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「町内会で飼われる少女」【4】

それは愛美が初めて見る勃起した男性器だった。もちろん幼い頃に父親と一緒に風呂に入ったことなどはあるので、大人の男性の股間にどんなものが付いているのかは知っていたが、武史のそれはあまりに違いすぎた。

「いやぁ......」

愛美は顔を覆った。もう泣き出しそうな表情になっている。

「おや、愛美ちゃんは、男のチンコを見るのは初めてなのかな」
「ははは、武史のは人一倍デカいからなぁ。女泣かせで有名なんだぜ」
「それにしても、温泉でそんなに勃ててる奴があるかよ、武史」

言われて武史は頭をかくが、前を隠そうとはしない。その巨根ぶりを自慢しているようだ。

「ははは、すいませんね。でも、こんなに可愛い女の子が素っ裸で横にいると思ったら、興奮しない男はいないでしょう? オヤジさんたちだって、勃ってるはずだ」
「確かにな」
「おれはもう勃たねぇよ、ははは」

男たちが一斉に笑った。しかし、愛美は肩を震わせて怯えていた。

周りの男たちが、あのようなグロテスクな物を股間に秘めているのだと思うと、恐ろしくてならない。今、自分は、小さなタオル一枚だけの姿で、あのおぞましい凶器に取り囲まれているのだ。

「まぁ、処女の愛美ちゃんには、ちょっと刺激が強すぎたかな」
「でも、意外に濡れちゃってるんじゃないか? なぁ、愛美ちゃん」

愛美は黙って震えているしかなかった。

この温泉は、ややぬるめとは言え、長時間入っていれば熱くなってくる。特に身体の内側からぽかぽかと温かくなってくるのが温泉の特徴だ。

「いやぁ、さすがに熱くなってきたな」
「川からの風が気持ちいいね。露天風呂はこれがたまらないよな」

男たちは、次々と風呂を取り囲む岩の上に上がって涼んでいる。一応タオルを股間の上に置いて隠している者が大半だが、気にせずに剥き出しにしている者も多い。愛美は目のやり場がなく、うつむいている。

「おや、愛美ちゃんものぼせて来たんじゃないのかい?」
「本当だ、顔が真っ赤だぞ」

男たちの言うように、愛美はすっかりのぼせていた。

「だ、大丈夫です」

そう答えたものの、本当はもう限界だった。今にもお湯から飛び出たい気持ちだったが、男たちの前にまた裸身を晒す勇気がなかった。いつまでもお湯に浸かっているわけにはいかないことはわかっていても、なかなか踏ん切れない。

肌はピンクに上気し、特に頬はもう真っ赤だ。顔は汗まみれになり、目も潤んでいる。

「ずいぶん、色っぽい顔になってるじゃないか、愛美ちゃん。でも、もうそろそろ出たほうがいいよ」
「そうだ、そうだ。ここで倒れちゃったら、何もかも丸出しで運ばないといけなくなるんだよ、ふふふ」
「は、はい......」

確かにもう限界だった。これ以上我慢して倒れてしまったら、もっと恥ずかしい姿を晒すことになってしまう。

愛美は意を決して、立ち上がった。男たちが一斉に愛美を見る。白く薄いタオルが、少女の肌にぴったりと張り付き、その肉体のラインをはっきりと見せている。なめらかなヒップの曲線は丸わかりだ。

男たちは、それを眺めながら股間を逞しくしていた。

踏ん切りをつけたのが少し遅かったかもしれない。愛美はすでにのぼせ切っていた。頭の中がぼんやりする。目の前の景色がグラグラと揺れる。足に力が入らない。

ふらふらしながらも、それでもなんとかお湯の中を歩き、上がろうとした。しかし、湯船の縁に足をかけた途端に、膝の力が抜けた。

「あっ、ああっ」

愛美は前のめりに倒れてしまった。タオルがめくれ上がり、尻が丸出しになった。

「おおっ!」

男たちの歓声があがる。それはなんとも可愛らしく美しい曲線を持ったヒップだった。成熟した女のようなボリュームには欠けるものの、キュンと引き締まった初々しさは、男たちの目を惹きつけた。ほんのりとピンク色に染まった肌もまたエロティックだ。

「あっ、いやっ」

転倒してあちこちをぶつけた痛みも忘れて、愛美はあわてて尻を手で隠した。

「ははは、大丈夫かい、愛美ちゃん」
「可愛いお尻が丸見えになっちゃったよ」
「しっかり見せてもらったよ」
「おやおや、おっぱいも見えてるぞ」

男たちに言われて、愛美はタオルがずれて、胸元が露になっていることに気づいた。

申し訳程度の膨らみ、そしてその中央に恥ずかしげな顔を見せるピンク色の蕾。可憐というに相応しい愛美の乳房だった。

「きゃあっ!」

愛美は悲鳴を上げて、胸を隠す。お尻を見られてしまった以上に、乳房を見られるのは恥ずかしかった。

しかし、角度的に愛美の胸を見ることが出来た者は、ごくわずかだった。

「えー、愛美ちゃんのおっぱい見えたの? おれ全然見えなかったぞ」
「ずるいよ。ねぇ、愛美ちゃん。もっとちゃんと見せてよ」
「ふふふ、おれは見えたよ。ちっちゃくて可愛い愛美ちゃんのおっぱいをね」

もう愛美は身体を縮めて必死に手で胸や股間を隠して震えるしかなかった。

男たちに裸を見られてしまうことは覚悟してこの旅行に来たつもりだったが、やはり実際に見られるのは、あまりに恥ずかしいことだった。

好きでもない男たちに、身体を見られるのはいやだ。処女の本能がそう言っていた。しかし、この旅行でそんなことが許されるはずもないことを、愛美も知っていた。

「ほら、せっかくお風呂に入ったんだから、身体を洗わないといけないよ、愛美ちゃん。特に今夜は、念入りに綺麗にしておいて欲しいよね。ふふふ」

お湯からあがって、愛美の横に立った町会長の北村が言った。中年らしく、でっぷりと付き出した腹が醜く、愛美は思わず目を逸らす。

「あっちが洗い場だよ」
「は、はい......」

北村に言われるがままに、愛美は蛇口がずらりと並んだ洗い場へ向かった。のぼせてまだ足がふらつくが、男たちから少しでも離れられるのは嬉しかった。

しかも、洗い場に座れば、壁に向かう形になるので、温泉に浸かっている男たちに背を向けることになる。お尻は少し見えてしまうが、それでも恥ずかしさは大分ましだ。

横の洗い場に誰か来たらとも思ったが、なぜか男たちは愛美に近づこうとはせずに、遠くからニヤニヤと見つめているだけだった。

愛美はホッとする。それでも身体を洗っている姿を見つめられているのは、恥ずかしい。急いで洗ってしまおうと思う。

「あーあ、洗うの手伝ってあげたいなぁ」
「全くだよ。あの柔肌を手で撫で洗いしてやりたいもんだ」
「殺生ですよ、町会長」

武史たち、まだ若い男たちは不満気だったが、北村はそれを制している。

「ふふふ、お前たち若いもんはせっかちでいけない。時間はまだまだたっぷりあるんだ。こういうものはじっくり楽しまないと、もったいないってもんだ」

橋崎が続ける。

「その通りじゃよ。こんな上玉を好きに出来る機会なんて、滅多にあるもんじゃないぞ。じわじわと恥ずかしさを味わせてあげるのが、大人の愉しみというもんじゃ」
「そんなもんですかね。もう早くおっぴろげさせて、愛美ちゃんのすべてを楽しませてもらいたいんですけどねぇ」
「まぁ、待て待て。ほれ、あそこを観てみろ。あの鏡だ」

橋崎が指さしたのは、身体を洗う愛美の前にある鏡だった。そこには、愛美の上半身がはっきりと映し出されていたのだ。

「愛美ちゃんは気づいていないようだな」
「それにしても、可愛らしいおっぱいだな。もう17歳といったら、大きい子は相当大きくなってるはずだけどなぁ」

武史が言うように、鏡に映しだされている愛美の乳房は、高校生とは思えないほどに未発育だった。かろうじて、少しの膨らみが確認できるという程度。カップでいうとAより小さいAA、もしくはAAAというサイズだろう。そして乳輪も乳首も共に小さく、色は淡いピンク色。可憐としかいいようのない胸だった。成熟した女のセクシャルな魅力を全く感じさせないが、その痛々しいまでの未成熟さが、男たちの劣情を誘った。

守ってあげたいという保護欲をかきたてる以上に、滅茶苦茶にしてみたいという加虐心を燃えさせてしまうのだ。

「本人も、胸が小さいことを相当気にしているみたいですからね。そこをネチネチといじめてやるのも楽しいでしょうな」
「ははは、さすがは橋崎先生だ。よくわかっていらっしゃる」

男たちはニヤニヤ笑いながら、身体を洗う愛美の白い背中、そして鏡に映った可憐な乳房を堪能していた。


「いいお湯だったねぇ、愛美ちゃん」

浴衣に着替えた男たちに囲まれて、やはり浴衣姿の愛美は、コクンと頷く。

「は、はい......」

本当は温泉のよさなど、全く味わうことはできなかった。いかに身体を隠すかということで頭がいっぱいだったのだから。一生懸命隠していたものの、それでも胸や尻を少し見られてしまったことも、恥ずかしくてたまらなかった。

しかし、これから自分は、もっと恥ずかしい目に遭わされるのだ。おそらく、それは間違いのないことだ。

それを覚悟で自分はこの旅行に参加したのだ。せめて、約束どおりに処女だけは守りたい。それだけは何としても譲れなかった。

しかし、それ以外のことは何でもすると、愛美は契約書にサインをしてしまっている。このいやらしい男たちは、いったいどんなことを考えているのだろう。

男たちに囲まれて歩く廊下は、まるで死刑執行までの十三階段のようだと愛美は感じていた。部屋に戻ったら、男たちはいきなり牙を向いてくるに違いない。愛美の小さな胸は、不安に激しく高鳴っていた。

浦野町町内会の部屋は、大広間だった。親睦を深めることが第一の目的だからと、二十三人全員が同じ部屋に泊まれるようにと、北村がリクエストを出したのだ。百畳という広い部屋に、まるで修学旅行のように布団を並べて寝ようというのだ。

そして、その広い部屋は、そのまま愛美の処刑場でもあるのだ。

「あー、気持ちよかった」
「極楽、極楽」

部屋に着くなり、男たちは思い思いに畳の上にゴロリと寝転がった。

「温泉から上がったら、まずビールだな。愛美ちゃん、冷蔵庫からみんなに缶ビールを出してやってくれないか」
「は、はい」

北村に言われて、愛美は部屋の隅にある大きな冷蔵庫を開けた。中にはぎっしりと缶ビールが詰まっている。

愛美は持てるだけの缶ビールを抱えると、くつろいでいる男たちに配って回った。

「くーっ、たまらないな」
「温泉の醍醐味は、やっぱり風呂あがりのビールだよな」

男たちが無邪気に喜んでいる姿を見ながらも、愛美はこれからの自分の運命を思い、暗い表情になってしまう。

(続く)

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著者=小林電人  長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。小説「赤い首輪」をモチーフにした作品など、自分の嗜好に正直な自主制作DVDを鋭意製作中。詳細をお知りになりたい方、購入ご希望の方は「羞恥専門小林電人公式サイト」をご覧下さい。
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