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「町内会で飼われる少女」【12】

いつの間に眠ってしまっていたのか。意識がぼんやりと戻ってくる。とてつもなく卑猥な淫夢を見ていたような気がする。

しかし、まぶたを開け、意識がはっきりしていくにつれ、愛美はその淫夢が現実であることを思い知らされる。

目の前には、涎をたらさんばかりに好色な笑みを浮かべた男たちの顔がずらりと並んでいた。そして愛美は自分のとらされているポーズのおぞましさに気づいて、悲鳴を上げた。

「い、いやぁ。どうして、こんな格好!」

右手首と右足首、左手首と左手首がそれぞれ縛り付けられ、天井から高く吊られている。そして左右に開ききった股間は、前へと突き出されている。愛美は全裸だった。つまり何もかもが丸出しという恥ずかしい姿を取らされていたのだ。

股間を隠そうにもしっかりと縄で縛り上げられた手足は全く動かない。鉄パイプとクッションで構成された台の上で、愛美は晒し物になっていた。

そもそも、ここはどこなのか。愛美の記憶が蘇ってくる。確か、真魚荘の男風呂に入らされ、同じくらいの年の少年に向けて恥ずかしい部分を晒された恥ずかしさで、気を失ってしまったはずだ......。

「やっと気がついたのね、愛美ちゃん」

ハッと声がするほうを振り向くと、そこには黒いエナメルのボンデージルックに身を包んだ女性がいた。あまりにイメージが変わっているので一瞬気づかなかったが、それは東桜館の女将だった。SMの女王様そのものの格好をしている。その手にはガラスで出来た器具を持っている。

「ああっ、女将さん。お願い、縄をほどいて下さい。こんな格好いやです!」

愛美は女将に哀願するが聞いてもらえるはずもない。開ききった愛美の股間の真ん中の特等席にいた橋崎が、満面の笑みで言う。

「ひひひ、すごいね。愛美ちゃん。お尻の穴まで丸見えになってるよ。ピンク色で、可愛らしい窄まりだねぇ。とてもここから汚いものが出てくるとは信じられないよ」

橋崎の言う通りに、股を左右に広げられて腰を突き出したこの姿勢だと、肉裂どころか、その下の密やかな窄まりまでもが、露になってしまっている。愛美のそれは、確かに排泄器官とは思えないほどに可憐だった。色素沈着は全くなく、皺も少なめで、慎ましやかな佇まいを見せている。愛美が悲鳴を上げる度に、窄まりがヒク、ヒクと蠢いた。

「いやぁ! そ、そんなところ見ないで下さい。だめぇ!」
「そんなこと言ったって、こんなにおっぴろげてるんだから、どうしたって丸見えだよ。愛美ちゃんのおまんこは、さっきずいぶん見せてもらったから、今度はこっちの穴をよく見せてもらおうかな」
「いや、いや、お願い。見ないでぇ」

排泄器官としか考えたことのない部分を、そんないやらしい目で見られることに、愛美は激しく羞恥した。しかも、20人以上の顔見知りの男たちの視線がその一点に集中しているのだ。無駄とわかっていても、愛美は拘束された不自由な身体を必死によじって、少しでも視線から逃れようとする。

「橋崎先生、私にも愛美ちゃんのお尻の穴、よく見せてちょうだい」

そう言って、女将は橋崎の隣にしゃがみこむと、愛美の開ききった股間に顔を近づける。息がかかるほどの至近距離で女将にもっと恥ずかしい部分を見られる恥ずかしさに、愛美は切なげに喘ぐ。

「ああ、見ないでぇ」
「ふふふ、愛美ちゃんのここ、本当に綺麗で可愛いわ。いっぱいいじめてあげたくなっちゃうわね」

その瞬間、愛美は身体を激しくのけぞらせて悲鳴を上げた。

「ひぃっ、いやっ! そんなところ、触らないでぇ!」

女将が指先で、チョンと愛美の窄まりを突いたのだ。

「とっても敏感なのね。でも、愛美ちゃんのここ、もっと中まで入れて欲しそうよ」
「いやです。そこは触らないで。そこは汚いところです!」

そんな愛美の反応を楽しむように、女将は窄まりの中心に指を触れさせたり、その周囲を這い回らせたりした。

「やめてぇ......。そこは、そこは止めて下さい。そこは、恥ずかしい......」

愛美の肌が羞恥のために真っ赤に染まる。性器を丸出しにされた時でも、ここまで恥ずかしがらなかったのに。愛美にとって、自分の身体の中で一番、恥ずかしく汚れた部分だと思っているのが、その部分なのだ。

すると、愛美の顔を覗きこむようにして、北村が言った。

「愛美ちゃん、お尻の穴を触られるくらいで、そんな悲鳴を上げてたら、これからのことに耐えられないよ」
「えっ?」

愛美は驚いたように北村の顔を見る。

「愛美ちゃんは、これからそのお尻の穴に、ここにいるみんなのおちんちんを入れられるんだからね」
「そ、そんなことはしないって、約束したじゃないですか!」
「そうだよ、ちゃんと承諾書に書いてあったよね」

北村は、浴衣の懐に入れてあった承諾書を取り出し、読み上げた。


私、伊藤愛美はこの旅行の間、処女を奪わないでくれるならば、他にはどんなことをされても構いません。

もし、約束を守らなかった場合は、父・広志の借金を全て一括でお支払いすることを約束します。

注・この場合の処女を奪うとは、性器にペニス、あるいは異物を挿入して処女膜を破くことを指します。

また体に傷をつけることは禁じます。


「ね、おまんこにおちんちんを入れることはしないと約束したけれど、お尻の穴に入れないとは書いていないだろ?」
「そ、そんなの、おかしいです!」

愛美は必死に抵抗する。肛門でセックスするなど、愛美の発想の中には全くなかったのだ。そんなことを考えたこともない。だいたいそんなところに、ペニスが入るはずがないではないか。

「おかしいと言ったって、これも約束だからねぇ。承諾書に書いてある通りに従えば、こっちのほうが正しいと思うよ」
「だって、そんなの、絶対に、無理です......」

愛美は恐怖のあまりに、言葉が上手く出てこない。

追い打ちをかけるように女将が手に持ったガラス器具を愛美に見せつけて、言う。

「大丈夫よ。最初にこれで愛美ちゃんに浣腸してお腹の中をすっきりさせておいてあげるから。それから少しづつ道具を使って、拡張していけば、ちゃんとおちんぽだって入るようになるわ。まぁ、二十人分ともなれば、かなりキツイでしょうけどね、うふふ」
「そうだよ、浣腸して、みんなの前でうんちを出してもらおうかな」
「そんなバカなことは止めて下さい!」

愛美は泣きながら唯一自由になる首を振った。この男女は、なんと恐ろしいことを言うのだろうか。本気でそんなことをするつもりだとは、信じられない。

「そうよ。さすがに大広間でうんちを出してもらうわけにはいかないから、この地下室に来てもらったんだから。いいでしょ、ここ」

女将は少し自慢気だ。

「ここは、この旅館の秘密のプレイルームなの。防音設備もばっちりだし、道具も器具も揃ってるわ」
「ふふふ、私たちマニアの間では、SMパーティが出来る宿として、有名なんだよ、この東桜館は。何しろ、女将自身が真性のマニアだからね」
「あ、ああ......」

愛美はもうパニック状態だった。浣腸され、みんなの見ている前で排泄させられ、その後は全員に肛門を犯される。そんなことを宣言されて、まともでいられるわけがない。

「いやっ、いやっ、そんなのいやです! お願い許して下さい! 他のことなら、他のことなら何でもします!」

北村は心の底から楽しそうな表情になる。こうやって女の子を精神的に追い詰めていくのが何よりも好きなサディストなのだ。

「何でもするって言っても、愛美ちゃんは処女は守りたいんだろ? 我々も、朝から愛美ちゃんにエッチな姿を見せられてたから、もう我慢できなくなっているんだよ。愛美ちゃんだって知っているだろ? 男性は勃起したら、射精しないとすっきりしないんだってこと」
「で、でも......」

愛美が好きで恥ずかしい姿を見せていたわけではない。悔しさにグッと唇を噛む。しかし、このままでは本当に肛門を犯されてしまう。それを回避するには......。

「さぁ、それじゃあ、まずは浣腸の用意だ。お腹の中を綺麗にしないといけないからね。愛美ちゃんのお尻の穴の中に、たっぷりのグリセリン液を入れてあげようね」
「ま、待って下さい!」

愛美は叫ぶ。北村はおや、と言う顔で愛美を見た。

「なんだい? 愛美ちゃん」
「あの、......それでしたら......」
「どうしたの? 何か言いたいことがあるのかしら?」
「あの、みなさんの、あの......」
「何が言いたいのかわからんが、もう私たちのチンポは爆発しそうに溜まってるんだよ。一秒でも早く愛美ちゃんのお尻の穴の中にぶち込みたいんだ」

北村が言うと、男たちが一斉に「そうだ、そうだ」と声を上げる。愛美は恐怖に身をすくめる。早く言わないと、本当に肛門を犯されてしまう。しかし、それは愛美にとって、あまりにも恥ずかしい提案なのだ。

「ごめんなさい。ですから、私が、あの、お、お口で......」
「ん? 口がどうしたんだ?」

愛美の顔が真っ赤になる。今までも、ずいぶん恥ずかしいことを口にさせられてきたが、自分で考えたことを言うのは、抵抗がある。しかし、言わねばならない。

「あの、お口でさせて下さい。それで、許して下さい」
「口で何をするというんだい?」
「あの、その、すっきりして欲しいんです」

愛美を取り囲んでいる男たちはその言葉にニヤニヤと笑みを浮かべるが、北村はわざとらしく考え込むような表情になる。

「ほう。すっきりさせてくれるのか。しかし、どうやって? 愛美ちゃんのお口で、どうやればすっきりできるのかな?」
「ああ......。舐めさせて、舐めさせて下さい」
「何を舐めるのか、言わないとわからないな」

北村は容赦なく愛美を追い詰める。楽しくて仕方がない。

「お、おちんちん、です」
「誰が何をどうするのか、ちゃんと言うんだ」
「愛美に、みなさまのおちんちんを舐めさせて下さい。それですっきりして下さい。だから、お尻は、お尻は許して下さいっ」

やけくそのように愛美は叫んだ。その言葉を聞いて、男たちはドッと笑う。

「そうか、愛美ちゃんはおじさんたちのおちんちんを全部舐めてくれるというのか。しかし、愛美ちゃんはフェラチオなんかしたことがないだろう。いきなり二十人以上のおちんちんを舐めてイカせることなんか出来るのかな。お尻に入れさせたほうが楽なんじゃないかな」
「い、いや、お尻はいやです。がんばります。がんばりますから」
「そんなにおじさんたちのおちんちんが舐めたいのかい?」
「はい......」

すると女将は愛美の手足を拘束していた縄を解いた。華奢な手首と足首には、しっかりと縄目が残っていて、いかにも痛々しい。

そして愛美は床に正座させられた。

「さぁ、それではみんなにお願いするんだ」

愛美は深く土下座する。額を床にこすりつけながら、屈辱的な言葉を口にした。

「どうか愛美に、おじさま方のおちんちんを舐めさせて下さい」

(続く)

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著者=小林電人  長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。小説「赤い首輪」をモチーフにした作品など、自分の嗜好に正直な自主制作DVDを鋭意製作中。詳細をお知りになりたい方、購入ご希望の方は「羞恥専門小林電人公式サイト」をご覧下さい。
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