Inbekawori photo series,"An annual event of Nippon".
写真シリーズ「ニッポンの年中行事」
ストップ! その尻突き出す前に
インベカヲリ★が日本の習わしやしきたりを撮り下ろす写真作品シリーズ。年中行事に合わせてお届けします。
嫁叩き 1月14日・15日に行なわれる、嫁の尻を叩く行事。地域によってオカタブチ、嫁祝い、ハラメウチ、ジョウメ打ち、ヤチヤチ、コッパ打ちなどの呼び名があり、近年までほぼ全国的に行なわれていた。いずれも子供などが祝い棒を使って前の年に嫁いできた嫁の尻を叩き、元気な子をはらませようと祈願するものである。
「枕草子」「狭衣物語」では既に平安時代の宮中で、もち粥を煮た木の燃えさしで、女の尻や新婚の男の尻を叩いていた様子が描かれている。
地方によってやり方は様々であるが、鹿児島県のハラメウチでは、14日の昼から男の子たちが新婚の家に向かい「外から祝いもうそか、内から祝いもうそか」と尋ね、「外から」と答えれば家の壁などを叩き壊し、「内から」と答えれば家に上がって座る風習がある。7歳から13歳までの子供は、ハラメボウと呼ばれる木の棒を持っていくが、14歳の子供頭だけは、ヒョックリダシと呼ばれるものをはさんでおり、その竹筒の中から男根状の削りかけを突き出し、花嫁はその先に紅をつけてまわる。子供はそのままご馳走を食べて帰るが、その際、床の上に何本かのハラメボウを残して立ち去るという。「あとは夫婦でお好きに」と言わんばかりのいかした演出である。
家の壁を叩き壊したり、新妻の尻を叩くなど、過激な振る舞いが許されるのも年中行事たるゆえ。物騒な地域に住む新妻は、安心して尻を突き出す前に、身に覚えのない男が乱入していないか今一度警戒したほうがいいかもしれない。
写真・文=インベカヲリ★
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インベカヲリ★ 東京生まれ。2006年よりフリーランスとして活動を始める。写真、文筆などで活動中。著書に「取り扱い注意な女たち」。2009年、ニコンサロンjuna21三木淳奨励賞を受賞。ホームページでは写真作品を随時アップしている。
インベカヲリ★ http://www.inbekawori.com/
12.01.14更新 |
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