Goldman presents The Rock'n Roll Ero-Manga
鬼才AV監督・ゴールドマンがお勧めのエロ漫画を熱く語る!
淫語インストラクターにして官能小説家、そしてベテランAV監督であるゴールドマン氏が「ズリネタ」として唯一活用しているモノ、それは「エロ漫画」だった! プロのエロ事師は何故、「エロ漫画」でなければヌケないのか、「エロ漫画」にしかない魅力とは、一体何なのか。ゴールドマン氏が実際にズリネタとして使用している大好物な作品たちについて、編集部がインタビューを敢行。好評につき続投中です!!ゴールドマン(以下「ゴ」) 紅ゆーじ先生の『ふたろま~ふたなり露出マニア~』です。
編 版元は三和出版。にったじゅんさん以来ですね。
ゴ 三和の漫画って、これまであんまり読んでこなかったような気がする。
編 これまでのエロ漫画人生でも?
ゴ そうなんだよね。三和のマニア誌、二次元ではなく三次元の人たちのマニアックな本は昔買ってたけど。
編 「お尻倶楽部」とか。
ゴ そう。でも漫画はあんまり読んだ記憶がない。
編 三和出版のエロ漫画って、かなりたくさんある印象です。
ゴ それなりにアウトサイダーというか、王道でない部分をしっかり押さえている感じかな。
編 やはりエロ漫画でもマニア系だと。
ゴ 本人たちはそう思ってないかもしれないけど、ちょっと変化球というか。そういう作品が多いんじゃないかな。
編 今回お持ちいただいたのも「ふたなり」で「露出マニア」ということですが、「ロックンロール・エロ漫画」ではどちらの性癖も初めて取り上げます。
ゴ 僕自身、ふたなりって興味がなかったし、むしろ嫌いというか読んでない。あと、露出モノの漫画自体、数が少ないんだよね。
編 そうですよね。三次元の投稿雑誌ってほとんど露出で出来ていると言っていいと思うんですが、漫画となると実は少ないんですね。
ゴ そうなんだよ。やっぱり漫画で露出の醍醐味を伝えるのは難しいんじゃないかな。
編 そんなふたつのマニアックな性癖が一冊に合体しているという『ふたろま~ふたなり露出マニア~』。今回はこちらを紹介していきます。
■チンコ派かマンコ派か、それともオッパイ派、お尻派?
編 あまり得意じゃないというふたなりに興味が向いたきっかけはあるんですか?
ゴ 去年の暮れから、AVレビューを強制的にやらされていてね......奴隷化してるんだよね......。
編 奴隷ライター(笑)。
ゴ 編集部から送りつけられる中に、男の娘ものとか、ニューハーフものがあってさ。
編 チンコがついてる人たちですね。
ゴ そう。ぜんぜん観たことなかったんだけど、男の娘なんて男じゃん、女装してるだけで。で、やっぱりデカチンで可愛かったりしてクオリティは高いんだけど、観てるうちにね、チンコがついてて射精するのはいいなって思うようになってきた。
編 大島薫君とかですね。彼らの勃起力ってどうなんですか。
ゴ 男の娘たちは玉もとってないし、しっかりガチ。
編 グググググッと。
ゴ そうだね。ステキなオチンチンで顔も可愛い。だから下手なブサイク企画女優よりいいよね。
編 三次でちょっといいなということなら、二次だとさらにいいのは必然ですね。
ゴ そうだね。やっぱり漫画のほうが質は高くなる。
編 以前からゴールドマンさんは、男根の描写が重要だということを常々おっしゃってたじゃないですか。
ゴ うん。
編 だからそういう意味ではふたなりって......。
ゴ そうなんだよ。結局ね、大雑把に分けるとチンコ派かマンコ派、まあオッパイ派もいると思うけど(笑)。
編 お尻派とか。要するに女体派でしょうかね。
ゴ うん、そうやって分けていくと、僕はチンコ派なんだよね。チンコ、ペニスと女の顔。挿入するにしてもモノが描写されてなければ認めない。
編 それはカッコいいチンコが見たいってことなんですか?
ゴ どうなんだろうねぇ......カッコいいんだかカッコわるいんだかはちょっと認識できないけど、やっぱりオス。男らしさというかさ。
編 チンコが男らしさを発揮してるところが見たいと。
ゴ そうだね。もともと小学校の頃に漫画を一生懸命読んでた時って、本宮ひろしが流行ってたんだよ。その男気っていうかさ。男の世界が凄い好きなんだよ実は。それがエロ漫画にも影響を及ぼしてる。
編 すると、やっぱりチンコであると。
ゴ チンコがしっかりと、明確に描かれていることが大事だね。
編 エロ漫画に出てくる男キャラならよくわかるんですが、ふたなりになると女の体を持ちながらもチンコが生えてるわけじゃないですか。
ゴ そうだね。
編 『ふたろま』のヒロイン御影響子さん16歳は、顔つきに男性チックな要素を残してあるようにも見えますが、でも女性のボディにチンコが生えてるふたなりですよね。だから女性器も持ってる。
ゴ 女性器もあって、長くて立派なチンコもついてる。
編 これはやっぱり一粒で二度美味しいみたいな受け止め方なんですか?
ゴ どう......なのかな......(笑)。僕もまだ初期段階なんで、自分でも何がいいのか理解できてないけど、この御影さんはね、僕の好きな華奢な体型で、腰が細くて尚且つ巨乳。そこがまずいいよね。
編 冒頭のメガネワンピも結構そそる感じですよね。
ゴ うん。普通にそこら辺にいたら、やっぱりメガネかけてて真面目な、遊んでなさそうな感じ。
編 そんなコが露出を......ということなんですけど、物語展開を紹介する前に、露出ものに全般について伺わせてください。
■アダルトビデオの露出事情
編 露出ものって漫画の中よりは、実践派の方たちの趣味という印象なんです。
ゴ そうだね、結局メンタルな部分だよね、漫画で描かれるのは。
編 心理描写が重要になると。
ゴ うん。この紅ゆーじ先生の作品に関しては、ほとんど一人称で、セックス描写がほぼない。御影響子さん単体の物語がほとんどで、だから精神性というか、葛藤とか、自分の内部の盛り上がりが表現されてるんだよね。
編 露出趣味はゴールドマンさんにも......。
ゴ 僕自身、こういうことをしたいのかも知れないね。やったことはないけど。
編 露出行為自体は、アダルトなコンテンツを扱う人間からすると、つい最近ポッと出てきたようなものとは違って、大昔からあるものですよね。
ゴ そうだね、伝統的なもの。投稿マニアの方たちもいるしね。
編 これまでAV監督として露出ものを撮ったことはあるんですか?
ゴ 撮ってたけど、やっぱり危険が伴うじゃない。
編 はい。
ゴ 趣味だったらどこで撮ってもいいんだけど、それをAVにするんだったら背景に何かしらの賑やかさがあったほうがいい。人が通ったほうがいいとか、あるじゃん。
編 実は年々規制が厳しくなってきて、野外露出ものは背景にもモザイクをかけなければ審査が通らないという審査団体もあったり。
ゴ それって、露出の意味ないよね。
編 そういう意味で、三次というか、実際の女性を使った露出もののアダルトビデオは結構厳しい状況にあると思います。
ゴ そうなんだよね。もの凄い規制がある。過去にさかのぼってパクられたりすることもあるらしいし。
編 実際にありました。囲いをしたダンプカーの中でセックスをしていたら、ビルや歩道橋の上からだと丸見えということで逮捕され、有罪判決がでてます。
ゴ そんなリスクを冒してさ、十億円くらいもうかるならいいけど、そんなことはないので。
編 となると、やっぱりこういうエロ漫画というフィクションで楽しんだほうが。
ゴ それがいいんだろうね。
編 そういう状況の中で、この作品は実在しないふたなりものなわけですが......。
ゴ 隙間産業じゃないけど、自分独自の道を開拓する精神は大事だし、もともとこういうアダルトメディアというかね、マイノリティな文化はそういうことをちゃんとやってかないとあまり意味がないような気がする。だからこの紅先生は、しかるべきというか、当然のことをやっていただいているという評価なんだよね。
編 この単行本、紅ゆーじ先生の「ふたなるん」という同人サークルでの同人誌活動を出版社から単行本としてリリースしたものなんですね。
ゴ 自分勝手に描いてたものをまとめて商業誌で出版ということで、快挙なんじゃないかな。
編 そういった成り立ちの本だということを踏まえて、いよいよ物語を見ていきたいと思います。
■ふたなり愛に満ちた優しい世界観
編 物語は、「ふたなり露出マニア」という、主人公であるふたなり女子高生、御影響子さんの露出プレイ活動をまとめるといった形で進んでいきます。
ゴ 本人が描いているというてい。
編 その過程でシチュエーションが変わったり、無理やり巻き込まれたりする人たちがいたりしますが、内容自体は一貫して露出プレイ。
ゴ 基本的には露出マニアの人があちこちで全裸になって、チンコをしごいて、射精するという非常にシンプなもの。逆にね、エロ漫画でここまで何もないというのも珍しいよね。
編 そんな中で、ゴールドマンさんの引っかかった部分とはどういう点なんでしょう。
ゴ そのシンプルさ加減というかね、今の漫画ってすぐセックスして、一回中出ししたのに続けて何回も中出ししたり、凄くゴージャスで、デラックス幕の内弁当みたいな感じになってるよね。
編 一粒で何度も美味しい的な。
ゴ うん。ちょっとげんなりしちゃうくらいにね。そういうご時勢なので、逆にこれだけシンプルで、カラミもなく、裸でただ街を徘徊したり、本を立ち読みしながらオナニーしたりというのは非常にすっきりしてる。
編 なるほど。
ゴ あと一番思ったのはね、僕ら抜く側としてしても、シンクロしやすいというか、結局この御影さんがいろんなところで妄想を膨らませて、勃起して、チンポをしごいて発射するんだけど、彼女と同じ立場なんだよね、我々は。
編 自分の部屋で漫画読みながら抜くか、ドキドキしながら夜道を歩くかの違いであると。
ゴ そう。今の作品はセックス描写がやたら多いし、中出しして「だいちゅき~ドピューッ」みたいなのが多いから。でもそれってぜんぜんリアリティないじゃない、我々にとって。我々は何十年もチンコをしごいているだけの底辺の人たちだからさ。
編 (笑)。我々は高校生でもないし、美人で優等生の幼なじみやエッチな人妻が隣に住んでいるわけでもないと。
ゴ そうなんだよ(笑)。何もいいことないじゃない。だからある意味、孤独=オナニーみたいな、そういうところにシンクロしてくる。
編 御影響子さんはいつも楽しそうに露出してますが、その芯にあるものは我々の孤独に通じていると。
ゴ そう。孤独をいかにエンジョイするか。だから夜道を裸で歩いても、誰にも会わなかったり、会話もないわけです。だけど誰かに見られるんじゃないかって、勝手にビンビンになってしごいて射精してる。
編 登場人物はほぼこの御影響子さんだけで、ひとりで勝手に興奮して、しごいて射精するので、吹き出しではないモノローグ、一人称の語りばかりになっています。
ゴ だから非常に内向的な性格が強く表われてるよね。やっぱり我々と立場が一緒であると。雑貨屋の隅っこで、人に見せつけるならまだしも人目を避けてこっそり露出。そこがまた我々のような姑息な、エロ漫画でこそこそオナニーしてる姿に通じるのかな。こそこそしてるわけじゃないけどね(笑)。
編 (笑)。その露出行為はだんだんエスカレートしていくんですけど、単行本全体で見ると、露出もので基本的に採られるシチュエーション、たとえば学校の中とか、そういうところも押さえてありますね。
ゴ 学校の授業中に保健室に行くと言って、廊下で裸になったり。
編 これは露出系作品では定番と言えるシチュエーションですよね。授業中に一人だけ廊下を歩いている。
ゴ 授業中というのは興奮するよね。
編 ひとつ気になったのは、この子ふたなりじゃないですか。それに対する説明が一切なかったですね。
ゴ そうなんだよね、当たり前のようにふたなり。
編 後で詳しく紹介しますが、番外編的にある「フタロマプラス」のほうで男の子たちと絡むんですけど、そこでこんなシーンがあるんです。「もしかして...私の...裸...くらいじゃ...口止め料にならないってこと?」「そうよね...ふたなりだもんね...」。これはクラスメイトたちも御影響子さんがふたなりであることを、当たり前の事実として......。
ゴ 認知してるんだよね。
編 そして「フタロマプラス2」にクラスメイトで、黒髪ロングの秋月巴さんという人が出てくるんですが、彼女もふたなりなんですよね。
ゴ そうなんだよ。
編 というふたなりが当たり前に許容されているという、異世界なんでしょうか。
ゴ そこがまた新鮮というかね。もっと「実はチンコがついてるんです」というエキセントリックさを強調するのが今までのふたなり漫画だったと思うんだけど。
編 おっしゃる通りで、たとえば悪い博士に改造されたとか、わけわからん新薬を飲んじゃったとか、そういった設定の説明みたいなものがなされてるふたなりものってたくさんありますよね。ところがこれは、ごくごく当たり前の日常としてふたなりのいる世界が描かれている。
ゴ これはある意味ふたなり愛というか、ふたなりさんに対するリスペクトがあって、優しい目線でいいよね。
編 決してふたなりはイレギュラーな存在ではない。
ゴ そうそう。見下した感じがまったくないので、むしろ、なんでふたなりじゃないんですかあなたは、というくらい。
編 確かに(笑)。
ゴ そこが気持ちいいよね。
■ふたなり露出でのセックスもあります
編 「フタロマプラス」の物語のほうを少し追っていきたいと思います。
ゴ 後半に入ってる「フタロマプラス」は、御影さん以外の登場人物との絡みで、セックス的なものが入ってる。
編 それでもやはりきっかけは露出で、屋上でひとり露出プレイしているところを男子たちに見つかってしまう。その男子たちに口止め料の代わりという名目で、一緒にお風呂に入りましょうという展開です。ここで面白いと思ったのは、御影響子さんにとって、男子三人とお風呂に一緒に入るのも露出プレイの一貫というか、露出プレイ以外の何ものでもないんですよね。
ゴ 結局見られたがりというか、嬉しいんだろうね。クラスの男子、身近な人たちに見られることが。
編 御影さんが半勃起から、勃起する理由を探して、自分の勃起した姿を見せ付けるくだりが、なんて倒錯してるんだろうと唸りました。素晴らしいです。
ゴ 男子もすでに、ふたなりの彼女を見て勃起してるからね。
編 また彼女は湯船へ入る時に、あの手この手で自分の体というか、主に性器を見せ付けていきます。
ゴ 自分のチンコもそうなんだけど、オマンコの穴をね、わざと湯船に後ろ向きから入って、よく開いて、見られちゃうくらいに自分から仕向けていくのが、露出好きだなと。
編 ここまでいくと、見られてしまったらどうしよう、恥ずかしい、みたいな葛藤をひとつ飛び越えた次の段階に行ってる気がしました。
ゴ そうだね、オマンコは濡れ濡れになってるから。
編 裸で夜道を歩く時のドキドキ感とはぜんぜん違うドキドキ感が描かれてますね。
ゴ ヨダレも垂らしてるから、すでにこの時点で。
編 そしてここから体の接触へと進みます。
ゴ 体に触るのは禁止と言っておきながらね、タオルも持ってこないで石鹸を手につけてじかに男子たちの体を洗う。チンコも念入りに。
編 ここで響子さん、発射寸前でおあずけするという(笑)。
ゴ 風俗嬢みたいなね(笑)。
編 もちろん響子さんの策略なんですけど、みんながみんな同じように寸止めされることで、男の子三人から襲われるように誘導するわけですね。
ゴ 結局こういうことをされたかった。
編 策士です。そして体を弄ばれてしまいます。
ゴ ここはイヤラしいね、オモチャにされてる感じがね。
編 散々責められて、自分が射精しまくるという、大変気持ちよさそうな描写が続くんですが、散々イカされた後に、男子たちがもうガマンできないと言って、女性器へ挿入していきます。
ゴ ついに初めてのセックスシーン。
編 ふたなりものということで、これまでチンコの射精シーンみたいなものが九割でしたが、ようやくふたなりらしさと言うか、女性の部分を責める描写になりました。
ゴ やっぱり男が出てこないとオマンコが使えないから。やっとエロ漫画らしくなってきた(笑)。
編 ここでも御影響子さんの設定というか、性格が面白くて。一応「いやっ」って言うんですよね。
ゴ 演技っぽいけどね。
編 めちゃくちゃ演技です。「口では否定しつつ足を開きます」とか、「ダメっていったのに...」「そのままレイプされちゃいました」「拒否したんだから強姦よね」っていう、一応あくまで強姦されたていにします。
ゴ この人はエロ本の読みすぎという感じで、次の回で部屋に秋月さんを呼んだらエロ本を見られるシーンがあるけど、一生懸命そういうエッチな本を読んで勉強して妄想を膨らませてきたタイプだよね。
編 そんな無理やりレイプされてというか、レイプされるように仕向けて、3人で4周したって書かれてます。「意識が途切れ途切れだったのですがそのまま4周くらいまわされました」。
ゴ 3人で4周だからね、12発中出し。そして中出しされると自分もイッちゃってる。
編 そこはふたなりらしい描写ですね。
ゴ 相当射精してるよね。
編 ということで「しかし...さすが童貞 遠慮ない」という、あくまでも彼女の掌の上で転がしてる描写が一貫していて、素晴らしいなと思いました。
ゴ 行為が終わった後、また思い出してオナニーするんだろうね、この人は。
編 そしてオチ的には、男の子がふたなりのチンコで犯される。
ゴ 最終的には男子のケツを掘って、優位に立つというね。まあ男だか女だかよくわからないよね、ここまで来ると。
編 それこそふたなりということですか。
ゴ そういうことなんだね。
編 ちなみにこの「フタロマプラス2」のほうでは、同級生の秋月巴ちゃんが、ふたなり露出本のコレクションを覗き見した挙句、露出の道に引きずりこまれていきます。
ゴ 御影さんは凄く堂々と、自主的に露出する方なんだけど、秋月さんは恥ずかしがり屋なので、この2人のコントラストが凄くステキだね。
編 御影さんは第一話の頃から割と大胆で、多少は恥じらいみたいなものも見せてるんですけど、露出行為はどんどんエスカレートしていくので、恥じらい、羞恥みたいなものが薄くなっていくんですよね。
ゴ そうなんだよね。心の葛藤みたいなものもモノローグで出してるけど、実際は結構ずけずけ行ってるからね。個人的には秋月さんだったら付き合ってもいいかなと。
編 (笑)。というふうに過激になって同級生3人ともセックスした次の回に秋月さんが出てきて、露出の初々しい羞恥心を見せ付けてくれる展開は素晴らしいです。露出ものの魅力は羞恥心の初々しさにもありますね。
ゴ 基本だよね。秋月さんは写真を撮られただけでイッちゃってるから、素晴らしいよ。泣きそうになりながら、手も震えてないのに射精してまう。
編 秋月さん、大変魅力的なキャラですね。
■最近本気のオナニー、してますか?
編 そんな『ふたろま~ふたなり露出マニア』なんですが......。
ゴ こういうのをずっと読んでると、ホントにこれがいいのか悪いのかというのがよく分からなくなってきてさ......(笑)。
編 それはどういうことですか?
ゴ これ、ホントに好きなのかなぁって。
編 自分がですか?
ゴ 自分が。そういうのない?
編 よく分からないですね......。
ゴ ひとつ言えるのは、ずっとエロ漫画のレビューをやってきて、最初の頃は昭和的な劇画で人妻で巨乳で、肉感的な熟女みたいなのが多くて、そういうテイストはいつでもヌケると思うんだけど、それだけでやってると惰性のオナニーになっていく気がするんだよね。
編 オナニーの中、あるいは妄想の中から創造性みたいなものが失われていくと。
ゴ トキメキとか、インスピレーションみたいなものが失われて、このまま人って年をとって死んでいくんだなと。
編 このまま勃たなくなっていくんだなと。
ゴ そう。ヌルいオナニーしてる人、多いじゃないですか、40代、50代。
編 ヌルいオナニー(笑)。
ゴ 僕なんかもう20年以上エロ仕事してて、スタッフたちと話したりすると、完全に勃起してないのになんとなく射精してるとか、なんとなくネットで、そんなにヌキたくないんだけど見てるうちにオナニーしちゃったとか。それって惰性だよね。
編 若い読者の方には分かりにくいかもしれませんが、年を重ねると男性機能が衰えてきて、フル勃起状態じゃなくても射精するということが起こるんです。
ゴ そう。
編 それがヌルいオナニーだと。
ゴ まぁ、ヌルくてもいいんだけどね(笑)、できれば本気で取り組みたいじゃん、何事も真剣に。
編 本気のオナニー=本気の興奮、そういうことですか。
ゴ 10代20代の頃ってそうだったよね。頭が真っ白。そこまでなってないかもしれないけど(笑)、これ凄いわ!みたいなことがあったでしょ。でもやっぱりね、ルーティンワークで同じズリネタ使って、探すの面倒くさいから、これヌケるからって何年も何十年もやってたら屍だよ。
編 毎日の日常の中で、決まった曜日決まった時間に、決まったオカズでオナニーしてるようではダメだと。
ゴ そう。古女房のぬか味噌みたいなマンコでセックスしてるのとかわらないと。
編 それはセックスだからそれでもいいかも知れないけど(笑)。でもオナニーは違うと。
ゴ 義務ではないからね。やはりもっと責めの姿勢で自分を輝かせていかないと(笑)。
編 非常に重要な話ですよね。我々の性的なファンタジーは自由であるべきだし、強度のある、強いファンタジーであって欲しい。
ゴ そうだね。発見なり、常に学ぶべきものがなくてはいけないと思うんだよね。別に、それをオナニーの世界に求めなくていいとは思うんだけどさ(笑)。でもベクトルが下向きになっているようなことは避けていかないと。それでなくても、なんか終わってるとか、みんなに思われたりするわけだから。
編 だからこそ、ヌルいオナニーではいかんと。
ゴ 今までヌケなかったズリネタでヌク。
編 そこにあらたなトキメキを求めて。
ゴ そう。出会いだよね。初恋みたいなもの。
編 というような新しい出会いを求めて、一歩足を踏み出した先にあったのが、ふたなり露出マニア。
ゴ そうだね。2015年になって、初めてふたなりでヌキました。
編 おお、ちゃんとヌケたんですね。
ゴ これで3回くらい発射してるからね。
編 素晴らしいです。
ゴ 終わってる感じがするけど(笑)。
編 (笑)。最近ガチなオナニーしてないな、俺のオナニーヌルかったかなっていうようなことを少しでも思った人にオススメですね。
ゴ そうだね。自分を振り返る良い機会になると思います。
編 是非、御影響子さんで奮い立たせていただきたいですね。
ゴ 新鮮な気持ちでまたヌキ直してください。
編 というわけで本日ご紹介したのは紅ユージ先生初の単行本『ふたろま~ふたなり露出マニア~』でした。
(続く)
『ふたろま~ふたなり露出マニア~』(三和出版)
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