Goldman presents The Rock'n Roll Ero-Manga
鬼才AV監督・ゴールドマンがお勧めのエロ漫画を熱く語る!
淫語インストラクターにして官能小説家、そしてベテランAV監督であるゴールドマン氏が「ズリネタ」として唯一活用しているモノ、それは「エロ漫画」だった! プロのエロ事師は何故、「エロ漫画」でなければヌケないのか、「エロ漫画」にしかない魅力とは、一体何なのか。ゴールドマン氏が実際にズリネタとして使用している大好物な作品たちについて、編集部がインタビューを敢行。好評につき続投中です!!編 ゴールドマンのロックンロール・エロ漫画、第13回目の今回取り上げる作品は。
ゴ 二宮亮三先生の『純潔マニアック聖女』(コアマガジン)ですね。その名の通り、マニアックな一冊です。
編 これは表紙もなかなか刺激的ですね。頭にカチューシャをつけたお嬢様風の女性。下着姿なんですが黒パンストで、しかも自分の腋を舐めている。
ゴ そう、腋全開で舐めているんです。これだけ見るとね、非常に官能的な、まっすぐなドエロ漫画という感じ。
編 画力と艶で見せるエロエロな作風かなというふうに、この表紙からは想像しちゃいますね。
ゴ そうですよね。キング・オブ・エロスという感じなんですが......。
編 ということで、早速作品を見てみましょう。まずゴールドマンさんご推薦の一話「胸ふくらみはじめて...」。
ゴ JCものです。この二宮さんの特徴ですが、JCが主だけど、熟女ものもたまに混じってる(笑)。
編 (笑)。先ほどチラッと読ませていただいたんですが、もう一つ、ゴールドマンさんに挙げていただいた作品というのが、お母さんもので、「午後二時の淫母」。淫らな母と書いて「ママ」。ロリと熟女、どちらのテーマも得意として描かれる作家さんって珍しいですよね。
ゴ あれもこれも描きたいのは分かるけど、やっぱりファン層はありますから。ロリのファンは熟女ものにはそんなにね......読みたくないし、そういうのが混じっているのは、イメージとしてはよくないよね。
編 顔はママであってもそんなに熟々してるわけではないんですが、体は熟々してます。そして「胸ふくらみはじめて...」のほうから見ていきたいんですが、いきなり冒頭1ページで状況が説明されるんですけど、これがなかなか酷い。
ゴ 同じアパートに住む大学生と中一の女の子。で、女の子の母親がいつも男をつれこんで、アパートの部屋でアヘアへしてしまって、女の子はおうちに帰ろうにも帰れない。このJCを大学生が自分の部屋に連れて行く。
編 ゲームとかで遊んでいると。つまりJCの彼女にとって、この大学生のお兄ちゃんの部屋は待避所で、これだけ見るとこの大学生のお兄ちゃんはものすごくいい人です。
ゴ 前から隣同士なので顔見知り、尚且つこのJCの子はお兄ちゃんに片思いしていた。
編 という設定が3ページくらいで描かれるんですが、ちょっとした会話のやり取りをきっかけに、このJCが大学生のお兄ちゃんを誘い始めるところから、エロシーンへと突入していきます。
ゴ 普通はね、もちろんそういう年頃ですから、初めてだし、優しくチュッチュッみたいな感じですよ。でもこのお兄ちゃんは何故か、超ドSな、マニアック大学生だった。
編 エロシーンに入ってからの、このお兄ちゃんの悪そうな顔!
ゴ (笑)。本性見たりっていうね。
編 どう見ても悪人キャラですよ。
ゴ そうなんですよ。
編 タイトルにもある「ふくらみはじめ」ということで、胸は小さく描かれてるんですが、その反面、乳輪と乳首の描き方がなかなかに......。
ゴ おかしいよね。女に対する嫌悪感というか、愛でる気持ちがないというかね。
編 たとえば、JCということで陰毛描写も、産毛みたいなものが5、6本描かれているんですが、これもちょっと悪意のある描き方というか......。
ゴ そう。いやな感じの、こういうふうには描いて欲しくないなっていう描き方を敢えてしてますね。
編 乳輪も乳首もそうなんですが、いわゆるロリ漫画ではなかなかこういう描かれ方はしないですよね。
ゴ うん。ロリを愛する人間からは拒絶されますよ。
編 徐々にプレイが進んでいくと、お兄ちゃんの悪の所業というか......。
ゴ やたらデカイ、デカチンポでね、いきなり逆さにしてイラマチオ。それも処女のJCの肛門をほじくりながら。この辺はダイナミズムがあります。
編 このページに来て、ついにJCも目には涙を浮かべてますね。
ゴ これは涙出ますよ。それも「おぼぼぼ」って、なかなかエロ漫画では聞けない吹き出し。
編 こうした擬音のえげつなさ、鬼畜っぽさみたいなものが、この作家の特徴としてありますよね。この「ぼっ」「うぼっ」「ぼふっ」っていう、苦しそうな彼女の表情も、楽しんで描いているのではないかと思えるほどです。
ゴ ドSな感性だよね。
編 そして一転、お兄ちゃんのことが好きなのよという描写で、少女マンガ的展開が若干入るんですが......。
ゴ ここで美しく結ばれるかと思いきや。
編 さらに酷いことになっていく。
ゴ なぜか「ケツの穴がいいんだろう」と言いながら、でっかいチンポを無理やりネジ込んで。
編 相変わらず悪そうな顔をしてるんです(笑)。
ゴ そう(笑)。
編 「すごいな あさみのカラダ...こんなにちっちゃいのにケツ穴でセックスしちゃうんだから」というこの縦に抜いてるコマ、ロリっぽいというか、少女の小ささみたいなものが......。
ゴ それも「めりっ めりっ」てね。メリメリメリメリっていう感じ。結合してから、やたら擬音も増えて、この「ぶりんぶりんぶりん」って、エロ漫画ではやっぱり聞いたことのない擬音だよね。僕みたいな歪んだマニアにはグッとくる。
編 「ヌブッヌブッ」「ギシッギシッ」「ぶりんぶりん」「くねっくねっ」「ぶっぶっ」。凄いですね。
ゴ (笑)。思い入れがあるんでしょうね。さらに酷いことにはね、アナルに強制中出しした後に、トイレに行きたくなったっていうことで、アナルに挿入したまま、彼女の体の中でオシッコしてしまう。
編 膣痙攣のように抜けないみたいな、そういう設定ですね。
ゴ そう。
編 酷いことするなあ。これで終わるかと思いきや、まだ終わらない。
ゴ (笑)。そうですね。「ジョボボボボ」とこう、直腸から......。
編 断面図でオシッコが出てる。
ゴ オシッコして、妊婦みたいなボテ腹にさせといて、そのままピストンを始めるというね。
編 この辺では擬音が「ダプン」とか「ダプンダプン」になってます。
ゴ そうそう。個人的にはね、バックからボテ腹で挿されてるっていう、これはホントに素敵な絵で、あんまり見たことないよね。
編 「ダメッ ホントにダメ~」「ピストン一回されただけなのに も...もう お尻の穴がビンビンきてるの~」。
ゴ 涙流して、涎垂らして。そしてこのページのお腹が......。
編 「ばつんばつん」という擬音で。
ゴ バスケットボールみたいな感じでピストンされているのは、やっぱり今まで見たエロ漫画では味わえなかった醍醐味かな。
編 しかも彼女がすでに感じまくってアンアン言っている。
ゴ そう。
編 漫画のタイトル通り、乳首も申し訳程度に描かれています。
ゴ はい(笑)。お腹がこんなに出てるのにね。
編 最後の最後までこのままで行っちゃうんですが。
ゴ このボテ腹のままね。どういう感性なのかなと思うんだけど、イヤラしいよね。
編 確かに卑猥なんですよね。そして最後は大放出エンド。
ゴ チンポを抜いたら全部出ちゃいました「ブビー、バブー、ブッブッ」という、ロリ、美少女ものではあり得ない擬音。
編 鬼畜な所業ですよね。ここ最近「リョナ」と言われるジャンルがありまして、基本的にはこういう凌辱とか、鬼畜系の趣味。女の子が痛めつけられているものが好みだというフェチですね。そういう性癖がジャンル化して、イベントもあるらしく、安田理央さんに取材に行っていただいたんですが、ゴールドマンさん的にはこういう、鬼畜みたいなものへの親しみはお持ちなんですか。
ゴ 漫画では、凌辱とか調教とか、暗いものから入ってるので、どちらかと言うと好きなほうかな。
編 昭和の時代はそういう作風が多かったですよね。
ゴ 多かったね。やたら監禁したり、押入れで飼われてたり、最後は手足を切断されて、みたいな作品がいっぱいあった。
編 その反面、コンビニ誌でのラブラブHみたいな作風は逆に違和感があるという話もこれまでしてきました。
ゴ 趣味って細分化してきて、凌辱系にもまた幅が出てる。この二宮さんの場合は、基本的にトーンが明るいじゃないですか。いわゆる鬼畜系って、やっぱりダークサイドというか、地獄に落ちていくようなムードが好きな人もいる。
編 画風の世界観で、鬱っぽいというかダークな世界観を出してる作品もありますよね。
ゴ そう。僕は救いがない漫画だと萎えるので、今回の「胸、膨らみ始めて」は片思いしてたり、前回の『MISSING LOVERS』 もそうだったけど、女の子側に受け入れていく姿勢があるので、多少鬼畜なことをされても興奮できるけど、そこはやっぱり趣味が分かれるよね。あんまり痛ましいというか、凄惨なものだと個人的にはヌケないかな。
編 本当にバッドエンド的な作品とか。
ゴ バッドエンドだとシューンとしちゃう。
編 これは彼女も喜んでる的なところが見受けられますね。
ゴ あとギャグ力が強いから、そこら辺で中和してるのかな。馬鹿馬鹿しさというかね。これはだから正統派の鬼畜さんからすると、ふざけんなっていう漫画だと思うけど。
編 なるほど。でもこれくらい中和の加減がよいものもあるよということですね。
ゴ そうですね。そういう意味で二宮先生は、ファンを獲得できてないのかな(笑)。僕みたいな、面倒くさい読者しか支持しないみたいな(笑)。
■秀逸な熟女の羞恥心描写とエキセントリックな展開
編 もう一本、後半の「午後二時の淫母」。こちらは、設定からすると再婚の連れ子だった男兄弟の上、お兄ちゃんですね。それと、再婚後に生まれた弟、それプラス、単身赴任でいつもお父さんが身近にいないお母さん、この三人だけが家にいるという状態です。そんな状態で、いつも昼過ぎの2時になるとオナニーをしてしまうお母さん。それを兄弟が眺めているところから物語が始まります。
ゴ お母さんが、ご主人が単身赴任のために悶々としてオナニーしてる。それを実の息子が覗き見しながらオナニーしていると。
編 しかもそのうちの一人は、再婚後の連れ子です。悪そうな顔のこの連れ子のほうが、オナニーの現場へ入っていってしまう。
ゴ またしてもこの、ドSチックな性格の、いやぁな感じの少年がね。
編 見るからに悪い顔。その反面、お母さんはこれ、40代設定ですかね。
ゴ 40歳くらいだね。
編 にも拘わらず、ちょっと可愛らしい系のお顔で描かれてます。
ゴ 美熟女。
編 顔は可愛く描かれている美熟女なお母さんなんですが、彼女の扱いもまた酷いんですね。
ゴ そうなんです。これはね、私も漫画を数々読んできましたけど、何というか、酷いです。
編 この酷さというのがもの凄くよく分かるエピソードとして、お母さん、もう年なのにスタイル凄くいいよねって言って、兄弟たちはお母さんの体を眺めるわけです。そこで、悪いお兄ちゃんのほうが一皮剥いてしまう。そしたらここで「はははは、ボディスーツにガードルかよ。いつまでもスタイルいいと思ってたら、こんなのつけて誤魔化してたんだ」と。
ゴ (笑)。AVでもこういうの見たことない。しかし僕が求めてる熟女はこれですね。誤魔化し誤魔化し生きて、腋毛もボーボー生えちゃって、本人としては本当に、見られちゃいけないところを見られちゃったっていう羞恥。
編 これはやられた感がありますよね。
ゴ そうだね。ナントカ大賞の、特別賞みたいなのもらえますね。このガードルとボディスーツ描写で。
編 熟女が実はだらしない体をスタイルよく保っていたという事実が白日のもとに晒される。
ゴ 女性にとって一番見られたくない部類。これが羞恥ですよ。
編 熟女羞恥。
ゴ 素晴らしい。
編 そしてこのボディスーツを外された後、お母さんの体の描写が一変します。
ゴ そう。だらしない、タプンタプンのね......。
編 「だぶん」。
ゴ これも失礼だよね。女性としてはね、ホントに悔しいというか、トラウマになりそうな瞬間です。
編 ガードルを外すと、お腹のほうも酷いことになって、「下っ腹ポッコリでタプタプじゃん、ママ」。
ゴ (笑)。言わなくていいことをね、ママは顔を真っ赤にしてそむけて。これにはキュンとしますね。
編 非常にいい表情ですよね。
ゴ やっぱりこれですよ、今のAVに欠けてるものは。
編 なるほど(笑)。あまりの羞恥に顔をそむけずにはいられない。
ゴ そうなんです。日本人が忘れちゃいけないエロスですよ。
編 そこでいよいよ、裸にさせられたお母さんに、お兄ちゃんが迫っていきます。
ゴ 何の前戯もなく、デカマラをブチこんでいく。そしてやはり「だぷっだぷっ」。
編 相変わらずこの凄い擬音が、「ヌブッ」だの「ヌジュウ」だの「ぶぼお」だの。
ゴ 張りのない、熟女ならではのカラミを表現していますね。
編 このお兄ちゃんがハメてるところを、自分にとっては実の息子である、ミツオ君が眺めてるんですが、気丈に母親らしいことを言うんです。「ミツオ、見ちゃダメ、あっち行きなさい」。
ゴ ここまでされて説教してるというのが、また切ないよね。
編 しかし、にも拘わらずミツオ君が......。
ゴ シコシコシコシコ。
編 「母親が犯されてるの見てオナニーしてやがる」。
ゴ 顔を真っ赤にして、健気ですね。
編 これを見てまたお母さんが絶望してしまうんです。
ゴ そして中出しされて。
編 酷いですよ。腹を掴んで、腹の肉を掴んで中出しされる。
ゴ 女としての屈辱を味わいながら中出し。
編 すると、当然次は弟の番だってことになるんです。
ゴ 実の息子。
編 ここでお母さんが、嫌がらないんですよね。
ゴ やっぱり気持ちよかったんでしょう、中出しされて。意外と自分から跨って、実の息子のペニスを受け入れると。
編 「くねっくねっ」「だぱんだぱだぱ」。ああ、これでエロ漫画らしい展開になったなと。
ゴ そう。ここで二人に中出しされて、ああ終わったなと思ったら......。
編 これが二宮さんの恐ろしいところですよね(笑)。
ゴ そうなんだよ(笑)。
編 先ほどのJCものの展開もそうでしたが、我々のよく知ってるエロ漫画だと、まあここでこの展開で終わりだよねというところで、我々の想像を超えてくる。
ゴ そこがね、今日わざわざ電車に乗ってこの本を持ってきた所以です。これはあの、エロ漫画史上、いや日本の漫画史上に残る場面設定だと思うんですよ。このお兄ちゃんと弟にズボスボされまくって中出しされたオマンコを、お兄ちゃんがクパアッと拡げて、「あーあー、2発やっただけなのに こんなにゆるんじゃって」。
編 「やっぱ熟女のおマンコは、伸びやすいのかな~」と言われてしまう。
ゴ 言われてしまったお母さんがどうするかと言うと......。
編 「ひどいわ...もう! いじわるぅ!」「いいわ...」「待っててね」
ゴ 裸にエプロンをして(笑)。
編 冷蔵庫から蒟蒻を取り出し、蒟蒻を小さく切って、温めて。この小粒に切った蒟蒻を、自分のオマンコに詰めるんですね。とんでもない絵面がここで展開されます。
ゴ 何を考えているんでしょうね......。
編 壊れてしまったんですかね......。
ゴ 負けず嫌いっていうのもあるんでしょうけど、蒟蒻を細かく切って温めて、マンコにギュウギュウに詰め込んで、キツキツマンコを作り出すという。
編 「熱くてきつきつのおマンコにするから」って言って。
ゴ (笑)。こんなことを考える母親が、この世の中にいるとは思えない。
編 「若い娘のオマンコなんかより、いいんだから」というドヤ顔、いかがですか(笑)。
ゴ 素敵ですね。僕らはまだ蒟蒻世代というか、今はオナホが普通にあるけど、昔はオナニーというと蒟蒻を温めるのが通常で。実際に使ってる人は少なかったんでしょうけど、イメージとしてね。
編 蒟蒻が性的なものとイメージで結びついていた。
ゴ そう。だからその、良き昭和のエロスを伝承した瞬間ですよ。
編 そしてこのキツキツになったオマンコで、息子とお兄ちゃんとの3Pが始まるんです。
ゴ 気持ちよさそうだなとは思うんだけど、普通はこんなことをしてセックスをしても、ギャグにしかならないんですよ。もちろんギャグ的要素は多い作家ですけれども。
編 むちゃくちゃ多いですよ(笑)。たとえば始まって、ピストンしてるうちに抜けてくる。
ゴ 蒟蒻がね。
編 ポン、ポン、ポンって出てくる描写がありまして。
ゴ この蒟蒻マンコに、お兄ちゃんと弟のチンコ、2本を入れちゃってますからね。キツキツではないんじゃないかって気がする。
編 なんですが、非常に卑猥なというか、エロティックな構成になってますよね。
ゴ そうなんです。その後のコマは凄くエロい、実用的なエロ描写になってるよね。
編 非現実的な、エロ漫画としてもちょっとありえないだろって思うシチュエーションになった途端、エロ漫画的になっていく。
ゴ そこら辺の力技というかね、二宮さんのエロ漫画家としての資質は凄いと思うんですよね。
編 なるほど。
ゴ あと注目すべきは、最後の発射前に「オマンコいくオマンコいくオマンコいく」とリフレインしていく。淫語マニアの自分としては、同じワードを繰り返すのは素晴らしいです。結構ないんですよ。
編 連呼する描写ですね。
ゴ 実際にオナニーする場合は、繰り返してもらったほうが抜きやすいということが、僕にはあるんで、わかってらっしゃるなと。
編 そして淫乱エンドというか......。
ゴ もう出来上がっちゃったまんま止まらない。私の性欲は止まらない、キャハハハッていう感じですね。
編 以上、この二宮先生の単行本なんですが、発売が11年なんですよね。2年ほど前の単行本で、さらに収録作品を見ると、今ご紹介した2作品は、なんと2004年の5月がJCもの、で、お母さんものは2004年の3月。ほぼ同時期に描かれています。
ゴ 9年前だね。
編 確かに今っぽい感じはないんですが、やはりどちらも同じ時期に描かれているものということで、テイストが似ているんでしょうか。
ゴ デビュー作の『レオタードの時間』という作品を買ったんです。その中にこういうエキセントリックな描写があって。
編 やっぱり女性に対して愛がなかったりするんですか。
ゴ うん。もちろん鬼畜なんだけど、レオタードの新体操もの。AVで言うと軟体ものってあるじゃない。体が柔らかいゆえにヘンテコな格好でヤラれちゃうみたいな作品があったりしてね、凄く面白いなと思ってたんです。でも商業ぺースに乗らないということで、その後はどんどんノーマルな方向に変わっていくので、僕もあんまり読んでなかったんです。
編 単行本記載の初出一覧を見ると、2011年1月の一番新しい作品も収録されていますが、こちらはいかがでしたか。2004年からすると6年後になるんですが。
ゴ 鬼畜感は、もちろんなくなってないです。ただヘンテコな要素がね。
編 ストーリー無視というか(笑)。
ゴ そういうのは編集者のほうから止められたりしてるのかなと(笑)。もちろん同じ人が描いてるので、同じようなニュアンスはあるけど、さっき紹介した熟女ものみたいな、エキセントリックなものは......。
編 そういう要素はかなり減っていると。
ゴ そうですね。
編 多くの読者を掴むためには、切捨てなければならないところだったんでしょうか。
ゴ 所詮、同人誌ではないですから。売上的な見方で考えると、ギリギリで闘ってるのかな。
編 そんな二宮先生のエキセントリックな作品がまた見られることを期待したいと思います。
ゴ そうだね。とにかく貴重なジョン・K・ペー太先生より、オナニーができる、エロ漫画ファンの味方の二宮先生ですので、今後も独自のテイストをたやさずに、精進していただきたいと願ってます。
編 というわけで、今回紹介したのは二宮亮三先生の『純潔マニアック聖女』でございました。
(続く)
『純潔マニアック聖女』(コアマガジン)
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13.12.10更新 |
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