The ABLIFE May 2014
あぶらいふ読者投稿小説作品
共和国の思想改造所に送り込まれたA国人の「私」は、そこで思想教育を受けながら屈辱の体験を重ね、かつてない自分自身へと生まれ変わっていく――。あるマニア男性読者が想像する、硬質で冷たいサディズムの絶望と黒光りするエロス。
一同を見おろすように、
偉大な元帥様が笑っています。
鷹揚な、慈悲深い笑顔です。
そのすべてを射通すような眼差しが、
稲妻のように私の心に染みます。
偉大な元帥様が笑っています。
鷹揚な、慈悲深い笑顔です。
そのすべてを射通すような眼差しが、
稲妻のように私の心に染みます。
【6】栄光の退所~そしてアクメへ
国家保安部による思想面接試験には順調に合格しました。そして半年ほど経って、亜紀と一緒に収容所から退所しました。その後は、貿易商社に配属されました。職業選択の自由がないので、命令されるままに勤めるしかありません。私がそこに配属されたのは、共和国の言葉がいくらか話せるようになっていたからですし、A国で英語学校に通ったことがあったので、片言ですが英語も話せたからです。亜紀もフランス語ができるので、そこに配属されました。
薬物専門の小さな貿易商社なので、仕事は事務だけではありません。旧共産圏の取引先に出かけて商品の引き渡しから受け取りも行ないます。一番利幅が大きい商品は非合法品でドラッグや偽造紙幣ですが、これも取り扱います。こうしたものは体内に収めて税関を通ります。小さなビニール袋に入れて、直腸に詰め込むのです。
私の肛門へは亜紀が、亜紀の肛門へは私が押し込みます。驚いたことに亜紀は、直腸だけでなく大腸まで入れられるので、大量に入ります。嵩張って突き出た下腹をかばいながら飛行機や列車で目的地につくと、急いで薬局で浣腸を買い込みます。ホテルの部屋でお互いの躯に浣腸を施して、助け合いながら排泄します。便器にかがみこむ亜紀の腹を何度もなでてやると、涙をぽろぽろこぼして排泄します。
今、亜紀と私は夫婦です。収容所からの退出日に私たちは、結婚しました。というより、結婚させられたのです。密輸入にはA国人の新婚夫婦の資格が便利だからでした。
退出の日、職員事務室の隅で退出の事務手続きをします。いろいろ書類に書き込まれたあげく、別室で脱衣して看護婦に写真をとられます。退出記録なのです。直立不動で前後左右から撮られたあげく、両手両足を床に着け、真後ろから撮られます。肛門と性器の状態を記録するためです。2人の性器は写真にはっきり固定してしまいました。
衣服を支給されます。それを着けて、所長に結婚の挨拶をするのです。ボク看護婦の通訳で、2人で所長室で所長に挨拶を済ませます。思想教育の礼を言い、共和国と元帥様への忠誠を誓います。所長の媒酌で、結婚を誓い、亜紀とキスしました。
部屋を出ると、医務室に連れて行かれました。リ婦長が待っていました。新郎新婦の性生活の指導を行なうのです。見慣れたこの部屋も今日限りかと思うと、感慨があります。
ボク看護婦は、私を全裸にしました。直立不動の姿勢で起立させ、片手で陰茎を握ります。リ婦長は、亜紀を四つん這いにしました。尻を突き上げさせて、片手で陰唇を撫でます。私の陰茎が固く隆起し、亜紀の膣がぴちゃぴちゃ音を立て始めると、「準備完了、ウフフフ」と言って、2人は、私と亜紀の身体をあやつって、結合させました。
私は真っ白な尻をしっかり抱きしめました。初めて知る亜紀の性器の柔らかさでした。ところが、何度も抽送しますが、なかなか射精できません。ボク看護婦に精液採取されて、躯がひずんでしまったのです。あの掌の中でないと、なかなか射精できないのです。
はあはあ喘ぎながら、私を見下ろす2人の白衣を見ているうちに、主人の前で種付けさせられる犬のような気がしてきます。
見かねて、「どおれ」という声とともに、ボク看護婦が私の臀裂を指で割りました。硬い指がアナルを探って、こりこり揉みます。さすがに慣れた揉み方です。揉まれているうちに、いつもの気持ちよさが私を包み、昂りが来ました。
「ああ」と言いながら、私は亜紀の尻に思い切りしがみつき、躯を震わせて体内に発射しました。
儀式が終わると、看護婦は、種付けの終わった2匹のアヌスに、人参を呑ませました。
「結婚式の贈物よ」
そう言って、ぺちぺち尻を叩いて、私たちを部屋から引き立てました。
巨大な元帥様の肖像の前で、記念写真を撮るのです。
私と亜紀が主役です。全裸のまま両足を開いて、逆さに屈み込み、股の間から顔を突き出します。顔と股間をカメラに向かって同時に曝すポーズです。
こんもり盛り上がった二つの尻の間で、けらけら笑っているのはボク看護婦です。尻の穴から突き出た人参を指して、「まるで兎みたい」と言って笑うのです。
リ婦長がカメラマンです。ぱちぱち、カメラの調子を試しています。ボク看護婦は、亜紀の人参を悪戯しました。茎を握って、細かく揺すって、からかうのです。
亜紀は、火のような吐息をついて、悶え呻いて、背を反らします。そして、おろおろした口調で独り言を繰り返しています。
「いっちゃう、いっちゃう」
そうつぶやいているのです。
「ヨーイ!」
リ婦長が合図の声を上げました。
ボク看護婦の手が、私の人参に伸びました。じんじん、掻き回されて肛門から快感が伝わってきます。私は「ううー」と呻き、身体を引き攣らせながら、燃え立ちました。
身体中が溶けた岩に埋まり、熱が私の四肢を焼き尽くすようでした。
それを見て、看護婦はカメラに向かって笑顔を作ります。
「ハイ!」
一同を見おろすように、偉大な元帥様が笑っています。鷹揚な、慈悲深い笑顔です。そのすべてを射通すような眼差しが、稲妻のように私の心に染みます。心の中まで見通す視線が、私のすべてを温かく見守っているのです。
そのとき、膝をがくがく震わせながら、私は長く激しく凄まじいアクメが到達するのを感じました。そして同時に、カメラのフラッシュがキラリと光って一同を包み込んだのでした。
(了)
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