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「町内会で飼われる少女」【16】

女将たちが晒し便器と呼んでいる奇妙な形状の台に、愛美は足をふらつかせながら登っていく。一番上は1メートルほどの高さであり、階段の段差も低いのだが、それでも便意の限界に達している愛美には、登ることが困難だった。一瞬でも力を緩めたら、崩壊してしまいそうなのだ。

台は二つ並んでいて、階段はその片方に付けられている。やっとの思いで一番上にまで登った愛美だが、そこで思わず立ちすくんでしまった。

二つの台は50センチほど離れている。そして間の下に大きなブリキのバケツが置かれている。つまり、この両方の台に足をかけてしゃがむという構造になっているのだ。そんな姿勢をとれば、女将が言ったように恥ずかしいところは何もかも丸出しになってしまう。しかも、男たちはこの台を囲んで座り込んでいるのだ。愛美の股間を彼らは見上げることになる。

そんな格好をとれるはずがない。しかも、そこで愛美は人間として最も恥ずかしい姿を晒さなければならないのだ。

凄まじい便意に腿をもじもじとくねらせながらも、愛美は立ち尽くしていた。

「どうした? もう我慢できないんじゃないのか?」
「さっさとおっぴろげて、ひり出しなさい。こっちはお待ちかねだぞ」

しびれを切らした男たちが野次を飛ばし始めた。男たちは、この可憐な美少女が羞恥に悶えながら排泄する姿を待ち構えているのだ。彼らの好奇の視線を一身に浴びながら、そんな行為をしなければならないのか。

「ああ、お父さん、助けて......」

少女はたった一人の肉親であり、突然姿を消してしまった父親に救いを求めた。それがどんなに無駄なことだとは、自分が一番よくわかっているのに。

愛美の脚が震えていた。額には脂汗が浮かんでいる。それでも左手で胸を、右手で股間をしっかりとガードしている。すでにあれだけ男たちの目の前に晒してしまっているにも拘わらず、隠さずにはいられない。それほど羞恥心の強い愛美なのだ。

しかし、限界はやってくる。

「ああ......。もう、だめ......」

愛美は悲しげな表情を浮かべると、ゆっくりと足を広げた。左足をもう片方の台へと載せたのだ。しかし、まだ立ったままで、しかも男たちの視線を防ぐように、右手でしっかりと股間を押さえていた。

「手で隠してたら、ひり出せないぞ」
「おいおい、そのまま出したら、手がバッチイことになっちゃうぞ」

少し怒ったような野次が飛ぶ。すると、少し離れたところから見ていた女将が台の上の愛美に近づいた。

「まだ、往生際が悪いのね、愛美ちゃん」
「あっ、やめて」

女将は愛美の腕をつかむと強引に背中のほうへひっぱり、革製の腕枷でまとめてしまった。便意を耐えることで精一杯の愛美は、抵抗することもできない。

「あ、ああ......」

左右の台に足を開いて乗せているため、股間は丸出しになってしまう。男たちの血走った視線が一点に集まる。すでにさんざん見ているのに、つい視線が引き寄せられてしまうのは男の本能だ。

「ほら、しゃがみなさい」
「あっ」

女将は愛美の手枷を掴んで引き下ろす。愛美は強引にしゃがませられる。和式トイレで用を足す時の姿勢だ。下から見上げる男たちには、ぱっくりと開いた愛美の股間が丸見えになっている。しかも、しゃがんで両足を開いているため、まだ男を知らない肉の扉も口を開いてしまっている。

「ひひひ、丸見えだよ、愛美ちゃん」
「お尻の穴もようく見えるね。おやおや、ヒクヒクしているぞ。もう限界かな」

男たちが言うように、愛美の密やかな窄まりもはっきりとさらけ出されていた。そして、そこは浣腸液をにじませながら、確実にやってくる崩壊の時を暗示するように、細かく震えていた。

このまま、力を抜いてしまえば、楽になれる。そう考えるのだが、このいやらしい男たちの視線のシャワーの中で、人間として最も恥ずかしい姿をさらすことは耐えられなかった。わずかに残った理性が、決断を遅らせる。このまま消えてなくなってしまうことが出来るならば......。愛美は本気でそう願った。

だが、現実は残酷だった。

「あ、だめ......」

一瞬、愛美が小さく呟いた瞬間だった。男たちのどよめきの声があがった。

窄まりから細い水流が迸った。そして、間をおかずに一気に崩壊した。

「いっ、いやぁ、見ないでっ! 見ないで下さいっ!」

少女の悲鳴は、湿った炸裂音と、男たちの歓声にかき消された。

「うおっ! 出たぞ!」
「す、すごいな」
「ははは、愛美ちゃん、すごい勢いだね」

愛美は両手で顔を覆い泣きじゃくる。しかし、もう止めることは出来ない。

「いやぁっ、見ないで、見ないでぇ......」

見ないで、と、涙声で繰り返すが、男たちは血走った視線を、愛美が見られたくないその一点に集中させていた。

あの可愛らしい窄まりが、生々しく口を開き、勢いよく流動物を噴出しているのだ。それを受け止めるブリキのバケツが派手に音を立て、少女の羞恥心をさらに煽る。両手で覆った愛美の顔は紅生姜のように真っ赤に染まっている。

一度、噴出が収まったかと思うと、今度は前から黄金色の水流が迸った。

「い、いやぁ......、もう、いやぁっ!」
「今度はおしっこまで出すの? あらあら、またうんちも出てきたわよ。まったくだらしのないお尻ね。恥ずかしくないのかしら。花も恥じらうお年頃の女の子が、こんなに大きな音立てて、うんちをひりだすなんて、信じられないわ」

女将が意地悪く言葉で嬲る。自分で浣腸をしておいて、勝手なことを言っているが、究極の羞恥に身を焦がしている愛美には、反論する力など残っていない。

「ああ、ごめんなさい、ごめんなさい」

泣きじゃくりながら謝るばかりだ。その間も、排泄は続いている。

「可愛い顔して、ずいぶん溜め込んでたみたいだな。町内のアイドルが、こんなみっともない姿をみんなの前に晒すとはねぇ」
「ごめんなさい......。ごめんなさい......」

それは愛美には永遠に続いているかのような、地獄の時間だった。

「ふう......。すごかったな。あんなに可愛らしい愛美ちゃんも同じ人間なんだねぇ。出すものは、やっぱり汚いな」
「いやいや、愛美ちゃんくらい可愛い子だと、こんな姿も可愛いもんですよ。ふふふ」
「とはいえ、やっぱり匂いますな。おお、臭い、臭い......」

町田がわざとらしく鼻をつまんで見せる。その言葉を聞いた愛美は顔をおおったまま号泣した。

「ああああっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ」
「全く、臭いわね。いつまでもこんなものを置いておいたら匂いが取れなくなっちゃうから、片付けるわよ。散々汚いものをひりだしておいて、後片付けまで他人まかせなんだか、全くいい気なものよね」

そう言いながら、女将は晒し便器の下のバケツを部屋の隅のトイレへと運んでいく。そのトイレもスイッチを押すと、壁が開いて中がガラス張りで丸見えになるという仕掛けになっている。この地下室には、様々な責めの工夫がなされているのだ。

「さぁ、愛美ちゃんの汚いお尻を、綺麗にしてあげようかねぇ」

橋崎がトイレットペーパーを持った皺だらけの手を愛美の尻に近づける。

「ほうら、お尻を高く上げてごらん。拭いてあげるからね」
「あ、あ......。いいです。自分で拭きますから......」

頭を振って愛美は拒否するが、橋崎はニヤニヤ笑いながら取り合わない。

「いやなら、そのままにしておくよ。乾いたら、痒くてどうしようもなくなるよ。......さぁ、拭いてもらいたいかい? それともそのままにされたいかい?」

自分には、この男たちの命令に逆らう権利はないのだ。愛美は何度目になるのかわからない悲しい諦めを受け入れる。

「ごめんなさい......。橋崎先生......、拭いて、下さい」
「それが人にお願いする態度かい、愛美ちゃん。人にものを頼む時は、それなりの礼儀ってものがあるんだよ。しかも愛美ちゃんがお願いしてるのは、汚いお尻を拭いてくれという非常識なことなんだから......」
「......すいません」

そして愛美は、橋崎の言うとおりにお願いをすることになった。晒し台の上で、愛美はゆっくりと尻を高く掲げ、そして自らの手で尻肉を左右に開いた。橋崎の目の前で、愛美は恥ずかしい窄まりを自分から晒したのだ。しかもそこは強制排泄の直後で、汚れている。

「橋崎先生、どうか愛美のお尻の汚れを綺麗にして下さい。う、うんちをしたばかりで、すごく汚れていて、......ごめんなさい」

あまりの屈辱に、途中で泣きだしてしまう。しかし、男たちは姿勢を崩すことを許さない。愛美は泣きじゃくりながら、尻を高く突き出し、自らの手で尻肉を割り開く。

「ふふふ、それじゃあ、綺麗にしてあげますからねぇ、愛美ちゃん」

橋崎が気持ちの悪い猫撫で声で言いながら、トイレットペーパーでそこの部分を丁寧に拭っていく。

「あっ......」

排泄の直後で、敏感になっている窄まりにトイレットペーパーが触れる度に、愛美は身体をビクンと震わせる。橋崎はそれが楽しいようで、わざとその部分を何度も拭う。

「そうら、綺麗になったぞ」

何枚ものトイレットペーパーを使って、橋崎は愛美の尻の汚れを完全に拭い去った。そして、人差し指で、チョンと窄まりをつつく。

「あっ!」

愛美は一度だけ、大きな声を上げたが、その後に橋崎の指先がじりじりと挿入されてきても、抵抗しなかった。

橋崎の指は、ゆっくりと、しかし確実に愛美の腸内へと侵入していく。第一関節が完全に窄まりの中に埋没し、やがて第二関節まで挿入される。

「ふふふ、すごい締め付けだねぇ、愛美ちゃん。これはたまらない感触だ」

橋崎は、楽しそうに笑うと、指先を何度も出し入れしたり、左右に捻ったりして、その可愛らしい窄まりを弄んだ。

「愛美ちゃんのお尻の穴は、名器かもしれないねぇ。ふふふ......」

愛美は目をつぶって、ぐったりとしたまま、答えない。あまりの羞恥と屈辱に、何かが壊れてしまったかのようだった。

しかし、男たちは、まだ愛美を許す気はない。

「さぁ、これからが本番だよ、愛美ちゃん」

北村が、愛美の尻肉をぺちぺちと平手で叩く。橋崎はまだ、指を挿入したままだ。

「このお尻の穴を使って、私たちを楽しませてもらわなくちゃいけないんだからねぇ」

そして男たちは愛美を晒し便器の上から担ぎおろし、今度は奇妙な形をした台の上に乗せた。それはレザーで出来た馬のような形状の台だった。大きな胴体から四本の足が生えて自立し、ちゃんと首もついている。

その背中に愛美をうつ伏せに載せる。そして左右の足首に足枷を巻き、馬の足から伸びた鎖につなぐ。両腕の手枷は馬の首を抱きかかえるようにしてつなぐ。

こうして愛美は馬の背中の上にうつ伏せでまたがるような体勢で拘束された。両足も広げられているので、尻穴もその下の肉裂も後ろから見るとが丸出しになっている。

(続く)

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著者=小林電人  長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。小説「赤い首輪」をモチーフにした作品など、自分の嗜好に正直な自主制作DVDを鋭意製作中。詳細をお知りになりたい方、購入ご希望の方は「羞恥専門小林電人公式サイト」をご覧下さい。
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