ミストレスランド 2 本家三行広告 2 女王様・M男動画サイト 2 イエローキャット
最新記事20件
タイマープログラムに翻弄されっぱなしの連続絶頂連発アクメ!『チャレンジ!タイマー電マ しゅほ まり』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  ゴールドマンのロックンロール・エロ漫画【27】『オトナペット』 著者=中山哲学(茜新社)
ふたり揃ってずーっとずーっとイキっぱなしの限界アクメ!『チャレンジ!タイマー電マ さらら まち』(大洋図書)発売!!
【サーバーメンテナンス完了のお知らせ】
【サーバーメンテナンスのお知らせ】
「ああはあん...もうイケないよぉ」めくるめく快感に何度も腰を震わせて絶頂に浸り尽くす!『チャレンジ!タイマー電マ みすず ゆずな』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  特選AVレビュー女弁護士、堕ちるまで...(アタッカーズ)』
全身を突っ張らせて叫ぶ激イキ乙女たちのノンストップ・アクション!!『チャレンジ!タイマー電マ りお ひなた』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  大肛門大学|第12講 エメロン浣腸の威力【2】
初めてのワイルドな刺激にガチイキ痴態を赤面披露!『チャレンジ!タイマー電マ ちはる まいな』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  「セックス・ムーヴィー・ブルース 」【4】エロの原点・理想のキャスティング
固定カメラで女の子たちのアクメ姿を定点観測『チャレンジ!タイマー電マ つむぎ すみれ』(大洋図書)発売!!
ショーとゲームの化学反応が生んだ参加型イベントで非日常のひと時を楽しむ 新感覚のSMハロウィンイベントが開催!!
読者代表SM体験レポートスペシャル 東京・新宿「ロボットデリヘル」ライムさん&新宿・歌舞伎町「PARAPHILIA~パラフィリア~」アンリ女王様【2】
読者代表SM体験レポートスペシャル 東京・新宿「ロボットデリヘル」ライムさん&新宿・歌舞伎町「PARAPHILIA~パラフィリア~」アンリ女王様【1】
コントロールできない快感の嵐に翻弄される緊迫の絶頂ドキュメント『チャレンジ!タイマー電マ ゆほ ゆりか』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  濡木痴夢男の猥褻快楽遺書 【30】「立ったままで果てた」
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  特選AVレビュー『昭和セックスエレジー 父も母も妹も姉もみんな禁親相姦(FAプロ)』
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  芳野流人生相談 10代からの飲酒案内【27】
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  特選AVレビュー『性的に献身的な訪問介護士と...(ドリームチケット)』
アクセスアップ
新刊情報
カテゴリー
特集記事
体験取材記事
お尻の学校
アーカイブス
フォトギャラリー
ニッポンの年中行事
食卓リンガフランカ
御菓子司 なゝた
あぶらいふ
雪村春樹・現代成熟交合
濡木痴夢男の猥褻快楽遺書
芳野流人生相談
官能小説
口中の獄
百鬼女衒とお化け医師
稲荷山デイドリーム
赤い首輪
監禁志願アリス
セックス・ムーヴィー・ブルース
セックス・マイナス・ラヴマシーン
レビュー
美少女ゲームの哲学
現場から遠く離れて
エロティカルパレード・ジャポン
オナニー平和主義!
やる夫がSM風俗に興味を持ったようです
カヲリチャンネル
青山正明の世界
舞姫爛漫
イベントレポート
女性向けAVの現在形
Twitter

月一更新!
I want to live up to 100 years
「長生きなんてしたくない」という人の気持ちがわからない――。「将来の夢は長生き」と公言する四十路のオナニーマエストロ・遠藤遊佐さんが綴る、"100まで生きたい"気持ちとリアルな"今"。マンガ家・市田さんのイラストも味わい深い、ゆるやかなスタンスで贈るライフコラムです。
 | 
■家を買いたいお年頃

最近、同年代の友達と飲んでいるときの話題が変わってきた。
私より上の年代の人なら身に覚えがあると思う。今まで話題の中心だった恋愛話や身内の噂話、自分のちょっとした武勇伝なんかが、いつのまにか「興味がないわけじゃないけど、まあどっちでもいいこと」になっていて、以前のようには盛り上がらない。
年のせいもあるだろうし、一人一人を取り巻く状況に差が出てきて共通語を見つけるのが難しくなったせいもあるのだろう。そんな我々の間で今一番ホットなのは「健康の話」。そしてもう一つは、「家を買うべきか悩んでいる話」だ。ベタすぎて笑ってしまうが、実際そうなのだからしょうがない。

「家を買う」というと、お父さんとお母さんがいて子供がいて......というベタな家族の姿が思い浮かぶけれど、真剣な口調で「ローンを組んでマンション買うなら今が最後のチャンスだと思うんだよね......」なんて言ってくるシングル女性もたくさんいる。
人生も折り返し地点に差し掛かり、老後のことが頭にチラつき始める40代。20年、30年後のことを考えると、余力がある今のうちに安心して住める場所を確保しておきたいと考えるのは自然なことなのだろう。

さて、かくいう私はというと、これまで「家を買いたい」と思ったことは一度もなかった。
私と夫の経済状態では都心に地震が来ても大丈夫な程度のマンションを買おうと思ったらかなり無理をしなくてはならないし、何かというと「働きたくない」とボヤいてばかりの人間が30年とか35年とかいう長いローンを払い続けていけるとは到底思えない。要するに身の丈に合わないと思っていたのだ。

しかし、そんな人間にも"マイホームブーム"がやってきてしまった。
きっかけは、フランスに住んでいる友達からの「家を買った」というメールである。
Aちゃんとは同じ中学高校で、2人とも田舎には珍しい熱心な『Olive』読者だったせいで仲良くなった。進学で東京に出てきてからも、よく一緒に買い物に行ったりお互いのアパートに泊まったりしたものだ。
根っからのオリーブ少女でパリジェンヌに憧れていた彼女は、大学卒業後一度は就職したものの、半年ほどであっさり辞めてフランスに留学してしまった。以来、パリだのリヨンだのいろんな街の学校を点々としながらふわふわと20年間を過ごし、3年程前にようやく念願の日本語教師の職を得た(国立大学の先生だかられっきとした公務員、年に5カ月は有給のバカンスがある......なんて話を聞くと怠け者の私は羨ましくて叫びだしそうになってしまう)。
メールのやりとりで近況を知らせ合ったり、互いの家を行き来したり。日本とフランスで離れていても友人関係が続いているのは、社会の一員としてしっかり頑張っている同級生の中で、学生時代の頃のままのほほんと暮らしていたのは私たちだけだったからだと思う。いわゆる同胞意識ってやつだ。
面白いのは、Aちゃんの"日本時間"がフランスへ渡った20年前からずっと止まっているらしいこと。たまに「ダビングして送ってほしい」と頼まれるのはフリッパーズ・ギターやオリジナル・ラブのアルバムだし、メールには高校時代の友達の噂話や大学生の頃に観た映画のことなんかがいきなり出てくる。
彼女から連絡があると、私はいつも大学生の頃に引き戻される。

「購入したのは、100㎡近くある古いアパルトマンなの」とAちゃんは言った。築100年というと日本ではとんでもないあばら家のように思うけれど、大きな地震がなく建物も頑丈な石造りのフランスでは、古い物件でもあまり価値は下がらない。むしろ人気が高いくらいだという。
もう何年もハンディキャップのあるフランス人のパートナーと暮らしているのだが、運よく2人とも堅い仕事に就けたので、思い切ってローンを組むことに決めたらしい。
「前の人が使ってたままのものを買って自分でリフォームして住むのが前提だから、大変だけど面白いよ」
部屋探しからリフォームの計画、ローンの審査、安くて素敵なインテリア探し。新居ゲットの過程を楽しそうに知らせてくる彼女を見ていたら、「家なんていらない」と思っていたはずなのに羨ましくてたまらなくなってきてしまった。
新築は無理でも、中古物件を自分好みにリフォームするんだったら手が届くんじゃない?
そんなふうに考えて、ネットで手頃な中古マンションを検索したり、リフォームの雑誌を読みこんだり、ローンの試算をしてみたり。
夫がいなかったら、ここぞとばかりに本格的な物件探しにまで乗り出していたかもしれない。

そんなブームが去ったのは、お正月に実家に帰ったとき、初詣に行った神社で偶然彼女のお母さんに会ったからだ。
社交辞令のつもりで「○○ちゃん家を買ったんですってね」と尋ねると、お母さんは言った。
「そうなのよ。もう日本へは帰ってこないつもりなんでしょうね」
そのさみしそうな笑顔を見て、ああそうかと思った。そしてハッと気が付いた。
Aちゃんは腹をくくったんだ。
日本人で、一人娘で、両親は元気だけどもう80歳。日本に帰るかハンディキャップのあるパートナーと日本から遠く離れたフランスで生きていくかは、Aちゃんの人生において大きな問題だったに違いない。
悩んだ挙げ句、彼女は家を買った。それはつまり45年間ふわふわと漂い続けていた自分に見切りをつけ、「どこで生きて、どこで死ぬか」を決めたということだ。

新居に引っ越したという報告があってからも、彼女からは月に1回くらいのペースで連絡が来る。
メールには毎回、蚤の市で買ったお手頃だけど味のある家具や、天井が3メートルくらいある気持ちのいいキッチンや、窓から見える街の景色の写真なんかが添付されている。
「フランスの左官屋は日本のようにちゃんとしていないから、引っ越してしばらくたったのにまだキッチンの壁が塗りかけです」なんて愚痴ってはいるものの、少しずつ自分の居場所が出来上がっていくのはとても楽しそうだ。

私はというと、今日も相変わらず38㎡の古い賃貸マンションで「だるい、だるい」と言いつつ原稿を書いている。まるで嵐のようだった「家を買いたいブーム」は笑ってしまうくらい跡形もなく消え失せた。
今思うと、私は家が欲しかったんじゃなく勇気を持って大きな決断をしたAちゃんが羨ましかっただけなんだと思う。いつまでも学生のままだと思っていた彼女が、何も言わずスルリと大人になっていったのが寂しかったのだ。
20年後、30年後、私はどこに住み、どうやって死んでいくんだろう。試しにイメージしてみたけれど、残念なことにやっぱりひとかけらも想像できなかった。

一番最近送られてきたメールには、最後に「今までの賃貸と違ってゲストルームもあるから、近いうちに是非泊まりにきて」と書いてある。
そのときには、私も少しは腹をくくれているだろうか。
引っ越し祝いには、フランスでは手に入らなかったと彼女が残念がっていた『Olive』のムック本でも持っていってあげようと思う。

文=遠藤遊佐




関連記事

100まで生きたい。
I want to live up to 100 years
遠藤遊佐(C)花津ハナヨ
(C)花津ハナヨ
遠藤遊佐 AVとオナニーをこよなく愛するアラフォー女子。一昨年までは職業欄に「ニート」と記入しておりましたが、政府が定めた規定値(16歳から34歳までの無職者)から外れてしまったため、しぶしぶフリーターとなる。AV好きが昂じて最近はAV誌でレビューなどもさせていただいております。好きなものはビールと甘いものと脂身。性感帯はデカ乳首。将来の夢は長生き。
遠藤遊佐ブログ=「エヴィサン。」

市田 ブログのコミック化や新書等で活躍するマンガ家。
著書に『家に帰ると必ず妻が死んだふりをしています』(PHP研究所)、『日本霊異記』(KADOKAWAメディアファクトリー新書)など。
ウェブサイト=「http://urban.sakura.ne.jp」
 | 
16.05.28更新 | WEBスナイパー  >  100まで生きたい。
文=遠藤遊佐 | 市田 |