずいと思った。これからでもできる趣味的なことをやらせたほうがいい。何がいいだろう?

美術鑑賞の好きだった父なら、絵がいいんじゃないかと思いついた。父自身は絵を描く習慣はなかったが、私が子どもの頃に描いてくれたちょっとしたイラストはなかなか上手だったし、絵心は人並み以上にあった。
とは言え、いきなりスケッチブックと画材を渡して「何か描いてみて」と言っても難しい。そこで、最近流行りの「大人のぬりえ」本を買って、36色入りの色鉛筆のセットと一緒に持っていった。
「大人のぬりえ」はお手本とぬりえのページがセットになっており、モチーフは名画から植物画や風景画など種類も非常に多様で、中高年には人気だという。
お手本通り細かく丁寧に塗っていけば、きれいな色鉛筆画が仕上がる。ジグソーパズルのようなものだ。お手本を無視して好きな色を塗っていっても、それはそれで面白い。父には、よく知っている絵の並んだ名画シリーズがいいだろう。

しかし、父は一切興味を示さなかった。そういう細かい作業を楽しみながらする気力が、もうその時残っていなかったのだ。私はがっかりした。
あとで少し反省もした。自分で好きなぬりえ本を選んで挑戦するならまだしも、人に一方的に与えられても興は湧かないだろう。それ以前に、ぬりえなんて子どものすることだ、今更こんなことできるかと感じたかもしれない。
認知症が進行していても、「好きなことを、好きな時に、好きなようにやりたい」という、人の基本的な欲望はなくならない。絵を描くことも同じだ。そこで「手先を動かすとボケ防止になるから」「いい時間潰しだから」「完成したら達成感があるし」と薬を飲ませるように押し付けても、ダメなものはダメなのだ。

それから父は認知症の症状が進行し、介護老人ホームに入所した。そこにしばしば見舞いに行く中で、施設で行なわれるレクリエーションの現場を垣間みた。その中に絵に関することもあった。
ある時、すっかり顔見知りになった入居者のおばあさんたちが、食堂で数人、テーブル一杯に広げられた大きな紙に向かって何か作業をしていた。
紙には、茶色の絵の具で一本の樹が大きく描かれてあった。葉はついていない。横に、ピンク色の薄紙を丸く切ったものがたくさん置いてあって、おばあさんたちはそれをくしゃくしゃと丸めては、糊をつけて樹の枝のところに貼り付けていた。「あんた、そこばっか貼っとってはあかんがね」「糊、付け過ぎたわ」などと言い合いながら。
私は足を止めて、横から覗き込んだ。「これ、桜の樹ですね。もうすぐ桜の季節だから」と話しかけると、おばあさんの一人が首を傾げて「そうかね?」と言った。「これが幹で、枝で、そのピンクのは花ですよ」
するとおばあさんたちは口々に言った。「ああ、そうなんかね」「桜かね、これ」「わたしら、ようわからんもんで、やれって言われた通りにやっとるだけだがね」。

おそらく最初に施設の職員から、「今日は皆さんで桜の樹を作りましょうね。ほら、まだ花が咲いてないので、こうやって花を作って、みんなで貼り付けていきましょう。満開になったら飾りますよ」といった説明があったと思う。理由もなく一方的に作業させるようなことはない。
でもおばあさんたちも少々認知症が入っているから、説明を聞いてもすぐ忘れたりするのだろう。やっているうちに、自分が何をしているのかわからなくなったりもする。皆で完成させたものを、「誰が作ったんだね?」と思うかもしれない。
それでも、全然やらないよりはやったほうがいいのだ。少しでも手を動かし、口も動かして、作業したほうがボケ防止になる。気分転換にもなる。そういう考え方はよくわかるのだけど、なんだか少しせつない気分になった。

その後、ヘルパーの講習でいくつかの介護施設に行ったが、自分で好きな絵を自発的に描くような人は、ついに一人も見なかった。ぬりえは置いてあるが、積極的にやっている人はいない。促されてちょっと色をつけてみても、すぐに集中力が切れてしまう人が多いようだ。
歳を取るとはこういうことなんだなと思う一方で、自分だってやっぱりすぐに飽きるだろうと想像した。絵でも何でも、楽しんだり手応えを感じたいという強い動機があり、出来上がりに対して想像力が膨らみ、それに期待感を抱いて、初めて体が動くものだから。

普段からアートに親しんでいる人、絵を描くのが好きな人が錯覚しがちなことだが、誰もがアートに興味があり、絵を描くのが楽しいわけではない。絵が描けたら素敵だろうなと思っても、自分でやるのは億劫、上手い人の絵を見ているほうがいいという人は多い。
「きっかけがまずかっただけで、ちょっと興味を持てたら楽しくなるんじゃないか」。そういうことも中にはあろうが、歳をとってから新しいことに挑戦するのは、若い時の何倍ものエネルギーを要する。そこに特別大きな好奇心がない限りは。

少し前、「Excelを使ってアートを生み出すスーパークリエイター」として、若宮正子さんという高齢女性がネットで話題になっていた(参照:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1701/13/news082.html)。
定年間近な頃に初めてパソコンを手に入れたが、Microsoft Excelを開いても数字ばかりでつまらないので、自分が楽しめるものを作ろうと思ったのがきっかけ。Excelの罫線や塗りつぶしの機能を使って、さまざまな模様を作り出し、プリントアウトしたものをオリジナルな団扇や紙袋にしている。アプリを、本来の目的とは違うかたちで使用するという発想が柔らかい。
この方はその後、Wordでお絵描きをしている友人に作ってもらった「お雛様」の絵を使って、「お雛様ゲーム」を開発中だ。「若い人が作るゲームは年寄りにはつまらない」ので自分で作りたいと思い、プログラミングを人に教えてもらいながらそこまで来たのだ。

ここにはまさに、動機と想像力と期待の三つが揃っている。完成したら多くの人に喜んでもらえるかもしれないというのも、ものを作る上でとても重要なモチベーションだ。
それだけでなくこのケースには、人とコミュニケーションし、新しいことを学び、恊働し、成果を分かち合うというプロセスがある。その中心に「絵」があるのが興味深い。

絵を描く人と絵との位相は、おそらく生涯変わらないのではないかと思う。たとえば小さな子どもは、自分の描いた絵を「ねえ、見て見て!」と周囲の大人に見せて反応を欲しがる。
それと同じように大人も、自分の絵を自分一人で楽しんでいるだけでなく、いい線行ったと思えば人に見せたいし、人に「いいね」と言ってもらいたいし、さらには人を驚かせたり楽しませたいと考えるのではないか。
一生孤独に膨大な量の絵を描き続けて自己完結できたヘンリー・ダーガーのような人は、やはり特殊だ。絵をめぐっては、被承認欲とともに、共有欲やサービス欲、そして関係欲とでも言えそうなものが、私たちの中にはある。ネットに溢れるたくさんの絵師たちの作品を見ても、それを感じる。
社会的な面で若い頃より活動性が落ちてくる老人なら、ただ絵を描くだけでなく、それを通じて再度人と繋がりたいと思う気持ちが出てくるのも理解できる。

お絵描きおばあさんが来ていた喫茶店は店じまいしてしまったので、その後、彼女の姿は見ていない。またどこかの喫茶店で写真週刊誌を見ながら絵を描いては、デイサービスの職員に見せたりしているだろうか。
「◯◯さん、ずいぶん描きましたね。この女の人は誰?」
「ふっふっふ、誰だろね」
「タレントさんですか?」
「わからんかねぇ、そっくりなのに」
なんて会話を交わしていたりして。

パソコンでマンガやイラストを作画する人の多い現在、シニア世代にも優しい、より便利でより創造的なことができるお絵描きアプリが開発されていけば、使ってみたい人は多いかもしれない。
最新のお絵描きアプリで遊んでいる老人の隣で、色鉛筆やサインペンで何か描いている老人がいる景色。いつか、その中に混じって私も絵を描くだろう。


もう30年使っているDURALEX。落としても割れにくいフランスの労働者階級のグラスです。これで水も麦茶もワインも焼酎お湯割りも飲んでます。それ自体の質感や表情を描けばいい不透明な物とは違い、向こう側が透けるガラスや周囲の物を写し込む金属は、表現が難しい素材。左のアプローチは、とにかく見えるものの輪廓を全部そのまま描いてみるというやり方です。初心者でこういう描き方をする人は時々います。少し何とかすればイラストとして成り立つかもしれません。右は普通のデッサン。カキーンとした硬質感がもっと欲しいところです。

絵・文=大野左紀子

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第1回 人は物心つく前に描き始める
第2回 「カッコいい」と「かわいい」、そしてエロいvs
第3回 絵が苦手になる子ども
第4回 美大受験狂想曲
第5回 人体デッサンのハードル
第6回 演出と詐術の世界にようこそ
第7回 自画像と似顔絵をめぐって
第8回 ヘタウマの功罪
第9回 絵が描けるといい仕事
第10回 描くことの光と闇

『あなたたちはあちら、わたしはこちら』公式サイト

大野左紀子 1959年、名古屋市生まれ。1982年、東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。2003年まで美術作家活動を行った後、文筆活動に入る。
著書は『アーティスト症候群』、『「女」が邪魔をする』、『アート・ヒステリー』など
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17.03.04更新 | WEBスナイパー  >  絵を描く人々
大野左紀子 |