Goldman presents The Rock'n Roll Ero-Manga
鬼才AV監督・ゴールドマンがお勧めのエロ漫画を熱く語る!
淫語インストラクターにして官能小説家、そしてベテランAV監督であるゴールドマン氏が「ズリネタ」として唯一活用しているモノ、それは「エロ漫画」だった! プロのエロ事師は何故、「エロ漫画」でなければヌケないのか、「エロ漫画」にしかない魅力とは、一体何なのか。ゴールドマン氏が実際にズリネタとして使用している大好物な作品たちについて、編集部がインタビューを敢行。好評につき続投中です!!ゴールドマン(以下「ゴ」)井ノ本リカ子先生の『娘これ』。「人気作家が贈る、ロマンチック&ハードエロス作品集!」と帯に書いてあるけど、女性の有名な作家さん、井ノ本リカ子先生の作品です。
編 ポプリコミックスで、発行所はマックス。これは今回初めて取り上げる版元ですが、ポプリコミックスは漫画雑誌でいうと「COMICポプリクラブ」ですね。井ノ本リカ子先生は一水社、司書房、普遊舎などなど色々なところでお仕事をされていて、さらにエロ漫画じゃない一般作品も描かれています。
ゴ 双葉社の『いなかの』とか。
編 そして、この『娘これ』、まずこの表紙ですね。
ゴ はっきりいってこの表紙はね、批判的な意味じゃなく、あんまり井ノ本先生をよくあらわしてない一枚だね(笑)。
編 たしかに中身と比べるとちょっと印象が違いますね。一ページめくると出てくるカラーの口絵は、井ノ本先生のタッチに色がのってる印象ですが......。
ゴ うん。これが井ノ本先生らしさだと思うんだけど、表紙はある意味売れ筋を狙ってちょっとイメージを変えてるのかな。大人っぽいもんね。
編 本編の井ノ本先生の絵は、非常に柔らかそうな身体とボリューム感、そこにロリっぽさというか頭身の低さ、幼さを感じさせるものですね。
ゴ ほんわか系で、チビキャラに近い。でも巨乳でアダルトな体つきだね。
編 この単行本には「御用しちゃうぞ」という江戸時代の同心もの、十手を持って御用だ御用だっていう人たちですね。それをテーマにしたシリーズが6話。その他に別の短編が4話収録されている構成です。その中からまず「御用しちゃうぞ」の第2話を取り上げていただきます。
■女性だから描ける、女性の官能的な姿
編 あらすじは、同心だったお父さんが亡くなって、その後を継ぐために娘が一念発起するんですが、ちょっと空回り気味。そしてお父さんの弟子の虎吉がいろいろと手助けをすると。毎回主人公のおちよさんがあれがしたいこれがしたいと言って何か問題が起こる、という構成です。紹介する第2話では、「手配書」に載っているとても悪いやつらを捕まえるぞ、とおちよさんが息巻いています。
ゴ 潜入捜査をして、色仕掛けで悪人をとっ捕まえるぞと。なのでちょっとおめかしをして出かけようとしてる。
編 すると虎吉がちょっと待て、もう少し策を練りましょう、じゃあ実際に色仕掛けとはどういうことをするのと......。
ゴ そんなやりとりがあって、4コマ漫画的な挿入がね。
編 ディフォルメ感で、ギャップが生まれています。
ゴ うん。エロ漫画では普通こういうのはないので、これはやっぱり女子っぽさなのかな。
編 そして正しい色仕掛けの練習をしますということで、エロシーンが始まります。
ゴ 強気だったおちよさんも、お色気は慣れてないから、ちょっと裸になってみればと、たわわな乳房を露にしていく。
編 そしてしなだれかかって、チンコを握って手コキモード。
ゴ 顔を真っ赤にしつつね。ここが井ノ本先生のよさで、すごく恥じらい感がある。現在は失われてる恥じらいが嬉しいね。
編 はい。先ほどのディフォルメからのギャップがエロいです。
ゴ カラミのシーンになると、女っぽさがグーンとアップして、まったく別の漫画になる。
編 そして手コキから......。
ゴ 初めてのフェラチオ。
編 非常にエロティックな雰囲気ですね。
ゴ そうなんだよね。別にたいしたことはしてないけど、ペニスを目の前にして、咥えただけでトロけていくこの感じだね。
編 最近はトロ顔ともいうらしいんですが、一般的な描写というより、これはもう絵の魅力ですよね。
ゴ うん。この柔らかさとほんわか感は、男の画力では表現しきれない気がする。
編 線がシンプルですよね。シンプルな線の中にも細さが感じられて、特に髪の毛の描写が非常に繊細で、1本1本描かれた髪の毛がエロティックだなあと思います。
ゴ 女性の繊細さというかね。
編 はい。輪郭を作る線も細めだと思うんです。こういったところにシンプルさを感じつつ、エロいなと。お話に戻ると、一本抜き終わって、おちよさんも興奮して潤っています。
ゴ そうなんだよ。ここで注目して欲しいのがね、クンニ。当たり前のように、セックスの流れの中にあるんだよね。まあ通常は行なわれるべきことなんだろうけど、ことエロ漫画においてクンニシーンはほぼない。フェラはたくさんさせるけどね。
編 なるほど。
ゴ やっぱり局部に男の顔がかぶってしまうから、AVでもそうだけど、画作りが難しくてあんまりない。井ノ本さんはおそらく女性だとして話を進めると、体感上ね、マンコを舐めてもらうのが好き。で、一番気持ちいいのが、クリトリスを舐められたりすることだと思うんだよね。顔とか全体の造形はシンプルなんだけど、オマンコは割と精密に描かれてたり。
編 口絵の結合シーンではアップが描かれてますが、性器の描き方が非常に細密ですね。
ゴ うん。
編 そしてクンニのシーンでは、舌がクリトリスを転がす描写が丹念に描かれています。
ゴ そう。彼女の作品を他にも読んで感じたのは、やたらクリトリスをいじったり、舐めたりするシーンが多い。やっぱりクリを中心にオナニーしてイクのが一番の快感として、好きなのかな。
編 クリトリスに対する描写に非常にこだわりが感じられますよね。たとえばここで「ぷくっ」と勃起しつつあることを示して、そしてここに「くりっ くりっ くりっ」とハート付きの「くりっ」がたくさん出てきます。さらにまだ勃起しつつあるような、上に伸びてるぞ感が描かれてます。さらに「ころっ、ころっ ころっ」。
ゴ そうなんだよ。男はここまでクリに執着しないし、クリだけを見たいっていう感性もないので、やっぱり女性の感性、本人の趣味がかなり入ってるのかなって考えると、エロいよね。
編 そしてころころした後は「びくん」という、非常に感じている描写です。
ゴ なおかつね、クリを舐めながら、指を挿入して「ぬくくっ ぬっ ぬくっ ぬくくっ」。これ、一番気持ちいいと思う。
編 上のほうは舌で「コロ コロッ コロッ」。
ゴ そして顔を覆い隠すくらい気持ちよくなってしまう。
編 ここまで「びくん びくん」だったのが、ここへ来て「ぞく ぞくっ」になります。
ゴ ちょっと男では描けない感覚だよね、実体験的な意味で。ページを捲ると濃厚な接吻をしつつ挿入。そしてまた接吻して、奥まで。
編 これは男性目線では、なかなか描けないと。
ゴ 男は挿入する部分とおっぱいとか、全体を見たいじゃない。でもやっぱり女性の、挿入される側の感覚からすると、キスをしながら入れてもらったほうが気持ちいいという、そういう部分が凄く伝わってくるよね。
編 そして挿入が始まってから、このお話で一箇所だけのモノローグが出てきます。「ほんと...だ」「いたく...ない...?」「虎吉の...っ 言う通り した...から...?」。これは凄く特徴的で、これまでも女性のモノローグ、心情描写が入ってくることで官能度が増すという話をしてきましたが、これは違うんですよね。その時に何を思っていたかというシンプルなモノローグで、これまで我々が見てきたような、ダメとかイヤとか思ってるのを心情描写で示すという、イヤラしさを増すためのモノローグとはまったく違う使われ方をしていますよね。
ゴ そうだね。男目線で作りこんだ妄想の押し付け、それとは違う女の子のダイレクトな、素直な言葉という感じがするよね。
編 そしてハメシーンから挿入に至るんですが、挿入している虎吉さんの台詞です。「おちよ...さんは ここが...っ 好きなんですね」「ここですよ...っ ほら」という、微妙な言葉責めになっています。
ゴ 顔を真っ赤にしてる。ここでもまたハメながらキスしたり、ハメながら乳首を舐めたりという複合責めで、やはり体感を描いている。まあ女性の立場で描いてるかどうかは微妙だけど、やっぱり気持ちよさを凄く表わしていると思うんだよね。従来のエロ漫画は、男の射精のため、よく使う言葉で言うと女性を精液便所、オナホール代わりにする描き方が多いので、女性が気持ちいいか気持ちよくないかよりも、男が興奮するビジュアルになってると思う。でもこれはもう女性の感性だよ。
編 描かれているのは、一貫して女性が気持ちよくなってる様子で、それが男性目線ではなく女性目線であるということですよね。これまで見てきた作品とは違うけど、エロいんですね。
ゴ そうだね。
編 やっぱり女性が気持ちよくなってる姿を見るのがエロいってことなんですかね。
ゴ そういうことだろうね。本気が伝わってくるよ。それこそ素人童貞がね、女とヤッたことがない人が描くより、ある意味説得力がある。
編 そういう意味では、エロ漫画で描かれる女性は男性の理想だっていう話を前回のやながわ理央先生の時もちょっと変わった形で紹介しましたけど、ここで描かれてるのは、気持ちよくなりたいという女性の側の理想の女性ではないかとも思えますね。
ゴ なるほど、そうだね。
編 でもどちらも描いているのは理想の女性ですよね。そういう意味ではやはりエロ漫画ですが、ゴールドマンさんのおっしゃるように男性目線か女性目線かでここまで描かれ方が違うというのは面白いですね。
ゴ そこがやっぱり漫画の面白さだよね。描き手の感性が大きく左右する。あとはこの柔らかさとか、可愛らしさ。中出し描写にしても、文字一つとっても、男ではこういう感じって絶対に描けないじゃない。女性が描いてるっていう興奮もあるかもしれないけど、男の立場から女性に求めるものって、肌の質感もそうだけど、柔らかさとか丸みとか、ほんわかしたムードは、やっぱり欲しいよね。
編 たしかにそうですね。そしてオチも、サクッとコメディ四コマのようです。
ゴ うん。カラミが終わると冒頭の四コマ的な、性的要素のまったくないものに切り替わる。これもある意味女性らしいのかな。
編 時間軸も別の日に一瞬で変わってます。
ゴ 普通、エロ漫画だと最後にまたちょっとエッチなことを引きずるんだけどね。
編 次回のカラミを匂わせるような終わり方をすることが多いですよね。
ゴ これは女性特有の切り替えの早さではないか(笑)。
編 (笑)。これはこれで読後感がいいものですね。
■ピュアラブ展開に表われる女性らしさ
編 そしてもう一話。「僕とあっちゃんと夏」。江戸時代から現代劇にいきます。
ゴ このタイトルがまた、ぜんぜんエロ漫画的じゃないところが素敵だね。
編 この話の、ゴールドマンさんが着目された部分というのは。
ゴ 田舎の夏休みなんだよね。ノスタルジーと女性作家ならではのピュアラブ感。幼なじみの子といろいろあるけど、本当はお互い好きだったみたいなことが根底にある。ドキドキしちゃうよね。
編 休み中の次郎ちゃんが、デッサンの課題のため、幼なじみのあっちゃんにモデルをお願いします。といってもヌードではありません。
ゴ 本当はヌードがよかったけど、やっぱりあっちゃんはヌードにはなれない。でもお役に立ちたいということで、下着だけ外して、ブラウスとスカート。
編 という非常にゆるいエロというか、フェティッシュなエロで、モデルをお願いすることになります。
ゴ で、二日目にね、ポーズをとってもらったりする時に、ちょっと乳首に彼の指が触れたりして、ドギマギしちゃったりする。
編 その間の二人の心情描写というか、感情の動きですね、そういうものに焦点が当たって描かれてます。
ゴ ゲスなエロ漫画ではありえない。
編 乳首が触ったのに怒られなかったとか。
ゴ 女子っぽいよね。この心象風景は。
編 そしてまたポーズを作っている時に......。
ゴ この日はなぜか大胆に「だ...っ だ...め」っていう彼女の膝に手をかけて、ゆっくり開いていく。
編 すると下着をつけていないあっちゃんが、なぜか濡れてしまっている。
ゴ そうなんだよ。この可愛らしい造形にもかかわらず、マン毛がね。
編 はい。
ゴ こういうところが人気作家たる所以だね。
編 完璧にニーズを押さえていると。
ゴ このギャップ感がないとダメだと思う。
編 可愛らしい顔とこの陰毛。そして、絵はそっちのけで股間に向かってしまう次郎ちゃんですが、ここでも先ほどのお話と同じように、やっぱりクンニなんですね。
ゴ マン舐めです。そして弄りながらね、「くに くに」「きゅううん...」「ぴちゃぴちゃ」と、擬音が細かく細かく。これは作者の思い入れが強い部分だと思うけど、丹念に舐めて、次のページではアナルを舐めながら、オマンコを指で広げる。
編 広げながら、クリトリスを指で弄って、中も弄る。
ゴ そう。この三点責め。
編 これ、男が描くエロ漫画では今までなかったんじゃないでしょうか。
ゴ やっぱり女性の立場の、一番気持ちいい、して欲しいこと。僕らも井ノ本先生に会ったらやらせてくれるかも(笑)。
編 そんなことはない(笑)。
ゴ そんなことを考えながら、興奮したりするのがいいんじゃないかな(笑)。
編 はい(笑)。そしてここで次郎ちゃんが言葉責め的な発言です。「この間...座ってたとこ 濡れてたね」。
ゴ 羞恥責めだね。とにかく彼女が真っ赤な顔でクンニされたり、フェラしたりって、それだけでいいよね。
編 はい。
ゴ 慣れないフェラチオをシックスナインの形で。ここでもクンニはされ続けてる。
編 そして、やはりピュアラブ的物語なので、いざ挿入する時にも、ひと悶着あります。「...いれて いい?」と次郎ちゃんが聞くんです。その時、あっちゃんの台詞が「...じ 次郎ちゃん だめって言っても やめてくれない...もの」。すると「そっ それは あっちゃん いつも...本気では 怒んないから」。そこであっちゃんが......。
ゴ 「だ だって」「...本当は ...やじゃない ...から」っていう、これね。
編 普通のエロ漫画では出てこない(笑)。
ゴ 絶対に出てこない、出てきちゃいけない(笑)。女子的な台詞ですよ。そして挿入して、処女だった的な、血が流れてる。
編 出てますね。非常に控えめですが。
ゴ ここが切なくていいよね。普通というか、いまは性器をきちんと見せるために、男が透明人間みたいになってるのが多いじゃない。
編 確かにそうですね。いわゆる断面図的な工夫による描写ですね。
ゴ それは漫画としては見やすいんだけど、でもこの井ノ本先生の描写みたいに、男が覆いかぶさって、なんかかっこ悪い感じで、挿入されて、足の裏が見えてる。これはある意味リアルだよね。
編 そうですよね。エロ漫画って断面図とかそうしたギミックのせいか、少し別のもの、別なセックスを見てるような感覚がどこかにあると思うんですが、井ノ本先生の作品を見てると、リアルなセックスを描こうとしている様子が伝わってきますね。
ゴ うん。この足の裏と、下が畳だからね。ここがポイント高い。
編 そして執拗に乳首を舐め回します。
ゴ 同時に何箇所が攻めないと、あんまり気持ちよくないんだよって訴えてるような気がする。
編 さらに乳首弱いんだという話から「モデルしてる時 ...っ乳首 たったりした?」。
ゴ 若干の回想シーンね。
編 セックスの最中にこういう話を、2コマとはいえ挿入する、この感覚は珍しいですよね。これもあっちゃんを責める言葉責めの一貫で。
ゴ 独特だね。
編 そして、大ゴマでドーンと1ページ。
ゴ 中に「ぶぴゅっ」と出されながら、クリトリスを「しこ しこ しこ」乳首も「こり こり こり」。やはり複合的に愛撫されている。ここら辺は細かいけど女性ならでは。
編 放出し終わってペニスを抜いて、するとまあパックリあいてエロいみたいな描写があるんですが、そんな一言をいったらパタンと手でふさがれてしまうんですね。「そ... それは... だめ... ほんとに」。これもなかなかないです。
ゴ この恥じらい感だね。やっぱり女性の立場だと恥ずかしいよね、抜かれた局部を見られるのって。また足の裏が描かれてるんだけど、なんか今回は足の裏感が凄く気になったな。
編 そして終わるとまた事後の......。
ゴ 縁側ね。いいよね、ノスタルジックで。
編 蝉の鳴き声で終わるという「僕とあっちゃんの夏」、非常にピュアラブでノスタルジックなお話でした。
■帯の煽りに偽りなし、ロマンチック&ハードエロス
編 というわけで、井ノ本リカ子さんの作品をふたつ紹介したんですが、総論としてはいかがですか。
ゴ 心が洗われるね。
編 洗われますか。
ゴ 私の場合、ずっとSM的というか、凌辱もの、女を女と思わないもので中学生からオナニーし続けてきたので、やはりピュアラブに憧れる。こういうものでヌケる大人になりたいなと最近思っててね。
編 (笑)。こういうものでヌケる大人。
ゴ 去年も年頭で言ったと思うけど、可愛い漫画でヌケるふうになりたいって思うようになってきた。実はね、ゴールドマンの印象として、やっぱり嫌な援交の客......傲慢で、凌辱テイストの強い人としてやってきたんだけど、基本的に可愛いもの好きになっちゃったんだよね、最近。
編 アニメの影響で(笑)。
ゴ 編集部のIさんがアニオタだっていう情報を聞いてから、アニメを観ないといけない。
編 (笑)。
ゴ 強制されてるわけじゃないけど、一昨年TSUTAYAの会員になってから、遅いんだけど、アニメ『日常』から始まって、去年ついに生涯のアニメ『探偵オペラ ミルキーホームズ』に出会ってね、やっぱり可愛いものには勝てないなと。あとやっぱりゆるギャグ。ゆる可愛いものが好きだったと、最近気がついた。凌辱系からは卒業しようと思ったんだね。
編 そういう意味では、「御用しちゃうぞ」の前半はゆるギャグ的でエロスもあって、非常にすばらしい世界だったんじゃないですか。
ゴ うん。井ノ本リカ子さんをずっと読んでると他の漫画が読めなくなる。そこが欠点だね。
編 「人気作家」と帯に書かれていますが......。
ゴ そういうことなんじゃないかな。
編 その通りだと。
ゴ 本当は、井ノ本リカ子さんじゃなくてBENNY'S さん――
編 巻末で特別漫画を掲載されている作家さんですね。
ゴ 一緒に同人サークルをやっているという仲良しの漫画家さんで、作風もかなり似てる。BENNY'S さんの漫画で『おねえさんのおく』というのを半年くらい前に買って、それを紹介しようと思って読んでたんだよ。やっぱりやわらかい、ゆるふわな感じ。で、ちょっと同じところから出てる井ノ本さんと仲良しだというので、最初は同じ人なのかなと思ったの。だから一応読んでおこうかと。
編 なるほど。
ゴ そしたら似てるけど、やっぱり読み込んでいくとぜんぜん違う。
編 その違いは。
ゴ 井ノ本さんのほうが女子女子してる。カラミの内容で言うと、さっき言ってたクンニシーン。あとフェラチシーンも井ノ本さんのほうが多い。BENNY'S さんの場合は、一般からするとかなり女性っぽいけど、比べると井ノ本さんより男性目線な感じがする。逆に、オマンコの、膣の中の描写がしっかりしてて、オマンコフェチに近い感じかな。そこは好みだけど、ゆるフワ度は井ノ本さんのほうが高かったので、好きになっちゃった。
編 そして女性目線も......。
ゴ 可愛らしさと柔らかさと、ほんわかさ。お嫁さんにするならこの人かなと。
編 (笑)。というわけで、井ノ本リカ子さんの『娘コレ』を紹介してきました。紹介が終わってみると、帯にある「人気作家が贈る、ロマンチック&ハードエロス作品集!」、その通りですね。
ゴ そうだね。ロマンチックって言う言葉、僕の人生からはかなり遠いので......読み込んで、これからはロマンチック、入れていきたいと思います。
(続く)
『娘これ♀ 』(マックス)
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