Inbekawori photo series,"An annual event of Nippon".
写真シリーズ「ニッポンの年中行事」
地上のコイインベカヲリ★が日本の習わしやしきたりを撮り下ろす写真作品シリーズ。年中行事に合わせてお届けします。
5月5日は「端午の節句」であり、男の子の健やかな成長を祝う日であったが、1948年に定められた国民の祝日法により「こどもの日」として親しまれるようになった。以降は、男女の区別なく祝う日としてのイメージが強い。
「端午の節句」では、男の子のいる家庭で、かぶと、鯉のぼり、五月人形を飾るなどして祝う風習があったが、「こどもの日」となってからは、女の子だけの家庭でも鯉のぼりを飾るケースもある。
鯉のぼりの由来は、黄河の急流で、多くの魚が滝を登ろうと試みる中、鯉だけが登りきって龍になることができたという故事からきており、男の子が逞しく育ち、出世するよう願いが込められている。
上から、真鯉、緋鯉、子鯉を掲げるのが一般的で、近年ではさらに色鮮やかな鯉もプラスされ、女の子を含めた家族全員の鯉を上げる家庭もある。
とはいえ、現代の住宅事情では、5月の空に高々と鯉のぼりを泳がすことは難しいともいえるだろう。
“屋根より高い鯉のぼり”で始まる「こいのぼり」の歌も空しく、集合住宅のベランダでペラペラと風に吹かすのが関の山だ。
スケールの小さい鯉のぼりで、出世を願うぐらいなら、いっそ鯉のぼりを着用し、自ら大空の下を闊歩するぐらいのほうが、本来の意味に相応しいともいえるだろう。煌びやかな鯉の衣装を着ることで、女の子は玉の輿に乗れる恋のチャンスも訪れるかもしれない。
何事も、本末転倒にならないことが大切である。
写真・文=インベカヲリ★
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インベカヲリ★ 東京生まれ。2006年よりフリーランスとして活動を始める。写真、文筆などで活動中。著書に「取り扱い注意な女たち」。2009年、ニコンサロンjuna21三木淳奨励賞を受賞。ホームページでは写真作品を随時アップしている。
インベカヲリ★ http://www.inbekawori.com/
11.05.05更新 |
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