「ニッポンの年中行事」 - 黄金バッド

Inbekawori photo series,"An annual event of Nippon".

写真シリーズ「ニッポンの年中行事」

黄金バッド

インベカヲリ★が日本の習わしやしきたりを撮り下ろす写真作品シリーズ。年中行事に合わせてお届けします。

ゴールデンウィーク　 4月29日から5月5日にかけての、祝日の多い7日間を指す。
祝日には、4月29日「昭和の日」、5月3日「憲法記念日」、5月4日「みどりの日」、5月5日「こどもの日」があり、土日を含めることで大型連休となる。
2005年には祝日法が改正され「憲法記念日」や「みどりの日」が日曜日と重なった場合には「こどもの日」の翌日が振替休日となり、休みが減らないよう配慮された。
ゴールデンウィークを利用して、国内外への旅行や帰省する人も多く、高速道路や空港は、毎年大混雑することが定番となっている。
そのため、あえて自宅でゆっくりする、という選択をしている人々も多い。
また、ゴールデンウィークが明けると、自由を満喫した反動で、五月病を発症する若者も多く見受けられる。
一般的にそれは、4月からの大きな環境の変化に適応できなかった新入生や新入社員が、ゴールデンウィーク中に緊張の糸が切れることで、休み明けからやる気を失い、無気力に陥る症状と言われている。
しかしここは、年間自殺者数3万人を超すニッポン。新入生や新入社員に限らずとも、毎日の生活に適応できず不満を抱えている人間は多いはずだ。夢のような一週間が過ぎ去ったあとに訪れる現実は、慢性的に続く現実よりも、はるかに残酷。彼らにゴールデンウィークを与えるのは、無責任ともいえるだろう。
日頃ストレスを自覚している人は、羽の伸ばしすぎが致命傷とならないよう、充分に注意が必要だ。

写真・文＝インベカヲリ★

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