THE ABLIFE June 2012
浜不二夫式・常識ある大人の為の肉筆紙芝居 第4弾
アブノーマルなエッチに興味がある・もしかしたら「マゾ」かも知れないと密かに思っている・変身願望があることを恥ずかしくて誰にも言えない......。そんな一人の女性が応募した、SM雑誌の読者参加企画。緊張と不安、そして期待に胸を高鳴らせ、運命の一歩を踏み出した彼女が味わう衝撃とは!? 「女囚くみ子」シリーズの浜不二夫氏が描く大人の紙芝居。今回が最終回です。夜半に目が覚めると、私はベッドの中央にハダカで寝ていました。首輪は繋がれたままですが手は自由でした。
両側からお二人の鼾が聞こえます。今日からの私は皆様に共同で使って頂く共用の道具なのです。私はお二人のお股に手を伸ばして握りました。これが私を天国へ送ってくださる大切なモノ。左右の手で一本ずつ「男性」を握りながら、私は心から安心して深い眠りに落ちていきました。
全てをご主人様に委ねた安心感。「奴隷の安らぎ」だと云われれば、その通りですが......。
先生に可愛がって頂いて「女の天国」を知った私は、体も心も先生に捧げる決心を固めて、翌日から厳しい調教をお受けしました。先生は何度も何度も、繰り返し教えてくださいます。
「楽しくて気持いい調教なんて、あるはずがない。辛い、恥ずかしいことに耐えるのが調教なのだ。どんなに恥ずかしいことでもご命令に服従し、ご主人様にご奉仕することが、マゾ奴隷の歓びなのだ」
そう覚悟したはずなのですが、それでも調教は辛くて恥ずかしくて、毎日本気で泣いています。
私は愛玩奴隷になるのですから、ハダカで縛られた恥ずかしい姿で従順にご用を勤める訓練が中心です。四六時中、一糸纏わぬ全裸で奴隷着を着せられます。奴隷着は簡単に私の自由を奪うのに、恥ずかしい所は何一つ隠してくれないのです。どんな所へでもハダカで出て行くのは、死ぬほど辛く恥ずかしい体験でした。
その他、首輪だけのスッパダカで大勢の方の前を四ツン這いで這わされる調教、真昼のお庭を全裸で走らされる訓練、夜、マッパダカの後ろ手股縄姿で、先生に縄尻を取られて家の外を散歩させられる訓練などが私に加えられます。
大小便は人前でしなければなりません。周りから丸見えの奴隷用トイレで、後ろ手に縛られ縄尻を取られたまま、ノーパンの脚を開いて便器を跨ぎます。
カーテンを閉めて......と哀願の目で振り返っても知らぬ顔。
「ホラ、さっさとしろ。犬は道端でオシッコしてるだろう。何を恥ずかしいことがあるものか」
目をつぶってお股を緩めました。鳴り響く浅ましい水音。本当に自分が人間ではなくなったのだと実感させられます。しかも、終わって洗浄器で洗って頂いた後、先生がトイレットペーパーを手に、
「跪いて尻を上げろ! それじゃ拭きにくい。もっと股を大きく開いて尻を高く!」
最初のうちは、後ろ手で床を舐めるこの姿勢がどうしても出来ず、何度も鞭を頂戴しました。今は諦めて、ハダカのお尻を高く上げていますが、顔から火が出る思いで、目を開けていることは出来ません。
オシッコは観念しましたが、お大便はどうしても出来ませんでした。政江様がそのことを先生に報告しています。
「それはいかん。便秘は健康にも肌にも悪い。すぐに浣腸の準備をしなさい」
アア、浣腸! この期に及んで、私にはまだ人間の心が残っていたのです。震え上がりますが、私の思いなど何の関係もありません。政江様がトレイに乗せて持って来るガラス製の嫌らしい器具。太いグロテスクな嘴が私を嘲笑っています。
アア、あんな大きなので......。
「這え! 這って尻を上げろ。早くしないか!」
ピシッ、鞭がハダカのお尻に鳴って、私の躊躇いを叩き出します。どうすることも出来ません。
「口を開けて口だけで息をしていろ。口を開けると尻の穴も開く。牝の体は面白く出来ている」
ポッカリと口を開けて屈辱の処置を待たされる惨めさ。そしてどこよりも恥ずかしいお尻の中心に、焼き印を押されるようなショック! お尻の穴を貫かれ、悪魔のお薬が止めようもなくお腹の中へ......。
目を吊り上げて我慢しても無駄でした。
十分後、屈伏した私は女の最後の羞恥を便器に盛り上げて、何もかも諦めていました。
「私は人間ではありません。牝奴隷。白い肌の牝の家畜でございます。どうぞ家畜としてお扱いください」
震える声でついにそう宣言したのでした。
排便と並んで、人間なら人に見せてはいけないセックスも、私は皆様の前に公開させられます。私の意志など関係なく、先生はもちろんスタッフの方たち、カメラマンやその助手の方など、ここに出入りなさる男性全員に、しかも皆の前で体を遊ばれるのです。
私の体は男性方が共同で使用なさるただの欲望処理の道具。汚い言葉で云えば「共同便所」。しかも、そんな惨めな扱いを受けて私は、彼とのセックスでは得られなかった快感に、淫らにお尻を振って泣き吠えたのでした。そうされて、自分が浅ましいヘンタイのマゾ女、淫乱でスケベなマゾ牝なのだと、心の底から悟ったのです。
「どうだ、皆に回されて、自分がどんな牝だかよく判ったろう。これが本当の『輪姦学校』だ」
笑えませんでした。女には強姦願望があると云いますが、私は、輪姦され大勢の見せ物になることで淫らに感じてしまうのです。自分の好色さに呆れ果てる思いでした。
自分がスケベだと自覚した以上、後はもう止め度なく......。張り形やバイブで貫かれてヨガリ泣きし、オナニーをして見せろと命令されて、ムスメの秘密の指遊びをあられもなく公開し......。私は殿方の淫らな玩具、哀れな嬲られ人形になっていました。
究極の調教は、やはり「鞭」でした。
先生がおっしゃいます。「責め具の双璧は『鞭と浣腸器』というが、やはり鞭が一番だな。鞭打たれてヨガリ泣きするマゾ女にするだけなら、実のところそう難しくはない。だがそれでは、仕置きとしての鞭の意味がなくなる。鞭が怖くなくなったら奴隷の躾が出来ないだろう。ハダカの尻を鞭打たれる辛さ、惨めさに泣き叫びながら、いつの間にかマンコを濡らしている、というふうに仕上げるあたりの加減が、難しいし面白いところだ」
私もそんなふうに「仕上げ」られるのです。怖さと期待に体が震えます。
鞭は調教の必須アイテムですから、当然初日から当てられました。肌に危険が少ない太めの革鞭ですが、それでも毎回、痛さにギャッと叫んで飛び上がります。
鞭の調教では、両手を吊られアソコにバイブを咥え込まされて、ハダカのお尻を鞭でぶたれました。ぶたれるたびに、泣き喚きながら思わずバイブを食い絞ってしまいます。そのたびに目くるめく感覚が背筋を伝って頭の中で弾けるのです。人には聞かせられない喘ぎ声が口から漏れ、淫らにすすりなきながらあられもなく腰を振る私。それまでの「普通のセックス」ではどうしても得られなかった快感でした。
そしてある日のこと、段々意識が朦朧としてきたある瞬間、お尻に鞭が炸裂した痛さとアソコの感覚が同時に頭の芯へ駆け昇って弾けて......私は「アアッ、イイッ!」と叫んでいたのです。
「アア、とうとう......」
自分が口走った言葉に気付いて、私は本当に、自分がマゾ牝にされてしまったことを心に刻みつけられました。私は、鞭でぶたれてイッたのです。じきに私は、アソコにバイブを咥えていなくても、両手を吊られ、尻打ち台を抱かされてハダカのお尻を鞭打たれると、痛さ惨めさに泣き叫びながら、アソコをビショビショに濡らす女になっていました。
調教は成功しました。間違いなく私は、マゾ牝奴隷に仕立て上げられたのです。
もう元の自分に戻る気はありません。幸い先生は私を気に入ってくださったようですし......。
今日、新しく調教を受ける牝奴隷が一匹、全裸後手錠姿で入ってきて、檻の中の私の姿にギョッとして立ち疎みました。先輩奴隷としてこの「地獄のような天国」で奴隷がどうなるのか、お手本を示すのが私の仕事です。
奴隷の嗜み、私は毎朝自分でお股の毛を綺麗にしています。彼女も今日、最後の羞恥の毛を一本残らず剃り落とされるのです。
(了)
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