Goldman presents The Rock'n Roll Ero-Manga
鬼才AV監督・ゴールドマンがお勧めのエロ漫画を熱く語る!
淫語インストラクターにして官能小説家、そしてベテランAV監督であるゴールドマン氏が「ズリネタ」として唯一活用しているモノ、それは「エロ漫画」だった! プロのエロ事師は何故、「エロ漫画」でなければヌケないのか、「エロ漫画」にしかない魅力とは、一体何なのか。ゴールドマン氏が実際にズリネタとして使用している大好物な作品たちについて、編集部がインタビューを敢行。好評につき続投中です!!ゴールドマン(以下「ゴ」) 桜去ほとり先生の『せっくすじゅーす』です。
編 2017年5月売り、最近の本ですね。版元は久しぶりのワニマガジン社。
ゴ ワニマガジン社はエロ漫画業界でもかなりトップセールスのほうだと思う。ただ、私個人としてはほとんど買ったことがない。
編 いわゆる快楽天系と言ったらいいんでしょうか。
ゴ そうだね。売れ筋商品かな。
編 ちょっとだけマニアックな作品もラインナップに入っていたり。そんな中、この作品は桜去ほとり先生の初単行本ということですが、帯には「愛液の海に溺れて... カワイイのにやらし過ぎ♥」そして表4の帯には「バージン黒ギャル、豊乳ブリーダー、グッショリ雨女、うるるん女弁護士、妹スパイ、コスプレビッチ、時をかける美女...個性派萌エロヒロインが愛液マンタンで乱まくりの傑作集!!」という、どこに統一感を見つけたらいいか分からないラインナップです。
ゴ 最近はキャラのバリエーションであれもこれも入ってて、お好きな子を選んで下さいみたいな。多いね、そういうの。
編 個性派萌エロヒロインですからね。確かに時をかける少女からバージン黒ギャルといったらなかなかです。
ゴ どれか一人二人くらいは好みがあるのかなと。だから風俗店とかJKなんちゃらみたいなところで女子を物色する感じで選ぶんじゃないかな、この手の売れ筋系は。マニアックなものだったらもっと統一感のあるキャラクターになるんだろうけど。
編 ゴールドマンさんはワニマガジン社の作品とか読まないじゃないですか。どこで見つけてきたんですか?
ゴ 読まないじゃないですかって断定的に言われても(笑)。
編 読むこともあるんですか?
ゴ ないね。
編 (笑)。
ゴ 10年くらい前までは『快楽天』『失楽天』、ちゃんと買ってたんだけど。みやびつづる先生とか、まだ巨匠の方が描いてたりしたから。でも最近はちょっと甘すぎて......もう大人だし。
編 そうですね(笑)。
ゴ やっぱり30代くらいまでじゃないかな、ワニマガでヌクって。勝手に決めちゃいけないけど(笑)。
編 40代にもなってワニマガ作品でヌイてるようじゃいかんと。
ゴ そうだね。でも平和的な感覚で、こういうので楽しくヌケるような大人もいいと思うけど。僕なんかは歪み過ぎてるから。で、根が暗い。オナニーの根っこが暗いから、それは治したくて、本当はこういう漫画でヌイたほうが健全化するのかなと。
編 『快楽天』などで。
ゴ そう。やっぱりコンビニで売ってる、顔可愛くておっぱいボヨヨ~ンみたいな。そんなに性器の抜き差しだのマニアックなプレイにこだわりがないズリネタが一番いいと思う。
編 なるほど。ワニマガさんの出してる作品は、AVでたとえるとどの辺を狙ったものなんでしょう。
ゴ それはやっぱりS1とか、単体のデビューから綺麗どころをお金をかけて撮ってそうな。
編 KAWAIIとかS1とかの単体デビューものですね。
ゴ そう。女優のポテンシャルだけで売ってる。だけではないかも知れないけど(笑)。最近はS1もいろいろ工夫してるし。やっぱり女の子のレベルが高ければ納得するからね、一般人は。
編 やっぱり業界のトップランナーであるために、いろんな人の趣味を受け止める受け皿にならなければいけないわけじゃないですか。S1にもワニマガにもそういうところがあると。
ゴ 大衆受けというか......僕はもともとマニアックな、変な変化球で切れ込んでくる感じの人なんで、王道、メインストリームというのがよくわからないけど、普通の人はムラムラする感覚なんだろうね。牛丼で言うと松屋、吉野家。なか卯ではない。
編 なるほど。
ゴ なか卯もそんなにマニアックではないけど(笑)。
編 なか卯に行ったらうどんを食べろよということですね。
ゴ 親子丼とか。
編 牛丼ではない。
ゴ という感じで、僕はちょっと縁がないから。
編 そんなゴールドマンさんがなぜこの桜去ほとり先生の作品にたどり着いたんでしょうか。
ゴ まあこの連載、ロックンロールエロ漫画ということで粋がってやってきたけど......。
編 もう終わるみたいな口ぶりはやめて下さい(笑)。
ゴ 敢えて癖のあるものとか、歪んだものとか、前回の『乳牛少女かおり』とか、あり得ない設定で、どう考えても抜きづらいものを描いて、それにまたこっちが挑んでいくみたいな変な鬩ぎ合いがあったから、もっと何も考えずにポワンとオナニーできる、フラットなオナニーをもう一回取り戻さないと、歪みが矯正されないんだよね。
編 自らの性的嗜好を開拓するが如く、果敢にアブノーマルな作品に挑んでいくオナニーだけではなく、時にはこういう癒し的な。
ゴ そうだね。やっぱりアンチだけでは成立しないことに気がついた。政治も与党と野党とあるから。とりあえず一回また一般的な感覚を取り戻した上で、そこから自分がどういう立ち位置で抜いていくか。
編 立ち返ろうということですか。
ゴ そう。ただ最初は、三条友美先生とか読んでたから......。
編 じゃあどこへ立ち返るんですか?
ゴ 憧れかな。妖怪人間ベムが「早く人間になりたーい」みたいに叫ぶじゃん。そういう、普通にカワイイ子と付き合ったりHしたりとか。おっぱい大きくて色が白くて、それだけでギンギンな人になってみたいなと。
編 なるほど。
ゴ はっきり言ってね、AVはカワイイ子だと絶対ヌケないわけですよ。
編 いつもおっしゃってますよね。ちょいブスくらいがいいって。
ゴ ちょいブスの度合いもあれだけど、間違いなく、一番売れてるような可愛くて綺麗でスタイルもよくて性格もよさそうな子だと、まったく勃起する可能性がない。
編 ちなみに、それは何故なのか、ゴールドマンさん自身は気づいてらっしゃるんですか。
ゴ 気づくことなの、それって。
編 どうでしょうね。
ゴ いや、わからないよ。カワイイ子が好きでもおかしくないけど、まったく勃起する可能性が見出せない。
編 カワイイは正義とかって、よく言うじゃないですか。
ゴ 僕の中のベクトルとしてはない。ゼロパーセント。だから可哀想だよね。不幸だよ。
編 世間一般では人気があるけど、ゴールドマンさん的に見向きもしない女優というのは、たとえばマスカッツのような人たちですか?
ゴ そうだね、まったく勃起する要素がないね、あの人たちは。ええ。
編 でも女子アナ好きじゃないですか。
ゴ やっぱり精神性じゃない? 女子アナさんはズリネタになりたくないっていうプライドがある。
編 そこをズリネタにするのがいいんですか。
ゴ そう。そうすると勝った感じがするんだよ。
編 なるほど。でも今回はそういう挑戦とかトライとか、難しいことを考えずフラットにカワイイ女の子でオナニーしたいんですよね。
ゴ したいね(笑)。
編 それが今回のテーマであると。
ゴ 死ぬ前に一回カワイイ子でヌイてみたい。素直なオナニーをしてみたいんだよ。
編 そんなテーマのもとに選ばれたのが桜去ほとり先生の作品なんですね。
ゴ タイトルがもう『せっくすじゅーす』っていう、ひらがなで。何も考えてない感じが凄くいい。
編 そしてこの表1は、色塗りも含めてなんですが、一般的で、特別に強調されるものがないですよね。ただカワイイ。
ゴ 世の中舐めてる感じ。
編 (笑)。敢えて言うなら、お腹の上に妊娠検査薬があって、受精しましたというふうになっています。
ゴ そうですね、昨今の中出しブーム。
編 孕ませブーム。
ゴ この漫画は、こういうカワイイ絵面の割にかなりしずる感というか、汁量が多いね。
編 はい。では早速作品の詳細を見ていきましょう。
■黒髪を編みこんだ真面目系スーツ女子はエロい下着のウルルン弁護士さん!
編 この単行本、12本の短編が入っています。話は全て独立していると考えていいですか?
ゴ そうだね。それぞれのエピソードで、キャラも違って楽しめる。
編 では単純に12人の違った女の子が出てくると。この中で今回ご紹介頂くのは「十二分でイカせる男」。
ゴ 分かりづらいタイトルだね。
編 内容を見てみると、電車から降りてきた男がどこでお昼を食べようかと思っていると、いきなり後ろから女性に服の袖を掴まれます。そして「あなたを訴えます」という、痴漢冤罪的なシチュエーションですが、この女性というか女の子がスーツ姿で、就活でもしてるんじゃないかというちょっとお堅い感じ。
ゴ ウルルン女弁護士。
編 そうなんです。実は彼女は弁護士さんで、黒髪を綺麗に編み込みしてまとめている。そして非常におっぱいが大きいんですが、幼さを感じさせる絵柄です。
ゴ 弁護士というわりには、まだ就活生くらいの、20歳前後に見えるね。
編 そして目がウルウルしてまして、普通にカワイイ幼い系の女の子です。そんな彼女に対して男は、駅の事務室で誤解を解こうとします。しかし駅員から警察を呼ぶと言われて、「弁護士を呼ばせてください」と、会社の顧問弁護士に連絡を取ります。すると「分かりましたすぐ向かいます」ということになるんですが、電話に出ているのは目の前にいる女性なんですね。
ゴ ナニ!?
編 つまりお願いする弁護士さんが、実は被害を訴えていたこの女の子だったという意外性のある展開です。
ゴ 漫画ならではだね。
編 「とりあえず 二人で弁護方針を検討しましょう...」ということで、彼女がこの痴漢疑いの男の身元引受人となって事務室から退散。改めて「それでは木曽さん」「弁護士の司 法子です」と挨拶を交わし、チープな電車セットが据え付けられている事務所併設のスタジオで電車内の状況を再現することになります。
ゴ 凄い不自然だね。
編 「証人によると被害者は... あ どっちも私なんですが...」と(笑)。
ゴ このセリフはいいね。ちょっと頬を赤らめたりしつつ。
編 「乗車中に背後から胸を...ギュッと掴まれました...」「ですのでまずは」「木曽さんの立ち位置からそれが可能だったかを検証しているわけです...」ということで、男が後ろから女弁護士さんの乳を揉んでいます。「でも...やっぱりこれはおかしいような気が...」「私は!」「弁護を引き受けた以上は 全力で依頼人を信じます だから木曽さんも全力で私を信じてくださいっ」と。
ゴ 変に真面目だね。
編 こういう真面目なセリフで彼女のキャラクターが見えてきますね。そして「不正確な情報は...裁判では命取りになりますから...」と言われて、男のほうは仕方なく後ろから乳を揉むという形になっています。
ゴ 揉まされるという状態ですね。
編 不思議な関係です。すると「スーツに隠れて気づかなかったけど」「相当デカい!!!」「FかGか...いやそれ以上!?」という、服が透明になったこのカット。
ゴ 裸の絵が描いてあるだけだけどね。これも漫画ならでは。
編 ページを捲ると「くんくん」「後ろに立つとシャンプーのいい匂いがするし...」。
ゴ これも男心をくすぐるね。いい香りがしそう、この人は。
編 そして「痴漢する気持ちもちょっとわかる...!!」なんて思ってるうちに、「あの時は通勤ラッシュで まわりはもっと混んでましたね...」「ですから...もっと正確を期しましょう もっとギューっと... 私に密着してください...」。すると弁護士さんのお尻にムスコが圧迫されて、「やばっ」「フル勃起中にこんなに圧迫されたら...っ」「い... 射精く...ッ!!」。
ゴ 「びゅる♥ びゅる♥」
編 あっと言う間に射精してしまいます。
ゴ 実はね、あるサイトで紹介されていたコマで、この着衣の上からザーメンをかけられているこのカットがのってて。
編 例の某サイトですね。
ゴ それでこの本を買おうと思ったんだよ。
編 なるほど。ゴールドマンさんは着衣好きですもんね。
ゴ 着衣に射精というのがよかった。
編 するとなんと「木曽さん...大丈夫ですか?」「うっ...司さん 射精されたことに気づいてないし...」と。
ゴ これだけ精子まみれになって気づかないっていうのがまた。髪の毛にもついてるから、不自然だね。
編 そこは漫画ですからね。そして「マズイ... これじゃホントの痴漢じゃないか...」と。「僕の無実は証明できそうですか?」「うーん... それは正直まだ...」「むしろ最初の痴漢より...」「今の木曽さんのほうがずっと手つきがエッチというか...」というセリフで木曽さんがハッと何かに気づきます。「司さん! それは重要な証言です」「え...?」「ちょっと失礼します!」「ぷるん♥」「ばんっ」おっぱいをさらけ出します。すると司さんの着けてる下着が結構Hな感じなんですね。
ゴ 待ってました的なエロ下着。
編 「これは...検証の域を超えてるかと...」という司さんからの苦情をねじ伏せるように木曽さんがどや顔で言い放ちます。「僕なら... もっと上手に痴漢できます」「降車時... 司さんは恐怖で涙ぐんでましたよね? 僕ならそんな下手なチカンはしません!」「今からそれを実証していきます」と。司さんは「あの... まだ同意したわけでは...」と抗いますが「そんなこと言って すでに下半身がびちょびちょですよ」「ひゃっ...」ということで、プレイっぽい流れになっていきます。ここから性器の描写もよく出てくるんですが、写実的というよりはちょっとディフォルメされている感じで、コミック調というか漫画っぽい感じなんですよね。
ゴ わりとチビッ子テイストな。余り大人の漫画っぽくないエロ漫画というか。
編 ゴールドマンさんが持ってこられる漫画というのは、顔とかキャラとかがショタとか幼女とかロリとかだったりしていても、女性器・男性器の描写にはこだわりのある作品が多かったので、今回は性器関連も可愛らしく描かれている点で今までと違いますね。
ゴ こっちが今どきで、あんまり生々しい、グロ性器描写は最近のユーザーからしたら嫌悪感があるのかなと思うね。僕はむしろ嫌悪感が好きだから、今までそういうのをチョイスしてきたけど。
編 今回はちょっとテーマが違うということで。
ゴ そうだね。平成29年にふさわしいオナニー感覚を取り戻すということで。
編 というわけで「ほら 乳首もどんどん硬くなってきましたよ」と言って乳首を揉んでいくこの描写でも、乳首がアホみたいに勃起するようなことはないですね。おっぱいは大きいですが、一般的な胸の描写です。
ゴ「たゆんっ♥」ってなってるね。
編 そして「愛液をたっぷり分泌しながら言われても説得力がないですね」「これなら次の痴漢に進んでも問題ないですね」「次...?」「激しく身体が突き上げられるので...」「しっかり吊り革を握ってください ねッ♡」というところで「ずんっ」と。
ゴ いきなり挿入するところが今どきな感じがするね。
編 すると縦ブチ抜きのこのカット。お腹の中が透視されて、チンコが膣内に収まっているのが分かります。
ゴ 「キュン♥ キュン♥」
編 顔の周りには「ピク♥ ピク♥」とあります。「ふむ しっかり奥まで挿入できてますね」「よかった これで満員電車でも立ったままセックスできますよ」。その途端、膣が「きゅん♥ きゅん♥」と(笑)。「急に締め付けが強くなりましたよ」なんて言われます。
ゴ 童貞っぽい描写だね。
編 「もしかして... 満員電車でち○ぽハメられるところ 想像しただけでイッちゃったんですか?」「司さん... じつは痴漢されるの大好きだったり?」と続きます。司さんが「そんなこと...」と答えると「そうですか... じゃあ検証もここまでということで...」とチンポを抜いてしまう木曽さん。すると司さんが「うう... ごめんなさい...」「やっぱり痴漢されるの... すごく...興奮します...」「だから... もっと痴漢... してください」と自らM字開脚で股間を広げるという。
ゴ 「くぱぁ♥」
編 この絵に描いたような展開の速さとステレオタイプ感。
ゴ 超童貞感覚というか、非情に都合のいい女のリアクション。
編 どこかで見たようなポーズとどこかで見たようなセリフとどこかで見たような展開のオンパレードです。
ゴ (笑)。
編 でもそれがこの可愛らしい絵柄と女弁護士のキャラクターとHな下着が相俟って、悪くないですね。
ゴ そうだね。伏線としてやっぱり生真面目な職業人というか、キャリアウーマン的なセンスがよかったんじゃないかな。これが普通にヤラれたいだけの女だとつまんないからね。
編 彼女の同意を得たところで「まったく... 電車の中でま○こを全開するなんて 公然わいせつ罪ですよ 痴漢のことバカにできませんね」「あう... すみません...」「司さんがエロ過ぎる罰です 外でイキますよ」「ぐっ...!! おま○こがピッタリ吸いついてきて... 絞り取られるっ...」「あっ... ダメ...! 膣内で...」と言ってる中で、彼女の体表に大量の射精です。
ゴ さっきは背中からでしたが今度は前から。ここら辺にマニア性があるよね。これも、セリフを読んでるとそのまま流れていくんだけど、なんかエロ過ぎる罰で外でイキますという言い回しとか、ちょっと普通ではないよね。
編 彼女が痴漢されるの大好きですみたいなことを言ったことすら罰ってことなんでしょうけど。
ゴ おあずけしつつ、自分は精子をかけるのが好きなぶっかけマニアだった。
編 そういうことですよね。そうしてハアハア言ってる彼女に「次はちゃんと 膣内でイキます よッ」ともう一度挿入。
ゴ 射精したばっかりなのに凄い。
編 彼女の身体のしずる感も凄いことになっています。そして「ほら ちゃんとまわりに人がいるつもりで 本気で痴漢されてくださいッ」。
ゴ 「きゅうう♥」ってなってるね、膣の中が。
編 「しっかり想像するんですよ」「俺たちのセックスが乗客みんなに見られるところで」。すると目がハートになって「み...♥ みんなに見られ...♥」とハートマークの乱れ撃ちです。「司さんが痴漢でイキまくってるところ みんなに見せつけましょう」「ほらっ お待ちかねの」「絞りたて痴漢ザーメンですよっ」。
ゴ 最低(笑)。
編 凄い擬音としずる感とハートマークと......。
ゴ 何が迸ってるのかよくわからないくらい。精子と、潮も吹いちゃってるのかな。
編 そして無事にセックスが終わったところで、「フックに髪が絡みついてて...」というのはブラジャーですね。ちなみにこの木曽さんですが、セックスが始まってもブラジャーを外さない、着衣セックス好きの鑑のような人です。
ゴ そうだね。
編 なので司さんはブラジャーをしたままなんですが、後ろのフックに彼女の後ろ髪が絡みついていて、それによって胸が圧迫されて掴まれたように感じたのではないかというネタバレが。「痴漢の正体が分かりましたよ」ということで「すみません... 私の勘違いだったんですね...」「いえいえ 分かってもらえればいいんです」「でも...」「いくらかの代償は 要求するかもしれませんねぇ...」と悪い顔をしたところで、「だ、ダメです!」「交渉ごとなら...」「弁護士を通してくださいっ...♡」と笑顔で話が終わります。
ゴ チャンチャンということだね。
■ワニマガ作品とオナニーには夢と憧れが詰まってる
編 この作品は短編のお手本のような素早いまとまりと素早いオチ。
ゴ 落とすね。
編 最後までこの女弁護士のキャラが健気で真面目で仕事熱心という方向性を示して終わるわけですね。
ゴ 激しく乱れていたのが嘘のように。
編 いかにもワニマガさんらしいと言っていいんでしょうか。
ゴ そうだね、ちょっと複雑なジェットコースター的ストーリーがパパパッと詰め込まれていて。
編 最初に痴漢に間違えられて、痴漢冤罪として捕まるみたいな導入部がある。でも弁護士に電話したら、痴漢だと言ってきた人が弁護士でみたいな、異次元展開と言いますか。
ゴ で、実際の痴漢の場面ではなくて、それを再現するという、疑似痴漢というか、痴漢ごっこみたいなことで興奮してしまう。
編 いうなればイメクラみたいな。
ゴ そう。風俗プレイにかなり近い。
編 なので倫理的には問題ないというか、犯罪を犯している人は誰もいないんですね。
ゴ 一応痴漢防止のためのイメージプレイというか。特に今はそういうの厳しいというか、冤罪事件なんかも増えてしまっていて、社会的に複雑な事情もあるし。冤罪のための保険とかもできてきたりして。
編 実際はどうか分かりませんが、痴漢疑いをかけられたらとりあえず逃げろみたいに言われていて、線路に逃げて死んじゃった人もいますし。痴漢問題が社会問題となっている昨今の日本です。
ゴ そこにテーマを見出して一本書いてしまったというのも、ある意味この作家さんは凄いなと。
編 先ほど読ませて頂いて、ワニマガさんらしいというか、短いページの中にいろいろ詰め込んで、細かい展開をやっているんですけど、途中で彼女が自らのM性みたいなのを認めちゃってからは、男の責め方が結構マニアックと言いますか、「ちゃんとまわりに人がいるつもりで 本気で痴漢されてくださいッ」「しっかり想像するんですよ」「俺たちのセックスが乗客みんなに見られるところで」みたいな、こういう責め方が......。
ゴ ザ・言葉責め。
編 女性の羞恥を煽るこの感じは、しっかりエロスのツボを押さえていて、ワニマガさんさすがだなという感じがしました。
ゴ そうだね。最初の男性キャラがある時に豹変して、どっちも被害者といえばそうなんだけど、加害者としてきちっと役割を果たしていくのは、やっぱり説得力があるね。そういう意味ではワニマガさんはハードル高めの会社だから、いろんな意味で実力がないと、単行本出すまではいかないんじゃないかな。
編 このページ数にしてこれだけ詰め込んだプレイ展開は、構成が上手くないと成立しないですよね。
ゴ 尚且つこのホンワカテイストがあるのはかなり才能がある方のような気がするね。
編 しかもコマ割りも、見せゴマというのか決めゴマというか、短いページながらところどころにあって。
ゴ そこら辺は、きちんとしてないと商業としては成立しないと思うね。
編 そういう技術のお陰で彼女の可愛らしさが伝わってくるというか。
ゴ 最終的にはやっぱり、女子の可愛らしい部分が尾を引いて、読んでてよかったなと。あとはこの桜去さん、あとがきで書いてあったけど、「『エッチなのは当たり前、でも普通に読んでも面白い』そんな作品に少しでも近づくよう毎回心を砕いています」と。
編 なるほど。
ゴ やっぱりストーリーなり設定なりを練り込んで描いていらっしゃる。
編 「エッチなのは当たり前、でも普通に読んでも面白い」というのはまさにエロ漫画という感じがしますね。
ゴ 無修正動画のね、ダラダラダラダラ、マンコにチンコが入ってるとこだけ映ってるみたいなのとはぜんぜん違うよね。
編 この単行本の短編は、どれを読んでも軽い驚きというか、漫画としての面白さがあるんですか。
ゴ そうだね、ちょっとコントっぽいフックが結構あるね。特に好きだったのが「ありをりハメり!」っていう、古文大好き少女が数学が苦手なので数学ができる男の子に教えてもらおうということになって、古文テイストもありつつハメハメしちゃう内容になってるやつ、ちょっと面白い。余り読んだことのない設定だったね。
編 そして女の子がカワイイですもんね。
ゴ そうだね、カワイイっていうのは、力だね。ただカワイイとね、さっきも言ったとおり僕の勃起のベクトルとちょっとかみ合わないところもあるんだけど。
編 今回の、桜去ほとり先生の描かれる女の子たちはいかがでしたか?
ゴ 特にこの女弁護士さんは、着衣巨乳でスーツ、そのスーツを脱がないで巨乳を見せまくって、尚且つスーツの背後から大量ぶっかけさせるけど気が付かないっていうところだけでヌケるね。
編 彼女の編み込み黒髪女子っていう部分は?
ゴ 編み込みはしなくてもよかった。まあこの子の顔からすると編み込みもいいんだけど、編み込んでるのが昔の、80年代くらいのAVでは、フェラチオした時に髪が顔にかからないってことで、バカなメイクがよくやってたんだよね。それっていかにもAVの撮影のために編み込んでますよってことで、今思い出しても腹が立つ(笑)。
編 今はAVよりも着エロ系のほうが編み込み率が高いですよ。
ゴ そうなんだ。どうして?
編 やっぱり顔をちゃんと見せるためだと思います。このHな下着はどうでしょう。
ゴ よかったね。真面目そうなスーツの下に、ちょっとレースのある黒い下着。この幼い顔で実は大人っぽい下着をつけてる。で、ガーターではないけど、このストッキングが。
編 ベルト要らずのガーターストッキング。
ゴ そういうエロ女優的な恰好をしてたっていうのは、根がスケベな感じでいいね。こういう人と付き合えたらもっと幸せな人生になったんじゃないかな。
編 まさに今回の、フラットなエロスのテーマにぴったりの感想ですね。
ゴ そうだね(笑)。現実的にはね、AV監督を昔やってたから、そういう設定を作ったりしてたけど、実際にはそんなことないから。
編 普通のOLさんと出会う機会すらない。
ゴ そう。だいたいスーツ、ブラウス、スカートみたいな恰好の人と接触する機会がほぼない。そういう憧れなのかな......卑屈だね......こんなのでオナニーしてること自体がイヤだね。
編 いやいや、オナニーするのはいいことだと思いますよ!
ゴ (笑)。凄い慰められてる。やっぱり就職したことがないっていうのが、50過ぎになってこんなものを一生懸命読んでる理由なのかも知れないね。
編 (笑)。「十二分でイカせる男」でまとめて下さい。
ゴ スーツで、ウルルンで......。でもスーツに射精したら怒られるからね。怒られるっていうか、逮捕ね、どう考えても。夢と憧れを込めてオナニーしてることがバレちゃったね、今回。
編 (笑)。という訳で、ゴールドマンさんの夢と憧れがいっぱいつまった『みっくすじゅーす』、桜去ほとり先生でした。
ゴ やっぱりワニマガはいいね。ワニマガでも年に何回かはオナニーしたほうがいい。買って下さい。
(続く)
『せっくすじゅーす』(ワニマガジン社)
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17.09.15更新 |
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