雨が降るたび、シャワーを浴びるたび、蛇口をひねって水を出すたびに神経が消耗していく。
だが、私はそうされて当然のことをした。
覚悟を決めた、というほど大仰なものではない。だらだらと諦めていったというほうが合っている。
だから、その雨の日の夕方、私はどうにでもなれと思う反面、まだ未練がましく傘の中に体を押しこめるようにして歩いていた。
学校が終わり、家の最寄り駅から自宅に向かい、商店街を抜け、住宅街に入ったあたりだった。
前から真っ青な傘と真っ青なコートの、背の高い男が近づいてきた。
青が水のイメージとつながった私は、思わずびくっと震えた。ついに来た、と思った。香織本人ではないにしても、死神とか、そういう類の何かしらが私を迎えに来たのだと。
近づくにつれわかったが、その人は男というには線が細すぎた。かといって女というには背が高すぎるし、顔立ちが凛々しすぎる。性別不肖なところもまた、死神にふさわしいように感じられた。
一歩、また一歩と私たちの距離が狭まっていく。いつも横目で眺めるだけのお蕎麦屋さんのメニュー表が、重大な意味を持つ警告文のように視界を流れていった。早くすれ違ってしまいたい。死神だなんて考えすぎたと、三軒先のコンビニの前で自嘲したい。
高鳴る心臓の音が自分でもよくわかった。あと三歩、二歩......
「高坂奈央さん」
その人は、私に話しかけてきた。
終わりだ、と目の前の風景が一瞬にして歪んだ。
疑問形ですらなかった。この人は、私が高坂奈央だと知っている。今までどこかで会ったことはない。こんな目立つ容姿、会っていたら絶対に覚えているはずだ。なぜ私を知っているの? その答えは「死神だから」としか考えられなかった。
「伊藤香織さんのことで、お話をしたいのですが」
おそるおそる見上げると、その人の顔は傘の青さを受けて、病的といってもまだ青い顔色になっていた。凛々しいが、表情自体は柔和なのがかえっておそろしかった。声は女らしいといえば女らしかったが、男といわれても納得はできるアルトだった。
「......お話しすることは、何もありません」
私は呟くように言い捨てて、足早にその場を去ろうとした。足が勝手に動いた。体はまだ命を惜しんでいた。
「ごめんなさい」
その人は私の手を引いた。まるで私が話を聞かず歩き出すことを見越していたかのような、無駄のない動きだった。
ふっと、意識が遠のいていく。あぁ、終わるのだ、と思った。
いつの間に、どうやって来たのかわからないが、私はその人と一緒に、古くて静かなカフェで向かい合っていた。
外では雨が降っている。窓のあっちに見える景色は、明らかにこの近所のものではなかった。石造りの道路の向こうにやはり石造りの建物が建ちならぶ、ヨーロッパの小さな国を彷彿とさせるような場所だ。もっとも私はヨーロッパどころか、生まれてこのかた日本を出たことはない。
狭い店ではなかったけれど、私たちのほかには誰もいなかった。どれも同じような木製の古びたテーブルが、抜け殻のように並んでいる。店員らしき人さえ見あたらなかった。壁には小さな風景画が点々と飾られていた。
店の中では、ゆったりとしたピアノの曲が、あたたかい空気が巡るように流れている。たしかショパンの「雨だれ」という曲だ。中学校のとき、クラシック好きの女の子に聞かせてもらったことがある。
さっきの人は、窓の外をぼんやり眺めながら両手でカップを持って、コーヒーを啜っていた。男らしくも女らしくもある、近づきがたい不思議な雰囲気の持ち主にしてはずいぶん子供っぽくかわいらしい持ち方で、わずかに親しみを感じてしまった。
「ごめんなさい」
私の視線に気がつくと、その人は今、流れている「雨だれ」のように落ち着いた声をかけてきた。
「とりあえず雨にあたらないところで、ゆっくりお話をしたかったから」
私の前にもその人と同じカップでコーヒーが置かれている。その人は「どうぞ、飲んで」と手でカップを示した。
「香織さんには、関係のない水で淹れてあるから」
カップに伸ばそうとした手を、思わず引っこめた。ちょうど浮かんだ不安を、この人は言い当てた。顔を見ることもできなくなり、俯いた。自分の指先が震えているのが、他人のもののように目に入る。コーヒーから立つ湯気に息苦しさを感じた。
「あなたが触れる水には、いつも香織さんがいる」
尋ねるでも確認するでもなく、それは、断定する口調だった。
「香織さんは本来なら終わらないといけない存在。でも、あなたが罪悪感からあまりにも強く想像するものだから、あなたの水のイメージに棲みついてしまった。最初はプールの水から始まって、今やあなたの中の循環するありとあらゆる水のイメージの中に棲んでいる。一方的に捕らわれたわけではなく、本人も望んだことだから、結びつきはより強くなっている。わたしはそこから香織さんを連れ出して、彼女が行くべきところに連れていかなくてはいけない」
その人はとうとうと語った。意味がよくわからなかったが、聞き流していたら何かとんでもない宣告が始まってしまいそうで、集中を解くことはできなかった。
語り終ると、間があいた。
「......それは、香織が成仏していないってことですか?」
「行くべきところ」という言い方を受けて、私は尋ねた。話の中で唯一理解できそうな部分だった。
「まぁ、そうともいえる」
「あなたは死神なんですか?」
「似ているけど、違う。死神であれば、死んですぐに連れていく」
その人は答えた。
「死神は別にいる。わたしは......固有名詞が必要なら、『終わりの神様』と呼んで」
「終わりの神様」と、私は口の中で繰り返した。聞いたことのない神様だ。何だか威厳のない、冗談みたいな名前だという気もした。
「わたしの役目は、本来ならこの世にもう存在するはずのない、終わるべきときに終われなかった魂をしかるべきところに連れていくこと。それにわたしが相手にしているのは、人間だけとは限らない。動物や、精霊や、怨霊なんてのもいる」
怨霊と聞いて、鳥肌が立った。怨霊。そうだ、香織が怨霊になっていても、何もおかしいことはない。
「あなたにお願いしたいのは、香織さんに会って、そこに棲みついているべきではないと説得してほしいということ。これはイメージを持つ主体であるあなたにしかできない。香織さんは自分が死んだことをまだ理解していないのかもしれない。そういう魂を、連れていくことはできない」
その人はそこで一旦、息を吸った。それから重大なことを明かすように、声を低くした。
「そうしなければ、あなたはずっと、『水』としての香織さんに追われ続けることになる」
雨の音が、耳の奥で弾けそうになるぐらい膨らんだ。
香織に追われ続ける。それは雨に濡れたとき、シャワーを浴びるとき、水を飲むときや、それからトイレに入ったときですら、責苦を負い続けるという意味だ。
「......香織と会うって......私は、どうしたらいいんですか?」
「もう一度、始まりの場所......いえ、終わりの場所というべきかな、あのプールで泳いでほしい」
「泳ぐ......」
ごくりと飲んだ唾の音が、伝わったかもしれない。でもそんなことはどうでもよかった。
それから、どんなふうにしてあのカフェを出てきたのか、どうやって家に帰ったのか、記憶がない。気がついたときには、自分の部屋で机に座って、香織と私が映った小さな頃からの写真をじっと眺めていた。
時間が「今」に近づいてくるにつれて紙の写真はほとんどなくなり、デジタルデータばかりになる。CDロムをパソコンに読みこませて、表示される画像に対峙した。CDロムは私が焼いたのではなく、香織が焼いてくれた。
香織がくれた写真はどれもこれも、私と香織二人しか写っていなかった。体育祭や学園祭といった、ほかの人たちが映っていてもおかしくないイベントの写真でさえそうだった。
最初は無邪気そのものだった香織の顔が、だんだん私を責める表情に変わってくる気がした。香織は笑っている。でも、笑顔がだんだん歪んできているように見える。香織が、あんなふうに死ぬことを予期していたとは思えない。ならば、たぶんこれは気のせいだろう。それでも、そう思わずにはいられなかった。
それらの顔を見ているうちに、胸の中に、罪悪感だけでない感情が湧き上がってきた。
なぜ、私だけが苦しまなくてはいけない?
さっきの男女の人もまた、香織の笑顔が私を責めるごとくに見えるように、疲れきってひっそりと反抗した神経が見せた幻だったのではないか。カフェがあったような場所はこのあたりのどこにもないし、第一、あんなに目立つ人がいたら、多少は周囲の反応を覚えているはずだ。プールに入れといわれたのも、そうすることで納得したい、自分の中から出てきた言葉だったのでは?
自分だけが本当に悪かったのか。そうではない、香織にも落ち度はあったということを、私はたぶん、何とかして確かめたかった。
私は自分でも気づかないうちに、怒っていたのかもしれない。
もう一度プールに入らなければいけない。始まりの場所、いえ、終わりの場所に。香織の、いや、香織の幻と向かい合って、何らかの決着をつけなければいけない。謝りたいことは、もちろん謝りたい。でも、それ以上の何かもしなければいけない。
怖い。怖くないわけがない。だけど、いつまでもこんなことをしているわけにはいかない。もう限界だ。
もう一度プールで泳がせてほしい、明日、学校に行ったら水泳部の先輩に頼んでみようと決心した。
決心など関係なく、プールに入る機会は向こうから訪れた。
一限目の終わりに、二年の先輩がクラスにやってきた。
「すごく、言いにくいんだけど......」
申し訳なさそうに目を伏せた彼女にどうしたのか尋ねると、先日、今は体育大で活動しているOGの先輩がやってきて、もう一度泳がないか私を説得したがっていると話した。これまでの経歴やタイムの伸び方を見て、止めさせるのはもったいないと歯がみしているそうだ。
「話を聞いてくれるだけでもいいからって......」
「行きます」
数日後の放課後、そのOGの先輩とやらに会った。
プールサイドで待っていたその人は、弦田真紀と名乗った。ショートカットで肩幅が広く、体つきのがっしりした、見るからに体育会系の女性だ。脂肪はそこそこついているのだが、女性特有の色気がそこからは感じられない。あくまでも運動のための、戦うための脂肪だった。
弦田さんは私が先日会った「終わりの神様」に他ならなかった。顔だちも体つきもあのときとぜんぜん違う。だが、同一人物であることが間違いないとわかる。あのとき見た像のほうが、私の思いこみではなかったかと思ってしまうほど、その人は「終わりの神様」だった。
二人で話したいといわれて、更衣室に移動した。気を利かせたのか気を使ったのか、他の部員が入れないようにと外で先輩たちが見張っていてくれた。
「驚かせてごめんなさい」と、弦田さんは言った。
「あの姿では、どうも、目立ちすぎるから」
私が彼女を「終わりの神様」だと疑わないことを確信している口ぶりで、彼女はいきなり話しかけてきた。
私の心はすでにどこかに振り切れていた。目の前の人がどんな奇妙な存在であれ、決着をつける方法があり、そこに向き合うと心を決めてからは、それしか考えられなくなっていた。
「入ってくれる?」
「入ります」
やりとりは、それだけだった。
私たちが更衣室からあっけないほどの早さで出てくると、先輩や同級生たちが思いつめたような顔でこちらを見た。誰も、何も声を掛けてこない。
私が「これから泳ぎます」と言うと、それらの顔はさらに強ばった。部長が「大丈夫?」とおそるおそる尋ねてくる。
「大丈夫です」と私は答えた。
水着に着替えて飛び込み台に立つと、カルキのにおいが押し寄せてきた。最後にプールに入ってから数カ月も経っていないのに、それどころか今日ここに来てからずっと嗅いでいたはずなのに、どうしようもなく懐かしく感じる。
ほかのレーンでは数人の部員たちが泳いでいたが、みんなこちらが気になっていることはわかった。それでもあえて「いつも通り」を演じていることが、ありがたいようでも、余計なお世話なようでもあった。
「焦らないで、ゆっくり」
弦田さんが後ろから声をかけてくれる。振り返りもせず頷くと、プールに飛びこんだ。
水はやはり体を撫でまわしてきた。手足に絡みつき、どこかわからない深い所へ、官能とともにいざなっていこうとする。私はもうそこから逃げようと思わなかった。逃げてはいけないのだ。
香織に、伝えなければいけない。
............伝える。
あ、と水の中で気づいたことがあった。
本当にいけなかったのは、香織が私に日頃から隙があればつきまとい、あの日、練習の邪魔をしたことでも、私が水音を無視して帰ったことでもない。
そうではなくて、私が香織にいつまで経ってもきちんと伝えなかったことではないのか。
私には私のやりたいことがあると、香織のほかにも仲良くしたい人がいると、歩みたい道があると、あなたの友情ではない思いは受け入れることができないと、でもあなたのことをそれで嫌いになるわけではないと、真摯に、根気よく話す努力をしていたら、彼女もわかってくれたかもしれない。こんなことは起こらなかったかもしれない。
だけど私は中途半端に避け続けるばかりで、腰を据えて向かい合うということをしなかった。そんなことをしたらきっと、面倒なことになるから。香織は子供のときのように泣きわめいたりするかもしれない。一度や二度ではわかってくれないかもしれない。周囲に親友を突き放した、冷たい人だと思われるかもしれない。水泳部でやっていきにくくなるかもしれない。
でも、しなくてはいけなかったのだ。少なくとも香織は、ずっと、ひたすら、こちらを向いていたのだから。
彼女が私に執着したのは、単に私が好きだったから、というのがまずあっただろう。だがそれと合わせて、内心何を考えていたにせよ昔は優しかった私に、今現在の何らかの返答を求める訴えかけの意味もあったのではないか。
どのぐらい泳いだだろうか。気がつくと、天井のライトの揺らぎがつくる水底の模様が香織の姿になって、数メートル前に立っていた。
驚いて足がつりそうになる。だが、無理をして動かした。ここで止まるわけにはいかない。
「やっぱり、そうだよね」
香織の姿の「それ」からは、香織の声がした。
「奈央ちゃんがそんなふうに思っていたこと、けっこう、わかってた」
ゆらゆら揺れながら、寂しげに笑う。
「ねぇ、私、やっぱり死んだんだよね?」と尋ねられたので、躊躇したが、頷いた。
いつしか、私はもう泳いでいなかった。プールよりももっと深くて暗い水の底に立って、香織と対面していた。香織は「やっぱり、そっか」と頷き返した。
「ひょっとして私、死んだんじゃないかなって気はしてた。なんか、感じることとか体が変な感じだったから。あのね、私、奈央ちゃんのことが好きで、好きで......ずっと一緒にいないと、どこかから見ていないと、不安でしょうがなくて......あの夜も、奈央ちゃんが先に出て行ったのに気づいて、慌てて追いかけようとしたら、足が動かなくなって溺れちゃったの。それから変になったんだけど」
香織はいったん黙ったが、私は何も答えられなかった。
「あぁ、私、死ぬんだろうな、って思ったよ。でも気がついて、少し明るいところに来たら、奈央ちゃんがずっと私のことを考えてくれていたから......そこが奈央ちゃんがずっと私のほうを見てくれる場所だってわかったから、入りこんだ」
――ごめん。
私は言った。水の中だけど、声らしいものは出た。声かどうかはわからない。しかしとにかく、私が発したことは水の揺らぎを通して、コミュニケーションを可能にするものとして機能した。
「短い間だったけど、私をちゃんと見てくれて嬉しかったよ。そうして、ちゃんと拒絶してくれて。私、甘ったれだし馬鹿だし、すぐ自分の都合のいいように考えちゃうから、はっきりいわれないとだめだったんだ」
ゆらり、と香織の向こうで何かが蠢く気配がした。香織もそれに気づいたらしい。
「あぁ、もう行かなくちゃいけないみたい」
――私こそ、ごめん。香織から逃げてばっかりで。
やっと、言えた。本当に謝りたかったことを。本当に謝らなければいけなかったことを。ここまで来るまでに、ひどい回り道をした。いっぱい傷ついて、生きている間に香織を傷つけ、死んでからも傷つけた。
――こんなことになる前に、きっとできたことがあったはずだった。私、それからずっと目を逸らしていて......
「ねぇ、奈央ちゃん」
香織が私の言葉を遮る。
「最後にひとつだけ、奈央ちゃんを困らせることを言わせてね」
――え?
「私は本当に、奈央ちゃんのお嫁さんになりたかったんだよ」
巨大な蛭かナメクジのようなものが目の前をすごい速さで横ぎっていったように見えたのは、その言葉が終わったのとほとんど同時だった。
指先に固いものがあたる。それがプールの反対側の壁だと気づくのに、少し時間がかかった。
顔を上げると、こちら側に移動していた部員たちが息を詰めて私を見下していた。
「大丈夫だった......?」
最初に口を開いたのは部長だ。
「あの、弦田さんは......」
私は部長の問いに答えるよりも早く、弦田さんの姿を探した。
彼女はどこにも見当たらなかった。念のため飛びこみ台のほうまで確認したが、やはりいなかった。
「弦田さんって?」
「さっきいらっしゃったじゃないですか」
「誰が? 部員以外はここにはいなかったけど」
「部活のOGで、私を説得したいってやって来て......」
「何言ってるの?」
怪訝そうな顔をしたのは、部長の隣にいた二年だ。私のクラスまで、弦田さんのことを話しに来た先輩だった。
「夢でも見ていたの? やっぱり急に泳ぐのはショックが大きかったんじゃ......」
「え?」
「あなた、突然プールにやってきて、もう一度泳ぎたいからプールに入らせて下さいって言ったんじゃない。まだやめておいたほうがいいってみんなで止めたのに、聞かずに泳ぎ始めて......」
愕然としたが、「あぁ、そうか」という納得がやって来たのは早かった。終わりの神様やあのカフェが私の生みだした幻なのであれば、弦田さんもやはりそうだったのだろう。私は自分の心という実在しないものに導かれて、プールに入った。
「そうか、すいません」と、私はあっさり引き下がった。
「やっぱり少し刺激が強かったのかもしれません。何だか頭がぼーっとして......」
「ちょっと休みなさいよ」
部長に促されてプールを上がる。水がまとわりつく感触は、もうなかった。
更衣室に入り、シャワーを浴びた。香織の気配のない水に触れるのは久しぶりだった。
シャワーを止めて体を拭いていると、窓際に小さな蛭だかナメクジだかが這っているのが見えた。わずかに開いた隙間から、外に出て行こうとしているようだった。普通なら気色悪さに声をあげるところだが、なぜかそういうことはまったく感じなかった。
我ながら変なことをすると思いつつも、「弦田さん」とその生物に呼びかけてみる。反応があるわけがない。今度は「終わりの神様」と呼びかけてみたが、やっぱり何も起こらなかった。
蛭だかナメクジだかが窓の外に出たとき、明日にでも、香織に初めてのお線香をあげにいこうと決めた。
「私が見つめた水」 了
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