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the toriatamachan season3
女の子にとって、「美醜のヒエラルキー(それによって生まれる優劣)」は強大だ! 「酉年生まれゆえに鳥頭」だから大事なことでも三歩で忘れる(!?)地下アイドル・姫乃たまが、肌身で感じとらずにはいられない残酷な現実――。女子のリアルを見つめるコラム、シーズン3は「わたしのすきなこと」にまつわるアレコレです。
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私の祖母は酒飲みで、酒屋を経営していた祖父よりもずっとたくさんお酒を飲んだ。二日酔いで店番をすると、ワインや、焼酎や、日本酒や、何年も売れずにうっすら埃をかぶった養命酒なんかが、ぐるぐると揺れて見えて辛かったという。もうこんなもの一生飲まないと誓いながら、ビールを売り、焼酎を売り、店番を終えて二日酔いだったことを忘れると、さっきまでの誓いも忘れて酒を飲んだ。祖母は私と同じ、酉年のとりあたまちゃんなのだ。お猪口では間に合わず、水を飲むようなガラスのコップに日本酒を注いで飲んでいた。


「おばあちゃん、これ、おしゃけじゃない?」

祖母はよく思い出話をする。時々こうして、小さい頃の私を真似ながら。
これは定番のお話で、喉が渇いている私に水の入ったコップを渡したら、鼻を近づけて日本酒じゃないか疑った時の真似だ。あの頃私はまだ子供で、祖母はコップで日本酒を飲んでいて、祖父は生きていて、酒屋があった。

私は気まぐれにお店番をした。祖母の隣に立って、人差し指でレジのボタンを押す。よく売れるいくつかの商品は値段を覚えていたので、私ひとりでお会計できることもあった。それからレジの足元にはすのこが敷いてあって、釘が浮いてくると金槌で元に戻すのが私の役目だった。釘が祖母の足に引っかからないように。お気に入りの仕事だった。

お店にはいろんな人が来る。知っている人、知らない人。近所の人、通りすがりの人。あんまり来ないけど印象に残っている人、何回来ても覚えられない人。お会計の時にこちらを見ている人、手持無沙汰で外を見ている人、友達と喋っている人。化粧っ気のない女の人と、アクセサリーを付けている男の人。
祖母はきっと、「見た目は怖いけど優しい人」とか、「あら、感じの悪い人」とか、そういうことを考えながら店に立っていた。なぜならお客さんが帰った後に、小さな声で私に言うことがあったから。「いまの人、おっかない見た目だったけど、優しい人だったねえ」って。

酒屋はとっくになくなって、祖父もいなくなって、祖母はお猪口で日本酒を飲むようになって、私はもう大人で、酒を飲む。祖母は夕方にお酒を飲むと、「寂しさが胸から溶けていく気がする」と言う。私もそう思う。


テレビの収録で議論が白熱すると、必ず誰かがマイクを手で触ってノイズが入る。身振り手振りが過剰になるからだ。いまも照明さんの奥のほうで、音声さんがこっそり眉をしかめたのが目に入った。

現在の議題は、アイドルのファンはどうしたら暴走しないか。私はもう地下アイドルのファンが、すぐに正気を失うタイプの人間であるという偏見にはうんざりしていた。そもそも暴走するファンなんか見たこともないので、暴走させたことも、暴走を食い止めたこともない。しかし、テレビの現場では、視聴者が求めている過激なことを大きな声で話すのが正義である。そういうわけで、ここぞとばかりに暴走するファンの話を始めたアイドル達が、胸元のピンマイクの存在を忘れて触りまくっていた。

「それはね! 姫乃ちゃんみたいに上手に接客できればファンだって暴走しないかもしれませんよ!? でも、それができない女の子だっているんです!!!」

大きな声でほかのアイドルが発言する。そもそもたいていのファンは暴走しないという、議題自体に反論するような私の意見は、正義の正論のように丁寧に扱われながらも、明らかにテレビ的悪者になりつつあるのを感じていた。繰り返すが、こういう時は求められた過激なコメントを、大きな声で大げさに話すのがテレビ的正義である。そしてなるべく多く映像に映ることで、自分を世間に売り込む。私はそれをわかっていながら、できない。

しかもさっきの発言で、私は接客が優れているから、できない人の状況が考えられない人間のような立ち位置になってしまった。
基本的に私という人間はどこか欠けていて、できないことのほうが多い。できる側の人として扱われると、途端にどう振る舞えばよいのかわからなくなってしまうのだ。
相変わらずアイドル達は目を見開きながら過激なことを喋りまくっていて、私は時々発言の間違い(似ている職業の裏事情を自分たちの裏事情のように話すなど)に突っ込んだりしながら、どんどん自分の目が死んでいくのがわかった。

生きることは悲しいことだ。寂しいことだ。

収録終わり、祖母に会いに行くために電車に乗った。祖母は最近悲しいのだと言う。私もそう思う。お猪口一杯の日本酒すら飲めないというので、それは大事件だと思った。

電車に揺られながら、今日収録中に言われたことを思い出していた。
私が人と接することができるのは、人をたくさん見ているからかもしれない。「優しい人に騙されるな」と、祖母は私に教えた。祖父の受け売りだ。東京の悪い人は、悪い人の見た目をしていないから気をつけなさいと。反対に、悪そうな人をはなから警戒してはいけないということも。
その話を聞くたびに私は、そんなの当たり前じゃないかと思っていた。それは、そう思えるように祖母が一緒にいてくれたからだった。

お店にはいろんな人が来た。夜中に酔っぱらって酒を買い足しに来る若者達や、煙草を盗もうとする中学生、アルコール中毒で震えながら日本酒のパックを買う人。

電車の中にもいろんな人がいる。悪い人、不器用な人、怒られ慣れている人、傲慢な人、気が弱い人、強い人には強く出る人、弱い人にこそ強くでる人。
私は大人しい子供だったけど、ふいに知らない大人とも話すのでよく心配された。知らない人と話したら危ないでしょ、と言うのだ。知らない人でも危ないか危なくないかはわかっているつもりだった。それでも大人達は心配した。私はおおいに不満だった。


久しぶりに会う祖母は少し小さくなったようだった。私に「あら、なんだか背が伸びた?」と真顔で聞く。そんなわけない。

人間は年を取るとやがて子供に戻る。私は大人でいたいと思った。人間、大人でいられる時間は、思っていたよりも短そうだ。段差や、重い荷物や、飛び出す車や、電車の乗り降りや、子供の頃にいちいち心配されて不思議だったことが、いま私も心配だ。小さくなった私の祖母。

今日の収録での話をした。私がいろんな人と付き合えるのは、お店番のおかげだよ、おばあちゃん。
「お店番が役に立ってたなんて、嬉しいねえ」と、祖母は笑う。笑うと酒が飲みたくなったそうで、私たちは乾杯した。笑いながら、酒を飲んで、胸の悲しみを溶かす。笑っていたって、人は悲しいものだ。

祖母は子供に戻り、やがて胎児に戻るが、これまでの人生の経験や、戦ってきた歴史がある。私はその歴史に敬意を払い続ける。

文=姫乃たま


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姫乃たま(ひめの たま)
地下アイドル/ライター
1993年2月12日、下北沢生まれ、エロ本育ち。アイドルファンよりも、生きるのが苦手な人へ向けて活動している、地下アイドル界の隙間産業。16才よりフリーランスで地下アイドル活動を始め、ライブイベントへの出演を軸足に置きながら、文筆業も営む。そのほか司会、DJとしても活動。フルアルバムに『僕とジョルジュ』があり、著書に『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)がある。
ウェブサイト ■http://himeeeno.wix.com/tama
Twitter ●https://twitter.com/Himeeeno

白根ゆたんぽ 1968年埼玉県生まれ。イラストレーター雑誌や広告、webコンテンツなどにイラストを提供しているほか自身のZINEのシリーズ「BLUE-ZINE」や個展の図録「YUROOM GIRLS SHOW」などの制作、販売も行っている。最近の仕事に「ノベライズ・テレビジョン」(河出書房新社)装幀、「セックスペディア」(文藝春秋)カバーイラストなど。
http://yuroom.jp/
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16.08.20更新 | WEBスナイパー  >  とりあたまちゃん
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